カヌーを持って遠くへ行きたい
2000年9月30日、和歌山県の七川ダムに行って参りました。本当に久しぶりのバス釣り。実家への帰省のついでに足をのばしたのですが、実質的には釣りのついでに帰省したって感じでした。
古座町の七川ダムの湖畔の駐車場で一夜を明かし、翌朝7時前に貸しボート桟橋へと続く湖畔の坂を降りて岸際へ。ここには七川アイランドという貸しボート店があります。その桟橋付近は平らなところが多く、キャンプもできそうな具合。丁度減水しているよう(岸沿いは3m程地肌が見えていました。)で、ボートも降ろしやすい場所でした。
さてはて朝7時にカヌーに道具を積み込み、出船したもののどこへ行こうか?結構広いです、このダム。手漕ぎやカヌーでは一日あっても回れません。古座川をせき止めてできているダムですが、主に4本の川が流れ込んでいます。思案の末、そのうちの一本、黒谷川を遡りながら釣ることに決定。
まずは貸しボート桟橋脇から投げ始めました。
流しながらルアーを投げていくと、枯れ沢の跡地のような小さなワンド状のところから何やら刺激的な音が聞こえました。良くみると岩盤の壁に小魚を追い込んでバスがお食事の時間。これを見てヒートアップしない釣り師はいないワケで。(^^;)
こんなこともあろうかと、速攻でサムルアーズのコトカスをキャスト。着水後、しばし止めてワンアクションで小さくポップ。バシャ。出た!う~ん。思い通りの出し方で一人悦に入って寄せてくると、30cmも無いくらいのコゾーでした。
何はともあれ今日の初物一本を気持ち良く獲ったので、鼻歌交じりに船を流して行きます。基本的にはormitte氏作成のペンシルベイト庚辰(かのえたつ)をキャスト。これが全然反応無し。
「おかしいなぁ、もうちょっとチェイスぐらいあってもいいぞ。」を首を傾げながら、いきおり水面でバシャっと小魚を追うバスが見えると、そこへコトカスを投げる、という流し方。実際、バスのチェイスを追いかけて投げると言うのは、一人で乗ってるカヌーでは大忙しです。この日は幸い風が殆ど無い状態だったので何とかなったという感じです。
結局、支流の黒谷川に入って行き、その支流と合流する地点まで、同様にボイル→コトカス、という釣り方で約15cmと約30cmが出ました。それまでペンシルベイトにはチョッカイも無しでした。「これだけペンシルに反応しないことも珍しいんじゃないか?」とあきれるばかりです。オリジナル・ザラスプークやGiant DOG-Xにも反応無しでした。
30cmくらいの七川バス。
コトカスの着水後のワンアクションで来ました。
目先を変えてみよう、ということで、POP-Xやガウディ・ワンドクルーザーと投げてもダメ。とうとう支流の黒谷川の最上流部まで来た時にはちょうどお昼頃になっていました。このあたりから細かい雨が降ったり止んだりの天気になってきました。
黒谷川最上流部流れ込みから下流方向。
水深が浅く30cmもないのでカヌーならでは。
上陸してカップ麺の昼食をとった後、古座川本流方面へ転進することにして、下りをスイッシャーで攻めてみることにしました。ウッドゥン・ホッツィートッツィーを投げながら下流へ。
お昼を過ぎると途端に小魚を追うバスの姿は途絶え、コトカスの出番は無しです。ウッドゥン・ホッツィートッツィーにも一回だけ着水バイトがありましたが、バスが小さいようで咥えきれない感じでした。
さてはて、古座川本流も様子は同じで、トップウォータープラグにまるで反応無しです。う~むと頭を抱え込んでしまう状況でした。
地肌が3m見えている減水なので、岸際にカバーとなる障害物は少ない、ということで、減水の影響が少なそうな上流に向かった訳ですが、それだけでもなさそうで、斜面の切り株・小さな滝もダメでした。
午前中の釣れ方から小魚だ!もうこうなったらチェイスっぽい感じで行くしかない。と思ってタックルボックスを見ると、クレイジーペンシルもレッドペッパーもラウディスティックもありません。
やれやれ。ツキにも見放されたか、とタメイキを吐いたその時DOG-Xが目に入ってきました。頼みの綱はコイツだけだ、とキャスト開始。もはや3時になってました。
結果から言いますと、4時頃、立ち木のそばでDOG-Xは一本バスを出してくれました。でも20cm無かったです。(T_T)
結局、5時前まで粘ったんですけど、夕マズメに近づいて行くのに全然午前のようなチェイスが無いんです。山の端に太陽が掛かってしまっても雰囲気が変わらなかったので、おしまい。
景色のいいダム湖なんですけど、もしかして結構難しいトコなのかも?機会があったら、違う時期にもやってみたいですね。
帰りの道なんですが、これもまた狭い道でタイヘンでした。ランクルやパジェロじゃなくても結構なモンでした。カリブでもすれ違いが困難。対向車に会わない前提なんでしょうね。実際会いませんでしたが。
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