彼女の初釣りにかこつけてプラクティスに行ってきた
彼女が寒い時季にも関わらず釣りに行って気分を変えたいと言ってくれましたので、初釣りをしてもらうことにしました。とはいえこの時季は下手すると修行のような釣りになってしまいますので、管理釣り場へ行くことにしました。
場所はフィッシュオン!鹿留です。実は来る1月14日成人の日にffmedia主催のワンフライコンテストが行われます。これは2時間の制限時間内に1本のフライで何匹の魚が釣れるかというちょっと変わった釣り大会です。これに参加する予定なのです。
参加にあたってフライをアレコレ考えてデッチ上げてみましたので、事前に魚の反応を試しておきたいと思ったのでした。ブラックバスのトーナメント風に言えばプラクティス(練習)というヤツですね。
8時半に待ち合わせをして、首都高速から中央道を走ります。現地に到着したのは10時半時頃でした。管理棟で料金を支払い、準備を始めます。
彼女はルアーですが、今回は寒い時季、年始のお休みでお客さんが多いということを考慮して、フロロ2lbに挑戦してもらいます。取り扱いには注意が必要ですが、釣り自体にはかなり慣れてきていますし、ここらで上達を期待しましょう。目標をやや高めに設定した方が燃えるタイプだし(笑)。アタリも出ない、感じられなくて楽しめないというのが一番避けたい事態です。
まずは鹿留湖と名付けられている池エリアに入って、釣りを始めます。辺りを見回すとお客さんが多く、入れそうなところがあまりありません。今日から仕事初めという人もいるのでしょうが、我々のように正月休みという人も少なくないのでしょう。
空いているところは日陰になっている所しかなかったので、仕方なくその場所に入って、まずは肩慣らしです。
久しぶりのルアー釣り編 30sec
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僕は早速来週使う予定のフライのテストを行います。形は同一ですが、素材を替えて3パターン作ってみたところ、目標としていた機能を満たすのは1パターンしかありませんでした。残り2つの素材については仕様変更が必要です。トホホ…。
テストを繰り返す程もなく日陰は寒くなってきました。彼女に反応を聞くと釣れない。追いかけてもこないとのことですので、日向の場所を探して移動します。
改めてフライのテストを繰り返しますが、肝心の魚の反応はというと、かろうじて1匹が興味を示してフライに食いついたのが見えたのですが、ハリに掛けることはできませんでした。この様子ではワンフライコンテストで使うとボウズになりかねません。鹿留の魚には合わないのかな?どうしよう?
彼女のルアーにもアタリが無く、周りを見ても思い出した頃にポツポツ釣れるといった様子でした。12時30分頃になり、お昼ゴハンをどうしようか?と話していると、取材と思われるルアー釣り師がカメラマンを伴って左側の空いたスペースに入って釣りを始めました。
ルアーを投げ始めると途端に掛からなかったぁとかバラしたぁと言っています。2投に1回はアタっているようで、全然アタリの無かった我々とは異次元のペースです。
二人でその釣り方を見るとまず小さなスプーンを遠投しています。竿を水面に平行に支え、右手で乗せているだけで、竿先を10cmほどわずかに上げて煽っています。リールはハンドルを1/4回転ずつ回すほどゆっくりです。糸ふけを取っているだけなのかな?
彼女のタックルを借りて見よう見真似で試してみますがアタリもありませんでした。お昼ゴハンに行く途中、彼の後ろに回って様子を見たのですがアタリすら分かりませんでした。う~む、分からん。スゴ過ぎて参考にならないぞ。
クラブハウスでお昼ゴハンをとると14時前になりました。池の人数はほとんど減っていなかったので川エリアに移動します。彼女は流れのある川でのルアーフィッシングはしたことが無いのでこれも経験とエサ釣りエリアとの境界になっている堰堤のすぐ上に入りました。
ワンフライコンテストは池エリアと川エリアの2ステージで行われるので、川用のフライも準備しなければいけないのですが、川でのフライフィッシング自体の経験が少ないために、たいした工夫のネタもありません。ごくありふれたルースニングシステムを準備して始めます。
ところがルースニングすらやったことがないので、5キャストでインジケーターを2ケ飛ばして失くしてしまい、釣り自体が覚束ない状況です。さてはて本番ではどうしよう?
ニンフを結んだもののライズがあったら投げるか?くらいに考えて、彼女の釣りを眺めてボーッとしています。日陰になって寒いのに彼女は一生懸命ルアーを投げています。エライ。
同じコースへのキャスト&リトリーブでは魚に見切られてしまうので、石積みで川を区切ってできている落ち込みの方へ投げてごらんとアドバイスすると、ものの1投で竿が曲がります。おお!すぐさま結果を出すとは優秀だなぁ。
掛かった!と慌ててリールを巻くと魚が水面でバシャバシャ暴れています。ネットで掬うとなかなかいいサイズのニジマスでした。彼女も寒い中、頑張った甲斐がありました。ニジマスくんありがとう。
ピンクとゴールドの2色遣いのスプーンに掛かった1匹めのジョニーくん(命名)
彼女は頑張って釣りを続けます。僕はといえばライズでも起きないかなぁ?とのんびり観戦モードです。しかしじっと立っているだけなので指先が切れている手袋では寒くて耐えられなくなってきました。彼女に5本指の手袋に交換してくると伝えて車に戻り、手袋を替えて釣り場に帰ってきたら、自力で2匹めを釣り上げていました。おお!すごい。
黒のスプーンを選び、一人で無事釣り上げた2匹めの虹左衛門くん(命名)
あまりに寒くなって、もう我慢の限界が近づいてきました。時間を見ると16時に近くなっています。もう終わりにしようと彼女が言いながら投げたまさに最後のキャスト、見ると竿先がググン!と大きく撓んでいます。おお!掛かったよ!
きたきた!と魚をあしらいながら足元まで無事寄せてきたら、僕がネットで慌てて掬います。これはさっきよりもいいサイズ、40cm近くはあろうかというニジマスです。
黒のスプーンに食いついて、見事ラストを飾ってくれた虹太郎くん(命名)
見事アガリ1本を釣り上げ、二人ともニコニコ顔で後片付けです。クラブハウスで暖かいお茶を買ってほっと一息ついたところで帰路につきました。
行きの車中、さいたま荒川の橋の上から見えた富士山が神奈川・山梨と進むにつれてドンドン近く大きくなったり、山に囲まれた土地にはるばるやってきた感があったり、と良い気分転換になったようです。暖かくなったらまた行きたいと言ってくれたのは大きな収穫でした。
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