お地蔵さまと猛暑を逃れて精進湖へ行ってきました
へらぶな武者修行編もついに野釣りに進出です。どこでデビューを飾ろうかと考えているうちに、関東平野は夏の暑い盛りに突入してしまいました。2日前の16日には多治見と熊谷で最高気温40.9℃を叩き出し、日本記録を74年振りに更新したとか。暴力的な熱波にさらされて、涼しい山上湖がいいなぁと思うようになりました。
以前よりここはやはり関東へらぶな釣りの聖地である精進湖から入門すべきであろう、涼しそうだしと思っていると、相談したお地蔵さまからも精進湖は良いですよ、行きましょうとお誘いを頂き、釣行が決まりました。
いざ18日、待ち合わせである中央自動車道河口湖線谷村PAに朝4時に間に合うよう、2時に自宅を出発します。15分くらい前にPAに着くと既にお地蔵さまの車が停まっていました。無事集合することができたので、そそくさと出発します。
途中のコンビニで食料品を買い込み、精進湖畔のニューあかいけに着いたのは4時30分頃でした。普通のドライブインのような造りのレストランでお土産物も売っています。
ボート代及び釣り料金の3,000円を支払って、近況を聞くと12尺いっぱいのタナで釣れているそうです。ポイントとしては浮島、黒岩の名前があがりました。コタツロープは?と聞くと、こちらも釣れているとのことでした。
精進湖ポイントマップ
出典:ダイワ 今月の釣り
浜田 優さんが勧める・夏の山上湖・精進湖のヘラブナ釣り
その後他のお客さんもポチポチ来ましたが、パッと見たところ10人もいないくらい。特に例会の予約もないそうで、あまり混雑しないんじゃないかとのことでした。
お地蔵さまとお茶を頂きながら今日のポイントや釣り方について相談しているうちに、フライフィッシングなど話題が広がって気付くと出船時間の5時を回ってしまいました。のんびりと他の人が出船してから出ますかと言いながら、脇の小道から湖畔に出て出船準備を始めます。
今回お地蔵さまは魚群探知機を持ってきており、湖底の様子を探りながらポイントを決めるようです。へらぶな釣りの人で魚群探知機を使う人はほとんどいませんし、フライフィッシングをやる人でもまだ少数派でしょう。底を探るBSの開発者らしい発想ですね。
僕はというと8番のフライロッドとバスバグを持ってきており、朝一番くらいにちょこっとバスが釣れればなぁというもくろみです。
桟橋から出船し、目指すポイントであるコタツロープまでボートを漕ぎます。最近はエレキや曳き舟で楽をすることばかりでしたから、久し振りのオールが重いこと(笑)。
ボート上でフライロッドの準備をしていたら風に流されてウロウロしてしまいました。お地蔵さまはすでに魚探を掛けて船を固定しています。聞くと前方には島のような盛り上がったところがあって良さそうですよとのこと。さすがです。僕もお地蔵さまの隣に船を回して、おっかなびっくりロープを手繰って固定します。
ようやっとボートが固定できたので、まずはバスバグを投げてみます。ロープが張ってあるので注意しなければいけませんが、却ってルアーで狙われることがないので釣れるだろうと踏んでいたのです。
練習程度に2投ほどした後、岸際に大きな岩が沈んでいる辺りにキャストをしました。よっしゃ、良いトコ入ったとニンマリしながら、1回ポップさせてポーズを取るとパコッ!と魚がバスバグに出てきます。
