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初釣りに行ってきました

2008年は本栖湖のフライフィッシングでスタート

2008-1-3

 ffmediaでお知り合いになった方々と本栖湖へ新年初釣りに行ってきました。
 東京に移り住んだ15年程前には既にモンスターブラウンは伝説になっていて、雪の本栖湖で新年初釣りをするフライフィッシャーはド阿呆だと本気で思っていました。僕がまさか本栖湖の湖岸に立つ日がやってこようとは思ってもみませんでした。
 近年ではニジマスの放流も盛んになり、以前よりはずっと釣れるとの評判を聞くようになりました。年明け1月にフライフィッシングでマスを釣ることのできる湖は少ないので、昔も今も貴重なフィールドですね。

 河口湖ICを降りたセブンイレブンで参加者が揃ったのは朝5時前でした。参加者は石橋さん、お地蔵さま、山本さん、野沢さん、青木さん。井原さんは現地で合流したと思います。みなさんとは新潟荒川や菅沼などffmediaのイベントでお知り合いになりました。フライフィッシャーの友人がほとんどいなかった僕にとって、こうした人々との知遇を得なければ、本栖湖は来ることのないフィールドのままだったハズです。


本栖湖の地図
本栖湖フライフィッシングポイントガイド nanimoTVサンプル画像より

 さて、富士山の写真を撮るカメラマンの合間を縫って、浩庵ワンドの湖岸に入りました。車を停めた時にはまだ真っ暗だったので、夜明けを待つのだろうと少し仮眠を取っていたら、程無く釣り支度を終えた皆さんが行きますよと起こしてくれました。暗い中ヘッドライトを駆使して準備をしていたのでした。
 まさか暗い中から釣り準備をするとは思ってもいなかったので、僕の持ち物にヘッドライトはありません。野沢さんに予備ライトを借りてアタフタ準備するも、すっかり出遅れてしまいました。
 っていうか気温氷点下7℃ですから!この気温、この時間、当たり前のように出掛けていく皆さんの姿をみて、まさにド阿呆どもの聖地だと痛感しました。

 一人遅れて湖岸に降り立っていくと、うっすらと夜が明け始めてきました。ボート乗り場付近で釣りをする皆さんのところへようやく追いつきました。

FFジャンキー(笑)達の姿
浩庵ワンドで

今日の道具


 この日はBSだけしかやらない!とココロに決めていたので準備を始めます。ところが寒い!半端なく寒い!ネオプレーンの手袋をしていても、指先が痛くなってきます。このままではヤバい!と感じて手袋を脱いで息を吹きかけます。ティペットを結んでフライを結ぶまで相当に時間が掛かってしまいました。
 ようやく、と顔を上げると朝焼けに染まる富士山がデ~ンと鎮座しています。

うむ。日本一だ。
朝焼けの富士山

 夜が明けてくると少しは寒さが和らいでくる…ような気がします。嗚呼、お日さまって偉大だ。
 しかしよく見ると手袋に氷の結晶が付いています。手袋が濡れて凍っているのではありません。水中から出たラインに付いた水滴が、手繰って手までやってくる約9ft(2.7m)の間に凍ってしまっているのです。だから手が濡れてない。BSのリトリーブがゆっくりだとはいえどんだけ寒いねん!こんな経験初めてです。

 魚からの音沙汰は無く、早々に1本釣ったお地蔵さまからのアドバイスを頂きつつもボトムスキャンを続けてみます。藻の感知は難しいですが、ククッと何かに引っ掛かってプン!と外れる、など伝わってくる感触は楽しいです。
 陽が上がってくると眼前の湖面には鮮やかな逆さ富士が広がっています。清冽な空気と相俟って、気分は爽快。新年だけあってなんだか引き締まった心持になりますね。

千円札の裏のアレですよ
綺麗な逆さ富士

 とはいえ周りでもあまり釣果はあがらず、次第にまったりした雰囲気で談笑になりました。右斜め前から緩やかな風が吹きますが、穏やかな良い天気です。湖の水は泡が多く、枯葉が打ち寄せられていて、どうやらターンオーバーした水が入り込んでいるようだ、とのコトでした。
 あまり釣果が期待できなさそうな中、釣り続ける人もいれば、ダブルハンドでのキャスト練習になる人もあり、僕は湖岸でまたもや仮眠をとっていました(だって寝てないんだもん)。昼頃になって場所変更のため移動するよと起こして頂きました。

チラリと富士山が見えます
移動した浩庵ワンドの出入り口辺り

 移動した先は浩庵ワンドの出入り口辺り、車を停めた道路脇から小規模なワンド状になっている湖岸の浜へ下りていくポイントでした。お昼ゴハンのため、ココでも後から一人のんびり下りていったのですが、道路から湖岸を覗くと水が綺麗でちょっとした海水浴場みたいで、ホントに湖なの?って所でした。

 太陽が山の端に掛かってからが勝負ですよと石橋さんに教えてもらったり、お地蔵さまには今、アタりましたからココでやってみて下さいとポイントを譲っていただきました。ありがとうございます。
 しかし石だか魚だか分からないようなコツ!という感触が1回あったきりでした。

 日が陰ると急速に寒くなっていきます。手袋をしているけど竿を支えるだけでほとんど動かさない右手の指先が痛くなってきます。左手は手袋の指先が開いているので、こちらの方がヤバくなりそうなものですが、ラインを手繰る作業で常に動いている分、なんとか大丈夫です。ということは手を止めるとかなりヤバいってこと?ええ。必死でラインを手繰り続けましたよ(笑)。

 暗くなるまで、それこそお地蔵さまにこれって夜釣りって言わないっすか?と言うくらい暗くなるまでバッチリ釣りをして、この日の釣りは終了しました。釣果に恵まれないどころか、夜道で足を踏み外しそうになったり、皆さんにはご迷惑をお掛けしましたが、楽しい初釣りとなりました。

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