清遊湖に行ってきました
現在岡山県に住んでいる大学時代の同級生が実家の柏市に帰省するので、一緒にへらぶな釣りに行こう、と誘ってくれました。彼は僕と同姓の大塚くん。小学生の頃からへらぶな釣りに親しんでいるベテランです。このサイトで2007年から僕がへらぶな釣りを始めたことを知って、以前から一緒に行きたいなぁと思っていたそうです。
どこへ行こうかと電話で相談したところ、彼の地元に近い清遊湖に行くことにしました。大きなへらが釣れるとの評判は以前から知っていたのですが、これまでに行ったことはありません。良い機会と彼の提案に飛びつきました。
開場となる6時30分に現地集合と決めて、5時30分に自宅を出発します。外環道から常磐道の柏ICを下り16号線を南下するとちょうど時間通りに到着しました。
準備を整えて先に入っているだろうと思っていた彼に電話をすると、あと1分で着くとの返事です。しばらく待つと程無くやってきて、久し振りの再会となりました。
この日は彼もメンバーである大学時代のサークルの新年会がありますので、13時までの釣りになってしまいます。大荷物を持って事務所に行き、料金を払うとお年賀ですとエサボウルを頂きました。
ココは初めてなんですとスタッフの方に様子を聞くと水深の深い中央の桟橋が釣れています。両側の桟橋は浅くて底釣りができるけどイマイチとのことでした。
釣り場に入って釣り座をどこにしようかと歩いていきます。先程の事務所での情報は大塚くんのリサーチ通りでした。聞けば昨日、一昨日もココへ釣りにきたとのコト。う~む気合入ってるなぁ。
場所によって釣果に差が出るみたいという彼の見立てに釣り座選びはお任せです。なんといっても昨日はマシだけど一昨日はシブかったと語るほど直近の状況を知っているわけですから。中央桟橋の渡り寄りに二人並んで開店準備に取り掛かります。
今回は段底の釣りに入門しようかと思っていたのですが、聞くと丈五で底が取れるかな?というくらい水深が深いそうなので宙釣りにします。使用竿も分からなかったので、仕掛けも一から作ります。
仕掛けは竿11尺、道糸0.6号、ハリス0.3号で15-40cm、ハリは上が改良ヤラズ5号、下が同3号です。ウキはチョウチンの位置にセットしたので大きいものが良いだろうとリコーサーバンス社製さみだれシリーズのハイテクトップ浅ダナ用9号を使いました。
バラケえさは前回野田幸手園のウドンセットで使ったブレンドでやってみます。粒戦50ccに水100ccをあらかじめ吸水させて、パワーX:特Sを300cc:200ccに混ぜて作りました。とはいえ段底を念頭に置いていたものですから、事務所に特Sを買いに行くドタバタ振りです。食わせは唯一事前準備できた魚信を初めて使ってみます。
大塚くんは8尺チョウチンのウドンセットで釣り始めます。粒戦とパワーX、力玉を使っているのは見えたのですが、ちゃんと聞かなかった(聞けなかった)ので詳しくは分かりません。
同級生の大塚くん
サークルで彼がAと呼ばれ、僕がびぃ(B)となったのです
風はほぼ無風、雲に覆われていて陽が差さず寒い天候です。桟橋は一部凍っていてスリップ注意。天気予報では午前中雲が多く、肌寒くなるが雨は降らないという予報です。
釣り始めると、大塚Aくんはサワるけと決めアタリが来ないという状況です。僕はというとウキが馴染んでいく最中でサワることがたまにある程度です。しばらくしてウキの下にへらが見えるようになりましたので、どうやら浅いタナにへらが居るようです。
この日の1枚めは大塚Aくんに来ました。写真を撮ろうとカメラを探しているとさっさと放してしまいました。淡白だねぇと内心残念がっていると、2枚目を掛けたので今度は記念撮影をバッチリ撮りました。
僕の方はというと、開始数投でどうも魚信の重さがウキにかかっていないような気がして力玉へ変更しました。どうやら作ったウドンが柔らか過ぎたのではないかと思います。
更にはサワリが全然出ませんので、ハリスを50cmへ延長します。浮いてるへらを見ると、11尺のチョウチンは無理ダナっぽい気がしてきます。混雑している桟橋を見て、やや長め沖めと考えたのですが、普段とあまり変わらない混雑度合なのかな?
サワリが全然出ないのでパワーXの粒子が漂っていて、その粒子をへらが食っているだけで、食わせのウドンにまで寄ってこないのではないか?と考え、まずはえさを練り込んで上でバラけないようにしてみます。合わせてえさ付けを小さくしてバラケを絞ります。極力食わせのハリにへらを近づけるようにしてみました。
すると次第にサワリが出るようになってきました。そろそろだなぁと思っていたらチク!とアタリが出ました。それっとあわせるとギュン!とへらが竿を絞ります。良かった~。ボウズで終わらずに済んだよ~。
2008年は釣り3日めの3時間ほどでやっと初物に出会いました。苦労したなぁ。
この1枚で何とか少し見えてきました。引き続いてドンドン釣るぞと思ったのも束の間、頭上の雲が怪しくなり、ヒョウが降り始めました。
気温が低いせいか、水滴にならないので今すぐ濡れることも無く、車に置いてあるテントを出そうか二人で悩みます。降ったり止んだりを繰り返し、かなり粘ったのですがついに降りが強くなったところで決心しました。
まず大塚Aくんがテントを取りに車へ。次いで僕もお手洗いに行きたくなったタイミングと合わせてテントを持って来ました。
テントを立てる作業で釣りは一時中断です。テントに入ってしまうと隣の大塚Aくんの様子が分からないので雑談もしにくくなってしまいます。使っているえさとかいろいろ聞きたかったのですが、残念。
テント設営作業中に、バラケエサがヒョウの水分を吸ってかなり柔らかくなってしまったので、この機会に変えます。
今度は横方向ではなく縦へバラけるえさを使って、小さめのバラケを早く落として食わせえさに近づようと考え、セット専用バラケの袋の裏に書いてある深なじみでジワジワばらけさせたい時のブレンドにします。セット専用バラケ:特S:水を300cc:200cc:100ccで作りました。
さて再開とテントに入って釣り始めるとなんと太陽が出てきました。チクショー!
