大きくて強いへらぶなのヒキを堪能してきました
9月24日(月・祝)埼玉県は羽生にある椎の木湖で行われた上州屋&VARIVASペアへらぶな釣り大会にうちの彼女と参加しました。
前日の23日に準備のため上州屋浦和店に行き、必要なものを買出しに行きました。ここでへらぶな入門以来、何かと相談・質問に乗ってもらっている店次長の五十嵐さんを見つけ、明日椎の木湖に行くんですよ。どういう釣りがいいですかね?とストレートに質問をぶつけてみました。
返ってきたお答えはウドンセットがいいですねとのこと。GWに入門したばかりの僕にとっては、ウドンセットは未体験の釣りです。どういうえさや道具を使うんですか?と尋ねると、えさのセット専用バラケ、感嘆2、オカユポンプなどを薦めてもらい、釣り方を丁寧に教えてもらいました。
大会の結果は2の次で、とにかく同行の彼女に楽しい釣りをしてもらうのが一番です。そのためには混雑した釣り場でも飽きない程度にウキが動くことが最重要課題です。
思い返せば、初めて彼女をへらぶな釣りにお誘いした4月30日の野田幸手園ではちょうど開催されていたVARIVASカップトーナメントにブチ当たってしまいました。強烈なフィッシングプレッシャーのかかる状況下、ウキがピクリとも動かない辛い釣りになってしまった苦い経験があります。同じ過ちを繰り返さないためにも、シブい状況下での手管を増やしておく必要があるのでした。
話を伺っているうちに五十嵐さんも大会スタッフとして運営に参加されるとのこと。釣り場でお待ちしていますよと言ってもらって、店を後にしました。ヨシ!これで準備は大丈夫!
さて当日。
朝6時に集合とのことですので、朝5時に集合し東北道を一路北へ向かいます。途中の蓮田SAでのんびり朝ごはんを食べていたら6時になってしまって、椎の木湖に着いたのは6時15分頃になっていました。
参加者の皆さんは既に整列済みで、受付に行くと座席抽選のくじは残り一枚です。残り物には福があるかもね?と言いながら受け取ると、5号桟橋の座席番号655、656番でした。
大会役員の方の挨拶、注意事項の後、石井旭舟氏が釣況を話します。前日の試釣をしていないとの前置きながら、ウドンセットが良さそうとのこと。両ダンゴであれば長竿を使った底近くの深宙が良いだろうとのことでした。
開会式が終わって入場が始まると、5号桟橋には上州屋浦和店の五十嵐店次長が赤いスタッフキャップを被っておはようございますとご挨拶してくれるではありませんか。彼の担当は5号桟橋だったのです。本当に残り物には福があることになろうとは。
釣り座に付くと早速準備を始めます。どんよりと曇った天気で気温は低め。長袖シャツでも寒く感じるくらいです。緩やかな風が後ろから吹いていて、風向きの面から見ても釣り座の抽選結果はラッキーでした。
二人分の万力や竿掛けなど準備をしているうちに、場内放送が釣り開始の7時を告げてしまいました。
彼女には8尺竿を使ってもらって、ウドンセットで釣ってもらうことにしました。ウキ下を約1mにセットします。ダンゴの底釣り夏100ccを水100ccでドロドロに溶いて、セット専用バラケを300cc入れてかき混ぜてバラケ餌を作りました。食わせ餌は感嘆2を20cc、水を20ccでカップに入れてシェイクし、指でかき混ぜてオカユポンプに入れます。
上バリは改良ヤラズ6号、ハリス0.4号10cm。下バリは改良ヤラズ3号、ハリス0.4号30cmです。ウキはリコーサーバンス社製さみだれシリーズのハイテクトップ浅ダナ用8号です。
僕は9尺竿の浅ダナ両ダンゴ釣りで始めます。オカユポンプが1個しかない、ということもありますが、曇天で水面にモジリを繰り返すへらぶなが多く、よさげな浅いタナを初めにやっておきたかったからです。
しかし時間が経つとともにフィッシングプレッシャーが掛かって、浅いタナは次第に厳しくなることが予想されます。恐らくどこかで何かしらの変更をしないといけないでしょう。このタイミングがポイントになりそうです。
ガッテン3:GTS1:水1で作ったえさを振り込むとウキが馴染みません。どうやら1m以浅にへらがドッサリ居て、瞬く間にえさが落とされるようです。ここでも五十嵐さんが麩系のえさ、GTSを一掴み入れて硬くしてくださいとアドバイスして下さって、この調整でようやくウキが馴染むようになりました。
ようやくツン!とハッキリしたアタリが出てあわせると、いきなりギュギュッ!と走り出し、あっという間にハリスをブチ切られてしまいました。しかも2連発で。直後には彼女も待望のへらぶなが掛かるものの同じくハリス切れです。ピュッと聞いたことがない音がしたと言っていました。
掲示板にダイゾーさんから椎の木湖のへらは大型で引きが強いと書き込んで頂きましたが、まさに聞きしに勝るパワーの椎の木湖のへらぶなです。二人とも目を丸くしてビックリ。慌てて0.5号のハリスに替えました。
ハリスを変更したおかげで、どうにか魚を釣ることができました。ギリギリと竿を絞るヒキを耐えて、なかなか上がってこない魚を引き上げると余裕で尺を超える良型でした。1枚めは慌てて計量したので写真を撮り忘れてしまいましたが、2枚めもでっぷり太ったイイへらでした。
巡回している五十嵐さんがやってきてくれて、彼女の横に付いて釣り方を教えてくれます。えさの付け方、ウキの動きをみて状況を説明し、時折誘いを掛けるなど、懇切丁寧に教えてもらって、彼女は大変勉強になった、すごくありがたくて感謝してますと言っておりました。
本当は自分の釣りはソコソコにして、彼女の釣りを見ないといけないのですけど、五十嵐さんのおかげで僕も自分の釣りに集中できて大変ありがたかったです。さらにウドンセットの経験がないので、実は教える側としても結構不安でした。もう全幅の信頼を寄せて、指導をお願いしちゃいました。
