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椎の木湖へ例会の試釣に
行ってきた

湧き上がるへら達に翻弄されました

2008-08-02

 道満へら鮒会の8月例会は9日(土)に椎の木湖で行われます。既に何度か行っているので道順に不安はないのですが、ここのところ思うようにへらぶなが釣れないので、試釣と特訓を兼ねて事前釣行を行いました。

 来週の例会当日は不運にも会社の釣り部の例会がカチ合ってしまい、17時に千葉県富津港から半夜メバル釣りに出港します。従って道満へら鮒会の例会は昼過ぎには早揚がりとなってしまいます。役員の皆様にはご迷惑をお掛けしますが、幸い椎の木湖は自動計量器があるし、参加することに意義があると考え、途中まででも頑張って釣りたいと思います。

 当日に合わせて開場の5時30分に到着予定…と思っていたのですが、睡魔に負けてしまい寝坊です。途中で忘れ物に気が付いて一度家に戻ったり、ドタバタしながら結局現地に着いたのが7時半頃でした。

 来週の釣り座がどこになるのか分かりませんが、とりあえず3号桟橋に入っていきます。事務所側から渡り桟橋まではほぼ埋まっていますが、渡り桟橋の向こうは西向き(2号向き)が事務所側から埋まっていて奥に行けば空いています。しかしロープが邪魔になりそうだったのでパス。結局誰も入っていない東向き(5号向き)の渡りに近い536番に入りました。

釣り座です
536番。水深は約5.5mです

ここです
5号桟橋向き。渡りから1席空けた奥側です
(帰る直前に撮影)

 朝の東向きは眩しいのですが、空を見上げると雲が多く、時折太陽が顔を出す程度です。これなら偏光サングラスを掛ければ問題ありません。水面には頻繁にもじりがあるので、むしろこちらの方が良さそうです。光量不足で酸欠気味なのかな?とにかくウキ下1mの浅ダナ両ダンゴで始めます。

もじり

 へらぶなが身を翻して、水面がもやっと動くことをもじりといいます。
 水面直下にへらがいるということは泳いでいるタナが浅い…と予想するワケです。

光量と酸欠とタナ

 曇りで光量が少ないと比例して植物プランクトンによる光合成が少なくなります。
 すると溶存酸素が少なくなって酸欠になりやすいと考えられます。日光が届かない深いところから居心地が悪くなってタナが浅くなる、との推測です。

 竿は8尺、道糸は0.8号、ハリス0.4号23-30cm、ハリ改良ヤラズ5号、ウキはリコーサーバンス社さみだれハイテクトップ浅ダナ用6号、ウキ下は1m10cmにセットし、えさはガッテン:GTS:水を200cc:100cc:50ccで作りました。

 8時に釣りを始めると、えさ打ち4~5投でサワリが出始めました。シメシメと思っているとなかなか良いアタリが出ないうえ、たまにアタってもハリ掛かりしません。まだまだ寄り始めだし…と思っていると、次第に水面直下にへらに姿が見え始めました。

 結構寄ってきたと期待を掛けていると、ウキの動きががなじんでいく途中はサワリがあるのですが、なじみ切ってしまうとアタリが出ません。まだまだ寄せが足りないのかな?と釣り続けて行くと、1時間後にようやく第1号が掛かりました。

初物釣れました
ようやく釣れたぁ。1時間掛かってる…(9:11)

 しかし後が続きません。それどころか水面直下へのへらの寄りがきつくなってきました。えさがオモリに引かれて沈む前にへらが激しく襲い掛かってくるのです。
 竿を置いてバッグをゴソゴソやってる時に、危うく竿を持っていかれそうになったのが2枚めのへらでした。さらにウキが立つ前にピュッと引き込まれて3枚め(カウントしませんが)が掛かったので、もうギブアップです。

 ウキをさみだれPCトップ深宙用7号にして、オモリを重くして速攻でえさを沈めに掛かります。
 これでえさを落とされることは無くなったのですが、なじみの途中はウケやサワリが出るのですが、なじみ切ったらアタリが出なくなってしまいました。どうも1mのタナにはへらが薄いようです。どうやったら釣れるんだろう?

