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波に揺られてのんびりボート釣り

葉山の沖に漕ぎ出してみました

2007-05-20

 お師匠に誘われて神奈川県は葉山の森戸海岸にある葉山釣具センターからボートを借りて釣りに行ってきました。手漕ぎのボートで沖に出るとアオリイカやマダイが釣れるそうです。
 とはいえ僕は他の仕掛けも準備し、釣れるものは何でも大歓迎というゆる~い感じで行ってきました。波間に揺られてのんびりするのが目的です。

 朝6時に着くと、既に店の前の狭い道路には数台の車が停まっていて、店内もたくさんのお客さんで賑わっていました。お客さんの列に並んでようやく仕掛け・えさを購入し、ボートの料金を払います。
 その後少し離れた駐車場へ車を停め、海岸へ歩いていきます。人気のボート店だけあって駐車場には苦労しているようです。ただでさえこの辺りは道が細いので、お客さんがたくさん来ると大変な混雑になってしまうのですね。ここも電車釣行の方が良いのかもしれません。

 さて出船場所となる砂浜で準備を整えたら、いざ出船です。船外機付きの船で沖まで引っ張っていってくれるのでラクチンです。

釣れるかな~
いざ出船です

 沖へ出ると既に出船しているボートで船団ができています。名島、割島近くにたくさんのボートが陣取っていました。少し北側の離れたところまで曳いてもらいました。

気持ち良い
裕次郎灯台も見えます(右端)

 ポイントに入ると、まずはマルイカ狙いをセットします。ウキスッテを2本付けた胴突き仕掛けです。そのまま置き竿にしておけば釣れるかもしれない、という横着な釣りです。
 置き竿がセットできたら、本命と考えていたアミエビ・オキアミを使ったコマセによるマダイ狙いを始めました。お師匠は早々にイワシを2尾釣った後、本命のマダイを釣っていました。小さいよと言ってはいたもののさすがです。僕の方はというと刺し餌がとられるだけで魚のアタリはさっぱり分かりません。

 何度か刺し餌が取られてしまった後、仕掛けを上げてみるとイワシが掛かっていました。これを見るなりコイツをエサにしようと、マルイカ仕掛けの下のスッテを取り、端物(小魚を食べる大型魚)狙いの仕掛けに変更して投入します。

 端物竿には放ったらかしにしておいて、コマセを撒いてマダイを狙います。手返しが遅くならないようにセッセとビシを振りました。
 結局コマセを使うとあまりのんびりという感じにはなりませんでした。しかも廻りには遊漁船、ヨットなど船が結構行き交いますので、引き波がバシバシ当たって細かい揺れが多いのです。昨晩の睡眠不足と溶けた冷凍アミエビの臭いでダブルパンチを受けて気持ちが悪くなってしまいました。出船前はのんびりボートの上でお昼寝でも…と思っていたのに。

 マダイの予感も何も無いまま一時間程経った頃、ふと端物竿を見ると竿先がなんだか揺れているように見えました。あれ?イワシが追いかけられてるんじゃ…。少し糸を緩めぎみにして食い込め~持ってけ~ガツンと来い~と竿先を見つめてお祈り(^^;)です。
 お祈りが届いたか、ギュンと竿先が引き込まれました。慌てて竿を取って大きくあわせてみると、ズッシリと重い感触があります。よっしゃ!何がついているのかな~?

 リールを巻いて仕掛けを上げてくると平べったい魚影が見えました。思わずヒラメだ。デカッ!と声が出てしまいました。
 大げさなくらいのランディングネットを持ってきていたのですが、まさか本当に出番が来るとは…。逃がさないように掬うと、少し離れたボートからお~。ヒラメだよという声が聞こえてきました。へへへ。そういう声だけはちゃんと聞いてるモンね。

よっしゃ~
やった~!獲ったど~!

 生まれて初めてヒラメを釣ったにしては出来過ぎです。クーラーに入れると尻尾がハミ出してフタが閉まりません。もぉ今日はこれで終わりでもオッケー!

 さて、マダイ狙いを再開するとまたもやイワシが掛かってきました。また釣れるかも?と早速端物竿を再び投入しますがそう簡単に2匹目が釣れるわけもありません。コマセ仕掛けへのアタリも何もありませんでした。
 12時頃、風が出て少しウネリが出てきたので、沖から吹く風に流して岸へ向かいながらシロギス・メゴチの釣れる場所を探すことにしました。ところが投入するや否や根掛かりして仕掛けを失くしてしまいました。
 遠目に見える岩礁の島がこの辺りまで続いているだろう、とは思っていたのですが、やはり岩場になっているようです。岸方面に船が流されていくのに任せて、シロギス・メゴチが釣れ始める場所まで探っていきます。

まぁ定番?
ベラが釣れました

意外なゲスト
スズメダイ…かな?

