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筑波湖へ行ってきました

O氏に誘われて初めての釣り場へ

2009-10-24

 O氏と筑波湖へ行ってきました。以前に雑誌の記事や広告などを見て大きいのが揃う、水深があって釣り座間隔が広く、長竿が思い切り振れるという情報は得ていました。
 行ったことのない場所で釣りしてみたい病の保菌者(笑)である僕は、以前から機会を伺っていたところでもあり、9月例会の帰りにO氏から今度行きましょうよと言われ、改めてお誘いした次第です。

 ところが当日の朝寝坊してしまい、出発が遅くなってしまいました。O氏をお待たせしてしまってご迷惑をお掛けしました。ごめんなさい。
 しかも僕の車のナビは住所地検索が近年の市町村合併の名称変更で使えません。だいたいの場所を検索していたら、近くに筑紫(つくし)湖というダムがあったので様子を伺うなど寄り道(ここは釣り台を出しているへら師が一人だけ、鯉のブッ込みが一人、バス狙いの人が多かったです)し、結局到着が7時30分頃になってしまいました。

 着いてみるとお客さんはそれほど多くない様子。あいにくの曇り空ですが、東の真正面に筑波山が見えます。
 釣り座はせっかくですから筑波山が望める場所がいいなぁ、と3号桟橋に入り、10席めの辺りに東向きで2席続きで空いている場所があったので、O氏と並んで座ります。

借景とはこのことか
釣り座からの景色。筑波山が正面に見えます。

 9月例会の帰りには長竿チョウチン両ダンゴの話を聞いていたのですが、今朝は曇ってずいぶん寒くなってしまいました。両ダンゴの季節も終わりかな…とウドンの準備を始めます。とはいえせっかくの筑波湖で短竿では勿体ないので長竿でのチョウチンウドンセットをやることにしました。

 仕掛けは竿シマノ惜春18尺、道糸0.8号、上ハリス0.5号10cm、下ハリス0.4号50cm、上ハリ改良ヤラズ6号、下同3号、ウキはかちどきのSPTオールラウンド羽根8号にしました。
 えさはバラケが粒戦:水を50cc:100ccで吸水させた後、パウダーベイトスーパーセット:パワーX:プログラムを300cc:100cc:100ccで作りました。食わせはO氏謹製のウドンを使わせて頂きました。感謝。

 釣り開始は8時30分を過ぎていたと思います。O氏は21尺での底釣りです。久しぶりの長竿ですので風が無いのが幸いです。

 釣り始めはえさが18尺チョウチンのタナまで持たず、少し練り込んで持たせるように調整します。ウキに馴染みが出るようになったら10投ほどでサワリが出てきました。
 あ!そうそう長竿だし手袋を…と装着した次の一投でスコン!とウキが入って初物が掛かりました。18尺を絞り込むヒキは強く、なかなか寄ってきません。前後左右に走られてようやく取り込んだのは尺を軽く超える良型でした。

初物釣れました
筑波湖のへらと初対面(9:06)

 釣りをしていると場内放送が掛かり、池主さんのご挨拶・注意事項などが流れます。2009年には既に新べらを放流したが今年は思い切って全て1kgUPのみにして1トンだとか。放流直後の釣果では3匹7kg超えが出たと言っています。その重量、バストーナメントの優勝スコアでも滅多に出ませんよ?
 結果、賢い大型魚ばかりになるわけで、そう簡単には釣れないわけです。ハリの付いたえさに対する警戒心が強く、魚体が大きいので練りえさが煽られて落とされます。難しい分、質の高い大きい魚を一枚ずつ丁寧に釣らなければいけません。小さい魚を数多く入れてポンポンと簡単に釣れると釣りが粗雑になるかも知れない?と考えると、これはこれで一つの考え方なのかも知れません。どっちがいいのかは即答しかねますね。

 しかし経営戦略として個性を打ち出す、他との差別化をするというのは他の産業では当たり前に行われているコトです。大型を売りにするというのは大きく育てる養殖技術、池へ放流してから死なないようにする飼育技術が必要なワケで、ある意味経営努力の結果でもあるのでしょう。
 釣り人は、今日は大きい魚に長い竿を絞ってもらおうとか、小さい魚でも難しいコトを考えないで柔らかい竿を楽しもうとか、多様なニーズを持っているわけですから、それに合わせて釣り場を選ぶのでしょう。ですからどこもかしこも大型一辺倒ではなく、色々なタイプの釣り場があるのが最良ですね。選べる幸せっていう感じでしょうか。