 11時過ぎにえさが無くなったタイミングで昼食休憩にします。場内アナウンスでお薦めと言っていた定食を注文すると、ボリュームたっぷりの豚肉と玉葱の唐辛子炒めでなかなか美味でした。釣り場の食堂で定食があるのは珍しいですね。

 昼食の後はチョウチンに変更します。というか椎の木湖のメーターダナは難し過ぎる…僕にはよう釣らん。
 竿は8尺のまま、ハリスを7-15cmに変更してヒゲチョウチンにします。バラケえさはタナまで持たせるためダンゴのブレンドで、天々:ガッテン:水を100cc:100cc:50ccで作って、浅ダナ一本:100ccで締めてみました。

ヒゲ

 トロロを食わせえさに使う釣りをヒゲと言います。トロ掛けとも。

 えさを打ち始めると10投もしないうちにウキがもやもや動き始めます。スコン!と落としたアタリをあわせるとズン!とへらの重みが掛かります。よっしゃ。

久し振りに良いアタリが出ました
3枚めのへら(11:54)

 やはりチョウチンダナの魚の方が素直なのかな…?と続けて振り込みます。12時3分に4枚め、12時11分に5枚めのへらを釣るとアタリが遠のき、やはり浅ダナと同じように水面直下にへらが激しく寄ってきました。
 しかしセットの釣りだと上ハリスが短いので、素早くオモリに引かれて沈んでいきます。へらはこのスピードに追いつけず、えさを落とされることがありません。しかもえさを少しボソ気味で仕上げたので着水と同時に溶けた粒子の煙幕ができ、忍法雲隠れの術状態になります。へらはこの粒子にご執心で、わざわざ沈むえさを追いかけません。この方法いいなぁ。
 しかし糸ズレが激しく、フワフワとウキが動くものの鋭く落とすアタリが出なくなってきました。タナで激しく揉まれてトロロが抜けているのかな?

 えさが無くなったタイミングで、今度は下ハリを改良ヤラズ3号、下ハリスを25cmに伸ばして、チョウチンウドンセットにしてみます。
 バラケえさは粒戦:水を25cc:50ccで吸水させ、バラケマッハ:GTS:軽麩を100cc:100cc:100ccを混ぜたものに入れて仕上げます。くわせえさは力玉です。

 相変わらず水面直下にへらが多いので糸ズレが多いのですが、鋭いツン!のアタリが出ます。ただしカラツンばかりでアタリ総数に対して掛かる数は1割未満でしょうか。それでもアタリ→アワセで終われるのは精神衛生上、遥かにマシです。
 カラツンにめげずにあわせ続けると、時折へらが掛かってきます。14時2分、4分には連続ヒットもあり、ジリジリと枚数を増やしているのですが、もう少しどうにかならないか、と考え始めました。

やったね
連続ヒットでツ抜け!(14:04)

 上バリに食うへらも2枚いたので、下ハリスを20cm、15cmと段階的に詰めてみました。すると短くするほど良いアタリが減っていきました。どうやら25cmでいいらしい、と戻します。
 他には下ハリスを張らせるのとアピールするのを目的に、力玉2個掛けを試してみました。バッグの奥に隠れてた大粒が見つからなかったので(笑)。これは思いの外、良いアタリを出してくれました。
 食わせえさを力玉大粒にしたり大粒ウドンを作る、またはハリを一番手上げる、などの方法はカラツン改善の手立てとして使えそうです。

 他にはメーターウドンセットも試してみました。こちらはやはりなじむまでにサワリがでるものの、なじみ切ったらウキが動きません。糸ズレで少しは動くのですがアタリが出ません。やっぱりメーターダナに魚が薄い、と判断して、早々にチョウチンダナに戻しました。

これにて終了
あがり一枚のへら(16:00)

 16時の閉場まで粘って結局18枚、13kgでした。内訳は、8時から11時までの3時間のメーター両ダンゴで2枚きり(1枚竿ツン)。11時30分から16時の4時間半の8尺チョウチンセット(トロロ・ウドン)で16枚。もう明らかにメーターダナを釣り切れてない、というトホホな結果になりました。

後半なんとか挽回したかな…
今日の釣果です

 冒頭述べた通り、来週の本番は早めに切り上げねばならないので、あれこれ試行錯誤しているヒマなどありません。難しいメーターダナはスッパリ切って、チョウチンでやります。
 それにしても水面直下に湧くへら達の対策をどうするか…。明らかにトロロやウドンよりダンゴえさの方へ興味を示しているのですが、対策が見つからないのでセットでやろうと思います。

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