お目当ては入魂の儀式
今回もまたさる事情からこれまで行った事の無い釣り場へ行こうと決めました。今回釣行先に選んだのは栃木県真岡市にある鬼東沼でした。
ここは水深のあるのが特徴で、21尺でも届かない釣り座があるとのことですから、厳密には沼と言ってはいけないのかも知れません。1月2日に中古で買った翼16尺の入魂のためにはある程度水深がなくてはなるまい、と白羽の矢を立てた次第です。
開場が6時半と聞いていましたが、のんびりと6時過ぎに出発し、現地に到着したのは7時半を回っていたはずです。料金を払いに事務所へ行くと、ここにも壁に釣り座別水深全体図が貼ってありました。じっと眺めて16尺竿でちょうど底の取れそうなところ…と物色した結果、事務所前桟橋の南向き9番の釣り座へと入りました。
さて釣りの準備を始めるかと取り出したのは、本日のお目当てシマノ翼16尺です。
シマノ翼16尺
道糸を繋いで水深を測ると、もうちょっとのところで届きません。左側が少し浅くなっているようなので、左に1席ずれて10番の釣り座へ移るとどうにか底が取れます。よし。ここだ。
あらためて仕掛けを作ろうとすると、ハサミを忘れたことに気が付きましたが、事務所でお借りできたので助かりました。道糸0.7号、上ハリス0.4号12cm、下ハリスはフロロカーボン0.35号50cm、上ハリがバラサ5号、下ハリがタクマ3号です。ウキは旭舟の爛7号です。
底取りゴムとフロートを付けて水深を測るとホントにギリギリ。少し沖に打つと急に落ち込んでいるみたいでウキがスポンと沈んでしまいます。これは難しそうだ。
バラケえさはペレ匠粉末30cc:同顆粒30cc:水120ccで吸水させ、段底:段差バラケ:速攻かっつけを240cc:120cc:120ccで作りました。食わせえさはタピオカうどん。ギャバンのタピオカスターチを15gに水60gで作ったので透明です。ラップ包みで持参し、現場ポンプ出しです。
仕掛け作り、底取り、えさ落ち目盛りの調整までやったので、釣り始めは9時半になる頃でした。下バリ1目盛りズラシに合わせてえさを打ってみると、えさ落ち目盛りが出そうで出ない微妙な感じです。底がデコボコみたいだからあまり気にしないでおこう、と割り切って続けることにします。
えさ打ち3投めでウキがモヤッと動きます。おや?底に魚が居るのかしら?とアタリを待つと、ムズっとウキが動くので、ハッシとあわせると、クンクンと可愛らしい感触が伝わります。
ちゃんと口に掛かっているんですよ(9:31)
ジャミでも何でもウキを動かしてくれるのはありがたいよね…と、続けてえさを打っていきます。次第にウキが動くかな…と思っていると、バラケが付いているうちにモヤモヤと弱くサワります。どうもジャミしかいないらしい、とバラケが落ちてから待ってみると、こちらの方がサワリが出ます。
結構遠巻きになっているのかな?とバラケが落ちてから、置き直しを多用してアタリを待っていると、ムズッと入る待望のアタリ。ハッシとあわせると、ようやく入魂の一枚が釣れました。
ヨシヨシ。ようやく寄ってきた…と続けてえさを打つと、バラケえさが落ちきる直前くらいにツン!と良いアタリが出ました。
これ以降、急激に活性があがってきたのかウキがなじみ切る前にサワるようになってきました。どう考えても糸擦れ?と思うようなウキの動きも出てきました。
ぐんぐん良くなってきた天気が影響しているのか、スレ掛かりも出るようになりました。もしかすると上ズラせちゃったかも知れません。
ここで対応を考えてみました。ペレ匠デカ粒を吸水させたものを追い足して、魚を下へ向けさせるように手直しします。同時に上ハリスを25cmと長くして、下ハリスに近い位置でバラけるようにしてみました。
ところがこれはアタリどころかサワリもなくなってしまう結果に。う~ん。高い位置からバラケを降らせないとイカンのかな?
やっぱり…と上ハリスを12cmと元に戻し、下ハリスを40cmに短くして上ズリに対応しようと考えました。これだとトップの先端が竿先と同じ位置にくるくらいいっぱいになりました。ちょうどウキを下ハリ2目盛りズラシに合わせたところで、お昼ゴハンの放送が掛かりました。続きは午後から。
お腹が膨れたところで再開です。えさ打ち点がさらに近くなり、竿先の真下になりました。ウキまでの道糸が短いので、狭い範囲にウキが立つことになり、水深のバラつきが少なくなったのか、ウキのナジミ幅が一定するようになりました。う~ん、こんなにギリギリの位置の方が都合がいいんだな…。
道糸がウキを引っ張っているようなので、食わせえさの置き直しをしたら、直後に道糸のテンションが抜けるのかアタリが出ます。
竿を送って道糸のテンションを抜くように心掛けるのですが、えさ落ち目盛りが出てきません。もしかして底を切ってる?そうでなくても下ハリを引きずってる?と疑うのですが、底が凸凹してますので、あまり気にしないことにします。下ハリスが張ってウキまでひきずるくらいの方がアタリが出やすいだろうと。その気楽さが良かったのかアタリはちゃんと出ました。
お昼を過ぎると正面から緩やかな風がときおり吹くようになりました。南風とは、もうすっかり春めいてきたのだな…などと感慨にふけるも、釣りはやりにくくなります(泣)。
上ずらせないようにバラケえさが落ちて、えさ落ち目盛りの一つ上まで待って道糸のテンションを抜く、というやり方で良いペースになってきました。
キター!奇跡のタッチが降りてきた!段底にしては珍しいハイペースで4枚釣れました。釣りがだいぶ決まってきたかな…と思い始めた14時を過ぎる頃、正面からの緩やかな風が止まなくなってきました。もう!これからなのに~!
どうにか段底を続けられる程度の向かい風、残り時間も少ないので釣り方を替えるのもどうか…?どうにかアタリが出ないかな?と風上に投入し、竿の真正面の同じ位置でウキが立つように心掛けると、どうにか一枚釣れました。
なんとか今年初のツ抜けを…とも思ったのですが、15時頃、バラケえさが無くなったところで終了です。16時まで営業と聞いてはいましたが、遠い土地なので早めに上がることにしました。
寒い時期は長いめの竿が効くことが多いので、個人的には好きなシーズンです。16尺竿に入魂もできたし、ひとまず満足です。しかし今日もツ抜けできませんでした。今年はまだ2ケタ行ってないよ…、と季節よりも寒い釣果に肩を落として帰路に着きました。
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