コイツも居たんだった
端物竿のイワシにきたメバル。写真を撮り忘れてました

 これらの魚でまだまだ砂地に行ってないな…と、岩礁の島から離れるように操船します。鳥居のある名島から離れたところで、ようやくシロギスが釣れ始めるようになってきました。ここでアンカーを打ち、ピンギス(シロギスの小さいもの)をハリに付けて、今度はマゴチ狙いです。

 端物竿はお祈りをしつつも放ったらかしで、続けてメゴチを狙います。マゴチを釣る餌としてはメゴチの方が底へ居つくし、丈夫なので好都合です。あまり餌を動かさないようにしてメゴチを釣るのですが、ハリを飲み込まれてしまって、なかなか理想的な餌というわけにはいきませんでした。それでも弱ってしまったシロギスよりは丈夫なので、メゴチに餌を替えておきます。

 何とかメゴチの口にハリを掛けて、元気のいい餌を確保しないと…と苦戦していると、突然ガタガタと竿が引き込まれそうになりました。慌てて竿を取るとドスン!と重みが掛かります。しかしそれがいかにも怪しげな重量感でした。根掛かり?と思ったのですが時折ギュンギュン引き込みます。あぁ~こりゃあエイだ。ヒラメだったら超特大だぞと想像が付きました。
 3号のハリスで上がるかな?切られないかな?と丁寧に辛抱強く時間を掛けてヤリトリをしてようやく上がってきたのは、思った通りのエイでした。

うへ~
デカいエイでした

 何枚か写真を撮ってから、ペンチを使ってハリが外せないかな?と試みたのですが、一暴れで掴んでいたハリスがプチっと切れてしまいました。毒針にやられなかっただけでもヨシとしなければいけません。

 仕掛けを作り直して再び餌となるメゴチを釣ります。ここまで飲み込まれてしまってばかりで、なかなか元気な餌を調達できませんでした。怪しい!と感じたら、すぐさまあわせるようにすると、20cmを越える良型のメゴチがちゃんと口に掛かって釣れました。
 ようやく元気なメゴチを確保できたので、口にハリを掛けて投入します。20cmオーバーはちょっとエサに不向きかも知れませんが、大きなエサには大きな魚とスケベ根性で期待を掛けます。

 しかし残念ながらマゴチが掛かってくることはありませんでした。お昼も食べないで餌に丁度良い小さいメゴチを釣ろうと頑張っていると、14時30分頃にお師匠から電話が掛かってきて、終わりの時間になったと教えて頂きました。
 ちょうど投げ込んでいたシロギス仕掛けにプルッとアタリがあってあわせてみると、ピンギスの一荷でした。これをシオに上がることにしました。

釣れました
アガリになったキス一荷

 携帯電話で店に連絡すると帰りも船外機付きの船で引っ張ってくれます。あ~ラクチン。
 店に戻るとお師匠が先に上がっていて、今日の成果を見せてもらいます。マダイにメジナ、メバルに30cmはあろうかという巨大カワハギを仕留めてらっしゃいました。さすが賑やかな釣果です。
 僕の方はというと他に大した獲物は無し。でも一枚イイのがありますからこれはこれで満足です。店のご主人がヒラメの写真を撮って検量すると言うので測ってもらうと57cm、1.8kgでした。

撮って頂きました
葉山釣具センターの今週のアングラーより
本当はこういうやり方をしちゃいけないんだろうけど
ご主人の撮影の腕前が良いのでカンベンして下さい

 店を出ると葉山の海岸沿いの道は大渋滞でした。途中デニーズで反省会というかお茶休憩をして、帰途に着いたのは17時でした。途中混んでいたところもありましたが19時前には帰宅できました。意外と短時間で行けるのはいいですね。

あれれ?
腹は真っ白。種苗放流物は腹が黄色いと言いますが…。もしかして天然物?

 メバルはその日の晩御飯にして、ヒラメは頭を落として内臓を取り除き、キッチンペーパーに包んで冷蔵庫へ。店の奥さんも常連客の方も1日は置いた方が旨いと言ってたので、5枚おろしは翌日に挑戦することにしました。もちろん自信はありませんが、こんな上物、買って練習なんて絶対できません。ボロボロにしたって文句を言われない良い機会だと思って挑戦してみます。さてはて上手く捌けるかなぁ。

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