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カッツケの釣りって面白い

撮ると釣れないシャイなへらぶな達

2007-06-30

 ここのところツ抜けを目標にへらぶな釣りに通っているのですが、なかなか釣果が伸びません。どうしたらいいのかな…?と悩みつつも道満河岸釣り場に行ってきました。

 釣り場に着いたのは7時頃でした。今日も手前桟橋中央に釣り座を決めました。前回底釣りであまりアタらなかった場所より少し入り口寄りでした。前回がたまたまだったのか、今日である程度の見切りが付けられると思います。
 従って釣り方は前回と同じ底釣りから始めます。底を取り、えさの底力を作って1投目を打ち込んだのは7時30分頃になっていました。

 5投めくらいでサワリが出始めます。早速ビデオカメラをスタンバイしてアタリに備えます。撮影開始から2投めでスボッとウキが沈んだところをあわせると、ギュギュッと糸鳴りしながら締め込まれ、あっという間にバラシてしまいました。いきなりスレで掛かったようです。

 その後、このスレで魚が警戒したのか、なかなか分かり易いアタリが出ません。この日の天候も前回と同じように曇りです。サワリはあるもののへらぶなと思われるアタリが無いので、やはり曇りの時はへらぶなが浮いているのかも知れません。

 1時間以上、モヤモヤとしたサワリだけしかありませんでしたので、当分釣れないかな?と思って撮影を中断しました。するといきなりスパッ!とウキが消し込みました。あわせると1枚めが釣れました。なんで撮らない時に釣れるのよ~!

見てたな?キミ
カメラが止まると勢いよく食ってきた1枚め(8時40分)

 1枚めが釣れるのが少々遅くなってしまいましたが、さぁここからドンドン釣っていくぞ!と気合を入れ直し、撮影を再開するのですが、またもやアタリが出ません。どうなってるの?
 およそ2時間程経ってしまって、とうとうバッテリーが切れそうになってきました。後から反省するとなぜ移動するなり釣り方を変えるなりしなかったのかな?と思うのですが、ジャミがモヤモヤ、ツンツンするとへらぶなのアタリが出るかと思って待ってしまうのです。
 いい加減もうこれまでかな?と撮影を終了した途端、ツン!と分かり易いアタリが出ました。ハッシ!とあわせるとギュン!とひいて2枚めのへらぶなが釣れました。

どうして?
撮影を諦めた途端に釣れた2枚め(11時37分)

 う~ん。こうなると残りのバッテリーを振り絞って撮影を再開するか、はたまた今日はもう撮影しないか、思案のしどころです。悩んだのですが、結局撮影しないことにしました。すると釣れちゃうんです、3枚めが

 ジリジリとえさ落ち目盛りまで上がったウキを見て、もう上げちゃうかと竿を握った瞬間、ぐいっとウキを持ち上げる食い上げの動きが出ました。この時はもう腕が動き始めてて止まらない、そんなタイミングで目に入ったのですが、これがバッチリのアワセになりました。いや~空アワセってしておくモノですね(笑)

ビデオカメラから何か出てる?
ホンの一瞬えさを食うのが早かった3枚め(11時51分)

 どうやら今日のへらぶなくん達はシャイなようです。って言うかキミ達撮影してるの見て嫌がらせしたろ?と問い質したいくらいです。小一時間問い質したい。どうしても撮影不可というようなので、もう今日は釣りに集中することに決めました。

 ちょうどお昼頃になったので、珍しく昼食をとることにしました。行きのコンビニで買ってきたおにぎりとサンドイッチを頬張ります。うむ。ここのところメシ抜きで釣りすることが多かったから、少しはとへらぶな熱も収まって真人間に戻ってきただろうか、と自省したりします(笑)。

 さて改めて午後の部のスタートです。ゆっくり一服着けたりしたものですから、再度えさを打ってもあまり反応がありません。ウキにサワリが出始めるまで10投くらいは打ったでしょうか。ようやくウキがモヤモヤ動き出したと思ったら、へらぶなと思しき分かり易いアタリはサッパリ出てきません。

 ようやくツン!と良いアタリが出て4枚めを釣ったのは、1時間ほど経った頃でした。やっぱり今日の条件では底釣りはよくないのかなぁ?

