釣り友達の輪が広がります
4月24日はO氏とへらぶな釣りの計画を立てていました。そこへエノさんからもへらぶな釣りのお誘いを頂いたので、じゃあ3人で行きませんかと相成りました。
当初は清久大池に行きましょう、と早朝に集合しました。ところが清久大池は釣れてないと釣具店の店員さんに言われたとエノさんが車中で情報収集の結果報告をして下さったので、恐れをなした我々3人は急遽目的地を宮沢湖へと変更し、進路を西にとったのでした。
僕は宮沢湖に行ったことがありません。車中でO氏とエノさんに様子を伺うなどわいわいと話しながら走ると、開場の6時に充分な余裕をもって到着しました。
桟橋からの釣りと決めて、列に並ぶと入場順も5人め程度と好条件です。桟橋に降りて左側なら正面に宮沢湖の景色が広がるため気分も良かろう、と僕が41番、右にエノさん、左にO氏と並んでの釣り座を構えました。
湖水は満水、事前に事務所で聞いたら底には届かないだろうと聞いていたのですが、せっかくの湖ですから長竿でとシマノの翼21尺を繋ぎます。同様にO氏は朱紋峰 攻19尺でチョウチンのグルテンセットの準備をしています。エノさんは長竿は疲れるから…と9尺ウドンセットで始めます。
ところが一足先に準備を終えたO氏が底が取れると言います。底釣りをやりたかった僕は翼21尺を振ることなく仕舞い、惜春18尺に替えるとまさにピッタリ。ちょうど良かったと底釣りの準備を始めます。
道糸はDUELのSMOOTHへら0.5号、ハリス0.4号33-40cm、上ハリは改良ヤラズ5号、下ハリはアクト4号、ウキは旭舟の爛9号をセットして底を取ります。
バラケえさは真底:水を100:50ccで作りました。くわせは強力グルテン:水を50:60ccで。遅くなった準備の最中に周りで竿を絞っていないようなので、待てるくわせエサが必要か?と考えた結果の選択です。
結局釣りを始めたのは7時30分を回っていました。恐らく桟橋の並びで一番遅い釣り開始だったことでしょう(笑)。
周りを見ると、桟橋脇の釣り座に入った人がポチポチ絞っているくらいで、ほとんど竿が立っていません。短竿の人がたまに釣っているようなのでタナは上かと話がでますが、短竿のエノさんはサワリはあるけど落とさない。ワカサギっぽいと苦戦しています。
釣り始めると次第に風が吹いてきました。しかも釣り難い右前方からの風です。湖面を渡る風は冷やされてから我々に当たるので、4月下旬とは思えないほど寒いのです。車から防寒着を取り出すほどでした。
しばらく頑張ってみても、O氏は底釣りでこれだけアタらないので、今日はダメ。多分先週の雪以降の天候で冷たい水が底近くに回っているのでは?と征興の輝水(かがやき)12尺の竿おろしに変更です。
僕は懲りずに底釣りを続行。というのも宙釣りがバカスカ釣れているワケではないので、イマイチ替えにくいというのが本音です。
待望の初物はO氏にきました。サワった!と反応を感じた直後、ちょうどグルテンの食わせえさが無くなったので僕のグルテンを少し分けた直後にヒットです。
貰ったえさで釣れちゃったりしてなんてO氏自ら言ってたら、本当に釣ってしまいました。じゃあ僕のえさは悪くない…?悪いのはやっぱりタナ?なんてコトになってしまいました。
ここで活性が上がってきたのか?と我々のテンションも上がります。するといきなり空バリを振り込んだまま次のエサを作っていたエノさんの竿が引き込まれました。上げてみるとガッチリと上ハリをくわえたへらぶなが上がってきました。
上ハリをくわえてます(11:11)
エノさんは確認しやすいように上ハリは赤いハリを使っていました。それをアカムシ(ユスリカラーバ)と勘違いしたのかへらぶなが吸い込んだようです。えさを付けても釣れないのに、付けなきゃ食ってくるんだからとエノさんも苦笑いです。
ハリを外すエノさん
この後はO氏が一枚追加しました。エノさんはいくつか竿を替えて、多分13尺くらいのメーターウドンセットにして明確なアタリを捕らえ、釣果を伸ばしました。
13時30分頃、えさが無くなってしまい、とうとう底釣りを諦めて、短竿のウドンセットへ切り替えます。竿はシマノの慶匠8尺。道糸0.6号、上ハリスは0.4号7cm、下ハリスは0.3号45cm、上ハリが改良ヤラズ6号、下ハリは同3号、ウキは極心の浅ダナ用グラス足、ボディ5cmのものを使いました。
バラケえさは粒戦:粒戦細粒:水を25:25:100ccで吸水させてから、鬼武者:麩王を150:150cc入れたもの。20回ほどボウルに擦り付けて練ってみました。食わせえさは魚信:味の素:水を半袋:少々:50ccでレンジ作りしたものをラップに包んで、ポンプで出して使います。
やはりアタリはおろかサワリも出ません。下ハリスを60cmに伸ばしてもサッパリです。ガンガンえさを打ってみても、シットリめのバラケにしてもウキは動きません。う~む。ボウズ逃れの釣りと思ったが、なかなか厳しい…。
O氏が3枚めを掛けたものの水面でバラしてしまいました(14:38)
15時前、O氏がえさが無くなったので最後の一投、と振り込むとアタったと言います。これでピン!ときたのか、バラケえさを締めればアタるとアドバイスをくれました。残り少なくなったえさが乾燥し、かなり硬くなっていたそうです。
水を足してシットリめにしていた僕のバラケに鬼武者を足して、かなりカチカチになるバラケに手直ししてくれました。
このバラケをブラ下げてアタリを待っていると、入場から9時間にしてようやくウキが消し込む絶好のアタリが出ました。それっ!と合わせると待望のへらぶなのヒキ。長かった~。これでようやく帰れますね(笑)。
やはりウドンセットはバラケのタッチが命!なのですね。シブい時は漂うバラケの粒子を吸っていると予想されますから、カタボソのバラケをチリチリ落として、食わせえさに近づける工夫が必要なようです。
まだまだ釣れますよとのO氏の声援を背に、バラケのタッチに気をつけていると、1節ほど鋭く入るアタリが出て、この日の2枚目が釣れました。
こうして攻略の糸口を掴みかけてきたところで、毎度のことながらバラケえさが無くなってしまい、これをシオに終了としました。
へら専門のO氏になんでも釣るエノさん。二人は初対面ですが、共に話し好きのお二人なので特段心配はしていませんでした。かなり厳しい釣りになってしまいましたが、行き帰りの車中でもワイワイと話していたので、釣り友達の輪が広がったのかな?と一安心です。縁は異なもの味なものと申します。また機会を見つけて行きましょう。今度こそスカッと釣れますように。
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