よっしゃ!出た!とあわせると無事掛かったようで魚が引いていきますが、それほど大きい魚ではないようで、8番ロッドだとグイグイ寄せてこれちゃいます。取り込んでみると30cmくらいのバスでした。10数年ぶりの精進湖バスとのご対面です。
その後も届く範囲には一通りバスバグを投げたのですが、ブルーギルがつつくくらいでバスの反応はありませんでした。1匹釣れたので沖側に向き直り、気分良くへらぶな釣りの準備に取り掛かります。
12尺は持ってないので13尺の竿を取り出し、チョウチン釣りで始めることにしました。仕掛けを繋いで、いつか山上湖でのチョウチンに…と思って買っておいたウキを取り付け、えさを作ります。えさは天々:水を3:1で作り、バラケマッハを1(単位は100cc)で締めたものでスタートします。第1投を振り込んだのは6時頃になっていました。
まずはお地蔵さまのウキがモヤモヤと動き始めます。僕の方はえさ打ち10投めくらいでサワリが出始めました。それでは…とばかりにビデオをセットして撮影を始めます。ところがこの日は若干風があったので、ボートが小さく左右に揺れます。画面の中に映るウキが左右に動いてしまって、非常に見づらい映像になってしまいました。
ボートからの撮影は難しい編 1min3sec
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Macintosh : QT(6,325KB)
Windows : WMV(27,972KB)
こりゃあイカンと撮影は早々に断念しました。やはり足場が動かない所でないと三脚使用には問題があるようです。とはいえ右手に持って撮影するのでは釣りにならないし…。やってみて分かった問題点でした。
時折が陽が差すと水面のざわつきがなくなって水中の様子が見えます。魚がウヨウヨ寄ってくるのが見えて、カッツケでも釣れるのではないかと思う程です。浅い方がいいのかな?とアレコレ悩んでしまいます。
水面下に魚が見え、ウキがモヤモヤ動くのにも関わらず、なかなか魚がハリ掛かりしない中、お地蔵さまが本日初のへらぶなを見事釣り上げました。
僕の初ヒットは30分ほど後でした。ここまでモヤモヤとした動きやツン!と引き込むアタリも出ていたのですが、なかなか掛かりません。そこへ右から吹いていた風のせいか、なれない13尺の竿のチョウチン仕掛けが良くないのか、ウキの周りで道糸が絡んで仕掛けを作り直したりとスムーズな釣りができません。
あ~あ。へらをまた寄せ直さなきゃとえさを打ち直すと意外にへらが散っていなくて、すぐにアタリが出てなんとか釣ることができました。
お地蔵さまは好調に釣果を伸ばしていきます。精進湖いいですねぇ、ヤミツキになっちゃいますねぇと久しぶりの精進湖での野釣りをすっかり気に入った様子です。
9時前に2・3枚めを釣った後、ウキが時々突き上げられるような動きをしたりして、へらぶなが充分寄ったような感触を得ました。ここで2杯目のえさを打ち切ったので3杯目を作ります。寄せる役割のバラケマッハを抜いて、えさに重さをもたせるために特Sに替えました。
えさを作って打ち込もうとすると、本日2度目の道糸絡みが起きてしまいました。も~!せっかくへらを寄せたので、ここから釣り込もうと思ったのに!
