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O氏と神扇池に行ってきました

新調したウキを使ってみたくて底釣りを

2010-05-15

 O氏と誘い合わせてへらぶな釣りに行ってきました。5時に迎えにきて頂いた後、車内でどこにしようか?と話し合っているうちに、先日買った15尺の竿を使いたいと希望を出したら、水深のある神扇池が良いのではないか?と話がまとまり、行き先が決まりました。

 6時頃現地に着いてみると、お客さんはそれほど多くない様子です。釣り座をどこにしようか?と思案して、南桟橋の中央やや東寄りの425番に入り、左隣にO氏が座りました。

行楽時季らしい良い天気でした
釣り座からの景色です

 当初は15尺の竿を使おうと思っていたのですが、この釣り座なら18尺で底に届きます。それなら…と底釣りからスタートすることにしました。
 竿はシマノ惜春18尺、道糸はDUELのSMOOTHへらPE0.5号、ハリス0.4号40-47cm、ハリは仕掛け巻きに何故か付いていたアクト4号と改良ヤラズ4号、ウキは花水樹工房の底釣りタイプパイプトップNo.2の15.5号です。新調したこのウキを使ってみたかったのです。

 えさは事前にペレ道:つなぎグルテンを1袋ずつ混ぜ合わせたものを粉200ccに水100ccで作りました。いわゆるペレ底に初挑戦です。が、ちょっとえさを多く作り過ぎてしまいました。半分で良かったな。

 えさ落ちのバランスを取り、水深を測り、ようやく釣りを始めたのは7時を回っていたと思います。とにかくこのウキがどんな動きをするのか興味津々です。
 これまで主に使っていたリコーサーバンスさみだれハイテクトップ底釣り用は浮力が小さいのが特徴で、両グルテンの底釣りには僕の手に合うのですが、両ダンゴの底釣りにはナジミが一定せず、使いづらさを感じていました。活性の高くなった時季に合う高浮力のウキが欲しくて買い求めたのですが、さてはていかがなものか…。

 この重いペレット系のえさをえさを付けて振り込むと3~4目盛りなじむくらいがいいなぁ…と思っていたら、だいたいイメージ通りのなじみ方をしてくれます。ヨシヨシ。
 肩の絞りをなで肩に仕上げたと作者のサイトの説明書きにありますが、旧来の底釣り専用ウキに比べればまだまだ張っている方で、なじみ始めのつっかえ感がありますが、極端な使用感の違いという程ではありません。いい感じ。

 長めのハリスを使って底へ追わせる感じをイメージしたペレ底ですが、数投打つとウキがモヤモヤ動き始めます。底付近にへらぶなはいるようです。
 14尺チョウチン両ダンゴで始めたO氏は結構難しい…。底釣りはアリかも?と様子を探っています。こちらは期待できるのかしら?と思っていると、ツン!とウキが入って待望の初物が釣れました。

初物釣れました
ペレ底&新調ウキで第1号(8:06)

 これで続けて…と思っていたのですが、ウキがモヤモヤ動く割りにはハッキリしたアタリが出ません。う~ん、続かないなぁ…と頭を悩ませていると、宙で様子を探っていたO氏が僕のウキを隣から見て、へらが底まで追ってきてないですねと分析してくれました。
 O氏は釣り座を替わり、僕の仕掛けを使ってレクチャーをしてくれました。えさの硬さ、大きさ、竿の操作法などを丁寧に実演して、ウキの動きからへらぶなの様子を一投ごとに推測していきます。
 そうして二人でウキを見ながら下した判断は底近くにへらぶながいるものの底までえさを追い掛けてこない。長いハリスが落下途中でかなり揉まれてしまう。落下途中のえさには反応を示すが、止まってしまうと興味を示さない。総じて底釣りは無理ダナっぽいとの結論でした。

 えさを打つほどえさの粒子が舞い上がって、へらが底から離れてしまう状況です。これは厳しいと立てた作戦は底休め(笑)。お手洗いに行って、しばしえさ打ちを止めます。
 休憩後、O氏のアドバイスでハリスを伸ばし、55-63cmにします。横着していたハリを両方とも改良ヤラズ4号に替え、再開します。底休めの後でウキが静かになったのを見計らって、小さめのえさを打ち始めた頃に良いアタリが出て、2枚目が釣れました。

打てば打つほどツラくなる地合の貴重な釣果
2枚めのへらぶなです(10:34)

 下へ追わせる長ハリス作戦が効くかどうかは、この後釣れ続くかどうかに掛かっています。果たして…と祈るような心地でえさを打つのですが、長いハリスで狙う落ち込み一発取りのアタリは出ず、余計なウキの動きを抑える方向になったので、太陽が高くなった地合と合わせて、次第にウキは静かになってしまいました。やはりダメか。

型は良かったですよ
最後になってしまった3枚め(11:24)

 ついにはウキがなじまなくなってしまいました。それを見たO氏は途中で揉まれて底に届いてないんですよ。もう宙にしたら?とこの日数度めの提案をくれます。ここでお昼ゴハンのお弁当を取りに行くついでに底休め作戦第2弾発動です(笑)。

焼魚の皮にウロコが残っていたのが残念。魚食いは身より皮でんがな
神扇池のお弁当です

 お弁当の後はハリスを30-37cmに詰めて、ハリを改良ヤラズ5号に替えて、えさを底へ落ち着かせる作戦にしました。ウキの動きからへらぶなの状況をもっと確認したかったのです。さらに小さく固めのえさを底に置くイメージでやってみました。本当はもっと重いハリを使いたかったのですが、僕の持っているがまかつギガボトムは3号しかなかったのがちょっと心残りです。

 これでやはり魚が底に落ち着いてしまったえさにあまり興味を示さない状況がよくわかりました。カラツンばかりが出てハリ掛かりしません。O氏のアドバイスから、えさを重いペレットからベーシック底釣りのスイミー系の軽いものへと変更したり、ウキを小さい14号へ変更するなどのカラツン対策を施したのですが、好転しませんでした。

 この後は2回魚を掛けたのですが、ハリスを切られたり、底付近でバラしてしまったりで、釣果を伸ばすことはできませんでした。午後から右隣に入ったおじさんが底釣りかい?ココはヒゲ(コイ)が居るから気を付けなよとアドバイスをくれたので、コイだったかも知れません。

 途中でもう一つのお題である15尺竿の登場も考えたのですが、14尺→12尺に切り替えたO氏のチョウチン両ダンゴは、落ちていくえさに反応するへらに、ほわっとしたえさを煽らせて煽らせて、えさが削られてちょうど良いサイズになった頃に食わせる、という非常に緻密なもの。30枚ほどの釣果を出していましたが、僕には一朝一夕に真似のできるものではないと感じ、そのまま底釣りを通して終了を迎えました。

 釣果は3枚と寂しい結果ですが、底釣りにしても、隣で見ていた深宙両ダンゴにしても、とても勉強になりました。O氏は最近はなかなか底釣りが決まりませんからね。でも底釣りが好きなんだなぁって分かりましたよと笑ってました。
 ペースが宙釣りほど忙しくないから惰性に流されないんですよね。宙釣りの方が集中し続けると疲れてしまい、漠然とえさ打ちを繰り返す釣りになってしまいます。得るところが多かったと感じられると釣れなくてもまたすぐに釣りに行きたくなってしまうので、この釣りは危ない遊びなんですよ(笑)。

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