 そんなわけでなかなかポンポン釣れるものではありません。言い訳っぽいけど。(笑)
 2枚めが釣れたのは2時間後の11時過ぎでした。魚が全然居なくてウキが動かないってワケではなく、モヤモヤ動くけど食いアタリが出ない…という状況でした。
 後から反省するに大きな魚に煽られて、下ハリスが張ってなかったのではないかと推察します。ここでやるからには何も考えずノホホンとやっていてはイカン、というコトでしょう。そういう所があってもいいんじゃないでしょうか。

これも尺上です
2枚め釣れました(11:18)

 お昼頃、O氏が21尺は飽きたと言って飛燕峰を仕舞ってシマノ朱紋峰 煉10尺を出します。ちょうど風が吹き出したので僕も9尺に替えます。まぁ消費者なんてこんなモンです(笑)。嗜好がコロコロ変わるモンですよ。

 竿はシマノ慶匠9尺、仕掛けはそのままで下ハリスを45cmに、ウキをかちどきのSPTオールラウンド羽根6番に変更しただけのチョウチンウドンセットです。
 O氏が早々に連発、僕も3投めで釣れました。短竿でやる人が少ないので釣れ出しが早いのでしょう。もちろん良型のへらです。

短竿もいいじゃん
3枚めが釣れました(12:13)

 とはいえこちらも下手がポコポコ釣れ続く…なんて甘いモンじゃございません。すぐにウキがフワフワ動くのみで食いアタリが出ない状態になってきました。まぁ例会でもないので、えさ付けを探るなどのんびり対応する程度です。
 風が吹いてきてバラケえさが乾いてきたので手水を打って柔らかく調整、じわじわ溶けてゆっくりウキが上がってくる…というタッチになったら、珍しく連発しました。

いい感じになってきたのです
4枚めのへらです(14:02)

やっぱりウドンセットはバラケのタッチが命です
5枚めのへら(14:08)

 しかしここでまたもやえさがなくなってしまいました。新しくえさを作ると再び釣れない時間に逆戻り。釣れるタッチのえさを切らさないようにするのが基本なのですが、釣れるえさを再び作り直すのが難しい、というか下手なのです。
 しかも風が吹くとドンドン乾いてしまって調整が難しくなります。今年の冬もこの修行に明け暮れるのですな。

 14時30分頃、えさを打ち切ったO氏がバラケを見てくれました。やはり硬すぎるとの指摘で手水とバラケえさで柔らかくプリッとした感触に作り直してくれました。
 これを打つとウキはゆっくりと馴染み、ゆっくりと返してきます。僕のは硬くてボソボソした感じだったので、すぐに割れ落ちるのか、ウキの返しが早いのです。えさが小さいと馴染まないので大きく付けるのと馴染みも早いのです。こういう調整が必要なのですね。
 効果はてきめん、すぐにサワリが出始めます。これはアタリが出るな…と思っていたら、ツン!と強く引き込んでへらが竿を絞ってくれました。

最後の一枚になりました
6枚めのへらです(14:55)

 時間的にアガリ一枚かも?なんて言ってると、連発しますよと言ってくれたので、もう少しえさを打ちます。いいアタリが出たのですが、残念ながら泣きの追加3投はカラツンで終わり、終了時刻の15時になってしまいました。

 久しぶりのウドンセットはちゃんとバラケのタッチを調整することという基本中の基本を思い出すことになり、初めての筑波湖は真面目にやらないと釣れないからねと諭してくれたのでありました。

 一日中太陽が出なくて寒かったこの日、帰りはつくば市街地を抜けてラーメンを食べて温まってから帰りました。常磐道の三郷JCT周辺で渋滞があり、やはり遠さを感じます。釣り場の個性と家からの距離から考えると、次はのんびりではなく気合を入れて釣果を狙って釣ったらどうなるのか?とも思いました。これはこれで面白そうです。
 もちろん今日のような数枚が長竿を絞ってくれりゃいいやと思って出掛ける釣りでも充分遊べます。色々楽しめるのがへらぶな釣りのいいところであり、ますますハマっていくところなんですねぇ。

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