五十嵐さんの指導の結果が出たのは9時10分前でした。
五十嵐さんなくしてこのへらはありません。ありがとうございました
おかげさまでどうにか椎の木湖のへらぶなを釣ることができました。良かった良かった。
9時頃は順調に釣れていました。釣り開始直後はなかなか釣れなかったのですが、彼女もコツがつかめてきたのか、次々と竿を絞ります。
僕も釣りを続けていきます。ガッテン+GTSのえさでは魚にあおられてしまって、なかなかナジミが出ないので、えさを重くします。ガッテン4:ダンゴの底釣り夏1:水1で作ったえさに切り替えると、ナジミが出るようになりました。この効果があったのか順調なペースで釣れてきます。
彼女の3枚め。五十嵐さんにアレコレお世話になりました(9時29分)
これを最後にアタリが止まってしまった僕の6枚め(9時57分)
10時を回る頃には次第にアタリが出なくなってきました。大人数が一度に釣りをしている影響が出てきたようです。回りも次第にのんびりとした雰囲気が漂い始めてきました。
お隣には小さいの女の子が竿を持っています。小学校にあがったくらいかな?男性が膝に乗せて一緒に竿を持っています。それっ!と声を掛けている男性を見ると、雑誌でよく見る伊藤さとし氏(多分)でした。あら~?有名なインストラクターがほのぼのした感じです。隣の僕もあんまりムキになって釣りする雰囲気じゃないねぇ。
とはいえ、なかなか魚が掛からないと次第にアツくなってしまいます。ふと隣の彼女を見ると夢中でウキを眺めているので、渋くなってきてもまだまだ集中力が切れていないようです。
10時30分頃、またまた五十嵐さんが巡回してくれて様子を伺ってくれます。10時を過ぎたあたりからアタリが出なくなってきましたと相談すると、チョウチンの方がいいかも?とアドバイスをくれます。彼女のウキ下を1mからチョウチンに深くして、上ハリスを7cm、下ハリスを75cmと極端な段差にします。
扱いにくい段差ハリスにハリ付けしにくいバラケえさと苦労する点が多い釣り方ですが、五十嵐さんがマンツーマンで指導してくれます。
へらぶな釣り うどんセット編(35sec)
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僕も浅ダナの釣りからの切り替え時かと考え、彼女のウドンセットとともに、僕もウキ下を深くしてチョウチン釣りにします。
ハリス40-60cmにして、えさを天々3:水1で作ってバラケマッハ1で締めたもので作ります。当初はこのえさも落下途中で落とされるようで、ウキが全然馴染みませんでした。天々を後から追加して硬くてボソッとしたえさにすることで、ようやくウキがなじむようになりました。
しかしながらスパッ!と目の覚めるようなアタリは出ないまま時間が過ぎていきます。ようやくツン!と良いアタリが出ましたが、釣果を伸ばすことができたのは1枚きりでした。
チョウチンのタナではあまりウキが動きません。時合がなかなかできない釣りですからジッと我慢を続けますが、相変わらず水面直下にはへらぶながウヨウヨいてドンドン元気になっていきます。
チョウチンの仕掛けはハリスが長いので、振り込んだ直後、沈むオモリにえさが引っ張られる前に、水面近くにえさが漂う瞬間ができます。この瞬間を狙ってへらぶなが飛びついてくることが2回続いてしまいました。とにかく水面直下のへらに邪魔されるので、長ハリスを諦めました。
なかなか良いアタリが出ない中、彼女も集中力を切ることなく頑張って釣っています。ポツポツとですが竿を絞っています。
長ハリスのチョウチン両ダンゴを諦めて、次なる手はチョウチンのトロロセットです。ウキ下はそのままでハリスを15-20cmと短くし、下バリにヒゲトロを引っ掛けて、深いタナへと一気にえさを落とすと振込み直後のへらぶなアタックを避けられます。しかしながらこの釣り方では2枚を追加するのみでした。
残り時間が1時間を切ってきました。最後に浅ダナのトロロセットにしてみます。しかしながらスレで2枚が掛かったのみで釣果を伸ばすことができませんでした。後から思い返せば、長い竿で沖目を狙うとか、底近くの深宙を試すなど他の手もあったのかも知れません。やはり経験と手管が足りないのですね。
むなしく釣果を伸ばすことができないまま、場内の放送が13時を告げ、大会が終了しました。
クラブハウスに戻ると壁に結果が張り出されていました。我々の順位を確認すると12.17kgで86位でした。僕が10枚7.35kg(個人成績145位)、彼女が7枚4.82kg(個人成績169位)で、下から数えて8番目。まぁこんなもんでしょう。ボウズにならなくて良かった良かった。
閉会式で上位入賞者の表彰が行われましたが、座り込んで聞いているうちにすっかり寝てしまいました。気が付くと隣の彼女も寝ており、お互い早朝からの釣りで疲れていたのでしょう。現金な二人が目を覚ましたのは表彰が終わって抽選会に移る頃でした(笑)。従って上位入賞者がどのような釣りをしていたのかは分かりません。
抽選会・ジャンケン大会もつつがなく行われ、我々二人もつつがなく何も当たりませんでした。一日曇りで暑くなることもなく、雨が落ちてくることもなく過ごし易い日だったことが何よりでした。
五十嵐さんのおかげで椎の木湖の大きくて力強いへらぶなに引っ張られることができたし、楽しい大会となりました。また機会があれば参加したいですね。
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