再開後、心がけたのはエサを練り込んでへらを食わせに寄せるようにすることです。エサを小さめに付けて横へバラケが広がらないようにして、ハリをえさの上から差し込んでチモトは締めずにバラケエサを落としやすくして振り込みます。
振り込んだら一旦しっかりウキを馴染ませて、竿を引いてバラケを落としてみます。
日が出てきて食いが立ってきたのか、ポツポツとへらが食いアタリを出すようになってきました。相変わらずウキが馴染んでいく最中で少ないながらサワリが出る程度で、タナにエサがぶら下がると静かになってしまう中、思い出したようにアタるようになってきました。
アタリはムズっと動く程度の小さいものが中心で、3節以上消し込むアタリはなかったと思います。流石に冬なんですね。この点からウキはもう少し小さいものを使って、サワリやアタリを出させる方向に持っていった方が良かったかも?と後になって反省です。
次第にへらが寄ってきたのか、ウキのナジミがゆっくりになってきました。えさを替えて重いペレットである粒戦を抜いたためでしょうか。粒戦+パワーX+特Sのブレンドではトップが沈没することが多々あったのに、セット専用バラケ+特Sではトップが2目盛り残しで馴染みます。バラケが軽くなった分を考慮してもウキが大き過ぎたかもしれません。
お昼に近づくにつれ、大塚Aくんも僕も、周りや対岸の釣り人も竿を絞るペースが上がってきました。へらの活性があがってきたのでしょう。相変わらずサワリは少なく、いきなり食いアタリが出る状況でしたが、枚数が伸びているのが何よりでした。
5枚目。隣の大塚Aくんもこの頃にはペースアップしていました(11時59分)
テントはダイワのPVクイックテントで購入してから初めての出番だったのですが、設営が簡単だったのが良かったです。しかし少しサイズが大きいのか、後ろの釣り人との間隔が少し狭く、通路を塞いでしまう格好になったのが気掛かりでした。特にヒサシの部分が結構張り出していました。
前のヒサシは可倒式で折りたためるらしいのですが、それを知らなかったので、結構取り回しがジャマだなぁと思って釣りしていました。途中から沖で取り込めるよう、玉網の柄を1本から1本半に伸ばしてテントの窮屈さをカバーしていました。やっぱりあらかじめ設営して、使い方を予習しておくべきでしたね。
玉網の柄を1本半に伸ばして、後ろの通路のジャマにならないかと心配していましたが、それより柄が長くなった分掬って手元に寄せる時にズッシリとした重量感を感じるようになりました。当たり前なんですけど、清遊湖のへら自体もでっぷりとした良型が多くて満足です。もう少しヒレのピンと張った銀色に輝く新べらが多いとなお良かったのですが、ウドンセットでは旧べらが多くなる、とどこかで聞いたので仕方無いのでしょう。贅沢は言いません。
7枚めのへらが掛かった時、ハリスが唇を抜けてしまっていて、ハリを外すのに苦労しました。1枚めのへらの時に針外しを池の中に落としてしまいましたし。結局右親指にハリが刺さって流血沙汰になってしまいました。絆創膏は常時携帯しておくか、横着しないでハリスを切ってまた結び直すくらいの余裕が必要ですね。これまた反省です。
お昼を回る頃には天候も回復し、気温も上がってきたのですが、ヒョウが降ってきた頃には随分と寒い思いをしました。今回フリースの膝掛けを持って行ったのですが、靴を脱いで座っていると足が極端に冷えました。膝掛けを足に巻き付けて寒さを凌ごうとしたのですが、焼け石に水状態でした。結局、テントを取りに車に戻った際に防寒長靴に履き替えたので、その後の冷えはどうにかやり過ごせたのですが、最初から長靴を履いておけば良かったです。
また朝イチの桟橋の木でできた部分は凍ってツルツルと滑るようになっていました。その点からもグリップ性能の良い靴が無難ですね。
大塚Aくんがもう13時なので終わらないとと声を掛けてきます。アガリ1枚が欲しいねぇと泣きの15分までということに落ち着きました。彼が見事アガリ1枚を釣った時にはちょうど13時15分になっていました。これにて終了です。
後片付けの後、16号線沿いの焼肉屋さんで昼食を取って一時解散です。二人ともめいめい18時待ち合わせの新年会に向かいます。メンバー6人全員が揃うのは10年以上の久し振りです。今日の話も少しはできるかな?と帰宅の道に付くと、年始らしい穏やかで綺麗に晴れた空になっていました。
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