ゆっくりしていって
おぅ久しぶり、よく来たなの4枚め(13時24分)

 次第に風が右手(南)から吹いて強くなっていきます。15時頃には結構な雨足の雨が降ってきて、ウキの動きがほとんど見えなくなってしまいました。ここで重い腰をあげて場所を替える決心をしました。

 とりあえずテントを借りねば…と入り口付近に戻ってくると、意外なことに中央桟橋付近はあまり風の影響を受けていませんでした。ざっと降った雨のせいか中央桟橋には釣り人が二人だけで、僕が入るスペースが充分にあります。これはチャンスとえっちらおっちら荷物をもって、中央桟橋の真ん中付近、北向きに入って釣り座を構えました。

 残りが2時間程。目標の10枚までにはあと6枚もあります。すんなりと6枚も取れるとは思えませんので、次回以降に繋げる意味でもカッツケ釣りに挑戦してみます。前回も少しやってみたのですが、ウキがやや大きく立ちが遅いものだったので、カッツケ用ウキを昨日のうちに買っていたのでした。これを使ってみます。

これを試します
凱(かちどき)のKU-75 ブラックカッツケ1番

 道糸も昨日買った0.6号、ハリスは0.3号。一層細い糸が少し頼りなげです。ハリも家にあった小さいもので、改良ヤラズの3号よりやや小さいもの。注意しないと一発でダメにしてしまいそうです。
 えさはGTSの単品を使いました。まとまりの悪いえさですが、しっかり練ってネバリを出します。ウキ下を30cmほど取って、ドンドンえさを打っていきます。

 しばらくするとウキがモヤモヤと動き始めます。底釣りの時より激しく、横に走ったり、左右にブレたり、下から突き上げられたりします。一体水面下では何が起こっているのでしょうか?
 しばらく面食らっていたのですが、あわせないと一生釣れねぇぞ!ととにかくあわせていきます。下からピョコン!と突き上げるようなアタリをあわせると待望のへらがギュン!と力強くひいていきます。

やった!
カッツケの釣りで初めて釣った5枚め(15時32分)

 どんどん釣るぞとえさを打ち込んでいきます。次第に魚が表層に上がってきたようです。ウキの沖にはへらぶなと思われる魚がもじっています。ライズしてるね~などとおバカなことを言いつつ、ウキ下を浅くして、最終的にはウキより短い10cmにまでしました。
 しかしなかなかハリに掛かるわけではなく、ウロコが上がってきたのが2回、スレと思われるバラシが2回、口の近くにスレたのが1回、ジャミ1匹、とバッチリというわけにはいきません。

 とにかくウキ下が短いので力強くあわせると、仕掛けが宙を飛んできてしまいます。あっという間に仕掛けが絡んでしまうので、扱いには注意が必要だということを知りました。実際ハリスが2回程絡んでしまい、ハリスを交換する手間が掛かります。せっかく寄った魚が散ってしまうのもイヤなので1本バリにして、交換の時間を稼ぎました。
 1本バリにしてもなかなか魚が掛からず、仕掛けを2本バリにしようかとも思ったのですが、ズバッとウキが沈んで、終了間際に1枚釣ることができました。

これにて終了
アガリも近い空いた時間に釣った6枚め(16時38分)

 実はへらぶな入門する以前からカッツケの釣りにはとても興味があったのでした。曰く1時間で10枚とか20枚釣れるとか短い竿で手返し良く釣るので、上手下手で大差がついてしまうなど。忙しいので風情が無いと避ける人もいるようですね。

 カッツケの釣りはまだアタリがよく分かりませんが面白かったです。扱いに注意が必要ですが、セッセとえさを打つため手返しも早く、せっかちの僕には合っていると思います。人が多い時にこの釣りが効くのか、どんな状況がいいのか、まだまだ未知の部分が多いですが、今後もっとやり込んでいきたいです。
 ジャミのアタリも多かったのですが、予想以上にへらの感触が多かったです。ジャミを押しのけるくらいにへらを寄せるというのも、またジャミ対策の一つなのかな?と思えたのは、大きな収穫でした。

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