釣った魚を食べてみよう

思わずコタツムリになっちゃったお気軽釣行

2007-03-31

　彼女の釣った魚を食べてみたいというリクエストを請け、三依渓流釣り場に行ってきました。
　その他のリクエストは景色の良いところとお手洗いのあるところということだったので、川の管理釣り場でニジマスなどを釣って、焼いて食べるというプランはすぐに思い付いたのですが、どこにしようか、あれこれと探してみました。
　普段気に掛けているような場所は釣ったらすぐに放すキャッチ＆リリースの所が多いのですぐに料理をしてくれるところというのは、あまり記憶がありません。結以前に行ったことがあって様子を知っているところにしました。

　朝の9時に待ち合わせをして、現地に着いた頃はお昼前になってしまいました。お日様が出ていなくて風の強い寒い日和でしたが、早速事務所で申し込みをします。
　ここは川を仕切った区間に魚を放流してくれるタイプの釣り場です。一人分がニジマスなら8匹、ヤマメかイワナなら5匹となっていて、ニジマスとヤマメをバケツで放してもらいました。

入った釣り場は42番でした

　10月の時と違って木々に葉は無く少し寂しい雰囲気ですが、水は綺麗に澄んでいました。前日の雨が心配だったのですが問題無かったようです。

　今回は食べるためには何が何でも釣らねばなるまいという決意とともにイクラを使った餌釣りで挑みます。しかし渓流釣り場の餌釣りというのは、僕も過去に一回か二回やったことがあるくらいです。ミャク釣り仕掛けのオモリの感覚が合わずなかなか要領を得ませんでしたが、仕掛けが整ったところでどうにか釣り開始です。

この笑顔を見ると、性格的に釣りに向いているのが良く分かります(^^;)

　最初の一匹を釣るまでには仕掛けを流していく要領だとか、アタリがどう出るのかなどが分からなかったようで苦労したようですが、ようやく待望の一尾が掛かりました。

お～！ひいてるひいてる

やった～！

お昼ゴハン、召し取ったり～！

　最初の一匹を釣るまでに苦労した（あまりアタリがハッキリ出なかった）ことと、一匹目のニジマスに針を飲み込まれてしまったので、ハリスを25cm程度から20cmをやや切るくらいに少し短く詰めてみました。するとアタリがハッキリ出るようになったのか、バンバン釣り上げ始めました。コツを掴むのが早いんです、彼女。

　快調に釣り上げていく中にヤマメも混じりました。放っておいても餌のイクラはまめに交換するし、仕掛けを流す立ち位置は替えるし、針を外してバケツに入れるところまでちゃんとこなします。いつも藍より青しという言葉を思い出すんですよね。
　頑張って釣ってきた彼女でしたが、さすがに濡れた手が冷たくなってしまって僕と選手交代です。ここまで彼女が釣り上げたのは計8匹。うちヤマメが2匹。スレ掛かりが1匹あったものの、6匹には針を飲み込まれずに口や上顎にちゃんと掛けていました。飲み込まれるのが当たり前の管理釣り場の餌釣りで、この掛け方はお見事です。

選手交代。やっぱり前のめり（笑）

　結構一生懸命やったんですけどね。僕はヤマメを1匹掛けただけでした。あ！1匹岸際でバラしました。(T_T)
　次第に魚もイクラに不審を抱くようになってきて、目の前まで追って来るけど食わない、という状況になってきました。そこでルアーに変えてスプーンを投げてみると、魚が追いかけては来るのですが、やっぱり釣れません。案の定、急速にスレていったようです。

　時間も2時になりポツポツと雨が落ちてきました。風が強くて釣り辛いし、寒いしお腹空いたし、ということで一旦休憩して、釣った獲物でお昼ゴハンを食べることにしました。

今日の獲物！

　事務所に戻っておかみさんに魚を焼いてもらうことにしました。ニジマスとヤマメを食べ比べてみることにしてそれぞれ2匹ずつ焼いてもらうようお願いするとから揚げもできますよ。美味しいですよと言われて、から揚げもニジマス・ヤマメで1匹ずつ追加しました。この時一人3匹か。ちょっと多いかなとは思ったのですが、お願いしちゃいました。

事務所で魚を焼きます。炭火がいい感じ

　魚が焼き上がるまで火にあたって暖をとります。まだまだ寒いですねぇ～とおかみさんと話すと今年は暖冬で雪も無いんです。普段ならまだ30cmくらい積もってますとのこと。やっぱり標高の高いところまで来たんだなぁと実感します。

目の前で焼けていくのを見るのは楽しいですね

　おかみさんが焼けるまであと20分は掛かるから、食堂の方で暖まって待ってなさいなとおっしゃるので、お言葉に甘えて移動します。するとそこには座敷の席があってコタツ！まであるではありませんか。
　これはいいねぇ。暖まろう！といそいそとコタツに入っていく二人。勝手にコンセントを差し込んでスイッチON！寒い日はこれに限りますな。

　魚が焼きあがるのを待っている間に冷え切った身体も暖まってきました。メニューを何気なく見ていた彼女がゴハンと味噌汁セットがあるよとまさに最大級の発見！をしたので、ニジマスとヤマメのから揚げが到着したタイミングで追加注文します。
　それはさておき目の前のから揚げです。から揚げは初めて食べたのですが、からっと揚がっていて、皮が絶妙。ヒレまでパリパリでとても美味しかったです。美味しそうな姿を見て速攻かぶりついてしまいましたので写真は事後報告です（笑）。

から揚げに夢中の図

きれいに食べられちゃったから揚げ

　ちょうどから揚げを食べ終わった頃、待ちに待った塩焼きがゴハンと味噌汁セットを従えての登場です。

待ってましたぁ。ヤマメの塩焼き

　炭火で焼かれた魚はこんがりといい香りがついていて、身がホクホクと離れてこれまた絶妙。塩との相性が良い身質のヤマメは勿論美味。ニジマスも程良い脂があってこれまた美味。ゴハンと味噌汁セットは追加して良かった…とシミジミさせる名脇役です。
　結局多いかなぁ？と思っていた1人3匹、計6匹の魚をペロリと二人ともたいらげてしまいました。

う～満腹満足

　自分で釣った魚を下拵えも後片付けもしてもらって美味しくいただく、しかもコタツで暖まりながら、とはなんて贅沢なんでしょう。食べ終えると外の雨は本降りになっていてすっかり腰が落ち着いてしまいました。雨が小止みになっても釣りの続きする？どうする？なんて言いながら、すっかりコタツムリになってしまいました。

　かなりのんびりした後、食堂の外に出てみると風はまだまだ強くて、コタツを出たばかりの身体には滅法寒く感じられてしまいました。もう早上がりにしちゃおうかなんて言いながら釣り場を後にしたのでした。

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