仕掛けを作り直すと数投でサワリが出たので、へらが散ることは無かったようです。結局3枚めから1時間かけてようやく4枚めのへらを釣ることができました。あ~良かった。
10時30分に5枚めを釣ることができましたが、その後3杯めのえさがなくなってしまいました。またえさを作るのですが、ここでチョウチン釣り用えさの天々が残り僅かになってしまいました。仕方がないのでガッテンで補うこととします。
4杯目は天々:特S:ガッテンを1:2:1で混ぜて水1で作ります。11時35分に6枚め、11時43分に7枚め、12時2分に8枚め、12時25分に9枚めと、仕方がなく適当に作ったえさがこの日一番好調でした。
9枚めの後、本日3回目の道糸絡みが起きてしまい、またもや仕掛けの作り直しをしました。これではロクに釣りになりません。仕掛けの工夫をしなければいけませんね。後日ウキ止めゴムの間隔を広げると道糸が絡みにくいと雑誌で読みました。気を付けないとストレスばかりが溜まってしまいます。
新たに仕掛けを作り直したりして、10枚めが釣れたのは1時間半近く経った13時54分でした。
ツ抜けの10枚め。当座の目標達成でホッと一安心(13:54)
朝スタート時には曇っていた天気から、時折陽が差すようになったのでパラソルを立てていました。しかし昼前から風が強く吹くようになってパラソルを畳んでしまいました。おかげで膝あたりがものすごく日焼けしていたのです。帰り道になって気が付いたのですが、ヒリヒリ痛くて大変でした。やはり山上湖は日差しが強いようです。横着して日焼け止めを塗らなかったので、エラい目に遭いました。
そろそろ4杯めのえさがなくなりそうだという14時41分に11枚めのへらが釣れました。
このへらぶなが釣れた後、またもやツン!といういいアタリが出て、本日初の連続ヒットだ~と調子に乗ってきたのですが、上げてみると真っ黒の魚が付いています。あれれ?何だこりゃ?と寄せてみると口の周りに6本のヒゲが付いています。
お地蔵さまによると西湖でへらを狙うとコレばっかり釣れることがあるそうです。初めて釣る魚でびっくりしましたが、触れることなくお帰り頂きました(笑)。
14時57分に12枚めのへらぶなを釣り、4杯目のえさがなくなって5杯目を作ります。今度は天々抜きで作らなければなりませんのでガッテン:特S:水を3:1:1の配合で作ってみました。このえさでは13枚めを15時24分にと、最初のうちは良かったんですが、やはりえさ自体が軽いようで、ウキがふわふわと落ち着かないような気がしました。
この日はウキが馴染んでいく途中のアタリは全てカラ振りで、馴染ませてからのアタリでしか掛かりませんでした。かといって、えさ落ち直前にはほぼアタリが出なかったので、えさがしっかりブラ下がってポロポロ溶けていく途中にだけチャンスがあった、そんな気がする展開でした。
そのためある程度えさに重さがあった方が良かったような気がします。浅ダナ用のえさであるガッテンは軽くて次第にアタリが遠のいていきました。
それとは別に13枚めを釣る前後から、時折ハリスがスッパリ切れることがありました。あわせ切れをしているのでしょうか、何も感触がなく切れてしまうのが4回もありました。ボートの周りをウロウロしていた70cmはあろうかというコイが掛かったのでしょうか?それとも他の何か?これのせいでアタリが遠のいたのかも知れません。
正体を知りたくてハリスをDUELのSMOOTHへらというPEの0.5号に替えてみましたが、白いラインが良くないのか正体はつかめないまま時間が過ぎてしまいました。それでもへらは14枚めが16時01分に釣れましたので、まるっきり釣れないわけじゃないようです。
この14枚めのへらを釣った後、16時30分頃でしょうか、今日4度めのウキ周りの道糸が絡まるトラブルが起きてしまいました。もう終わりの時間も近づいているし…と思って、ここで竿をたたんで、残りの時間をお遊びのバスバギングにあてることにしました。しかしこのバスバギングはギルが3回ほどつついてきただけで、バスの反応はありませんでした。
お地蔵さまもあがりベラを釣って後片付けを始めると、天候が悪くなっていき霧雨が降ってきました。
今日の釣果は14枚とブラックバス1匹、初めての野釣りとしては良かったです。釣果以上にへらがウキを動かしてくれて、あっという間に時間が経ってしまいました。上がってから釣況を聞くと、竿頭の人はゴザンゲの鼻に入っていた人で100枚釣ったそうです。
あいにくの曇りで夏の山上湖らしいスカッとした天気には恵まれませんでしたが、涼しく気持ち良い釣りができました。
お地蔵さまにはボートの予約をして頂いたり、野釣りのアドバイスをいろいろ教わったりとお世話になりっぱなしでした。お蔭様で素晴らしい野釣りデビューができました。ありがとうございました。
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