道満河岸へら釣り場に行ってきました
3月11日に東北地方太平洋沖地震が発生しました。この地震・津波等により犠牲となられた方々にご冥福をお祈りするとともに、被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。
僕もこの日以来バタバタと忙しかったり、大変な状況に釣りに行く気にもなれなかったりと、一ヶ月以上も釣行が空いてしまいました。前日の9日には道満へら鮒会の懇親会が野田幸手園で行われたのですが、お腹を壊して欠席してしまいました。強い風と雨の予報に臆病風に吹かれたのですが、大荒れの天候だったので正解だったかも知れません。
折りしもさいたまでは桜が咲いて見頃になってきました。朝ゆっくり起きるとお腹の具合も治まってきたようなので、竿をかついでお花見に…と道満河岸へら釣り場へ行ってきました。
11時30分ちょっと前に着いたら駐車場が混雑しています。入口の警備員さんが言うには今、9台待ちですとのこと。それもそのはず道満桜は見頃を迎えていたのです。
昨日の荒天を避けた花見、スポーツのお客さんが一斉にやってきたのでしょう。公園からはいつにも増して歓声が聞こえます。ようやく車を停めて釣り場へ向かうと、へらぶな釣りのお客さんもたくさん入っているようです。
事務所で料金を払って桟橋に上がると、中桟橋にはずらっと人が並んでいます。できれば桜の樹の下にウキを浮かべたかったのですが、これでは仕方ありません。東桟橋を歩いていき、南桟橋近くに釣り座を構えました。うむ。遠目ではあるが桜は絶景かな。
今年も道満桜に会いにきました
(写真をクリックすると拡大します)
釣り座が決まったところで準備に取り掛かります。今日は極軟の9尺竿を使ってバラケ&グルテンの底釣りをします。道糸0.8号、ハリス0.4号30-36cm、ハリ上下ともタクマ4号、ウキは花水樹工房の底釣りタイプパイプトップNo.2の8号です。
バラケえさはダンゴの底釣り夏:バラケマッハ:水を各25ccで作ったら、かなり柔らかかったので、各粉を一掴みずつ追加するテキトー仕上げ(笑)。食わせえさはグルテン四季:強力グルテン:水を各25ccで作ったら、やっぱり柔らかすぎる失敗ブレンドです(笑)。
入念にえさ落ち目盛りの調整とタナ取りを行って、えさ打ちを始めたのは13時頃になってました。やれやれ。いつも時間が掛かるのよね。
最初にバラケを両バリに付けて様子を見よう…と思っていたら、3投めくらいでウキが動き始めます。さっそくクチボソくんがご挨拶かな?と思っていたら、案の定でした。
それでは…と下バリに食わせのグルテンを付けますが、これが柔らかすぎてボソ過ぎて、どうやらえさが持っていないようです。
これではイカン!と練り込んでみても無理みたいなので、早々に諦めて作り直します。グルテン四季:強力グルテン:水を35cc:15cc:20ccで作ると、今度は水が少なくベタベタのバサバサです。う~ん少なく作ると分量が難しい…。
少し手水で扱い易くすると効果てきめん、ツン!といいアタリを出してくれました。
やっぱり食わせのグルテンが持ってなかったのね…と再び投入すると、またもやチクッと入って2枚めです。
グルテンの水加減って重要だね、やっぱり目分量じゃイカンねぇ、とここでハヤブサの鬼掛へら 計量スプーンを忘れたことを思い出しました。
これで順調に釣れるかと思いきや、アタリが出なくなってしまいました。ここは数枚釣ると魚が居なくなるような気がするのよねぇ、なんて思っていたらやっぱりウキが動きません。
ならば…とセッセとえさ打ちして魚を寄せようとすると、ジャミが突いてくるばかりです。良いアタリ!と思ってアワせるとスレ掛かりするようになりました。やばい!上ずらせたか?とアタリを待つと今度はウキが動かなくなる…。う~ん、やっぱり難しいなぁ。
数枚のスレ掛かりの後、ウキ下を上ハリトントンからやり直して、1目盛りズラシでようやく食いアタリが出ました。ヨシ!迷った時は基本から。
それでもたちまちジャミの猛攻に遭ってしまいます。ウキの立つ位置には桜の樹が写って優雅な感じがするのですが、ピョコピョコ動くウキはあんまり優雅じゃない…。
ウキのトップが上がってくる最中にモヤモヤ動くのはバラケにクチボソが触っているのだろう、と仮定し、えさ落ち目盛りが出てくるまで無視します。えさ落ち目盛りが出てから明確なアタリにだけアワせを絞るのですが、これがなかなかハリ掛かりしません。良いアタリだと思ってアワせたらグルテンを頬張ってクチボソが掛かってきますからね。そんなこんなを繰り返すと、やっぱりアタリが遠くなる、と。
16時になり、そろそろ終了の時刻が近づいてきました。ここで食わせえさのグルテンがなくなってしまったので迷わず作ります。このままでは帰れん!
今度は強力グルテン25ccに水30ccの単品作りです。どうやらマッシュが多くボソタッチになるグルテン四季はクチボソの餌食になるようなので、グルテン繊維が多い強力グルテンのえさ残りに賭けるのが良さそう、と判断しました。
ここでもえさ落ち目盛りが出てくるまではクチボソと割り切り、バラケえさが落ちて食わせえさだけになってからのアタリを待ちます。下ハリのフトコロにグルテン繊維が残っていて、これをへらぶなが吸い込む…とイメージしていたら、ツン!とアタリが出るではありませんか!
ハッシ!と合わせたら、右へ左へ魚が走ります。う~む、こういう感じなのかしら?と取り込むと、尺近い元気なへらぶなでした。
やっぱり食わせのえさ持ちが重要なのね、と続けて振り込むと、またもや綺麗にアタって連続ヒット!おぉ~。なんか正解に近づいた?
ここで竿掛けに置いた竿をふと見ると、どうも曲がりが出てしまっているような気がします。特に尾鰭にスレで掛けた魚にかなりてこずった上、この2枚が元気な尺モノ。ちょっとヤバいかも…。手遅れにならないうちに、竿をシマノ慶匠9尺へ交換します。
ところが竿を取り替えてえさを振り込むと、軽すぎて狙ったところへ飛んでいきません。極軟竿は自重で穂先が曲がるので、弾力を活かして振り込むのですが、先調子のカーボン竿では竿が曲がらないのです。
3投ほどするとようやく感じがつかめてきました。ちょうどウキを立てたいところに行ったな…と思っていたら、ツン!と当たって、またもや釣れました。
これで満足、とちょうど閉門30分前の放送が掛かったのをシオに納竿としました。う~ん、気持ちよく終われたなぁ。
ここのところ地震・津波の被害に加え、解決の先が見えない原発事故とすっかり気分が沈んでいましたが、久しぶりの釣りに少し気が晴れました。もちろん予断を許さない状況が続いているのですが、釣りを始めればアレコレ悩んであっという間に時間が去ってしまうもの。寒い冬を越えてようやくやってきた春に、桜に、へらぶなに元気出しなよと慰めて頂きました。
陽が傾く前に帰りましょう
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