貴重な平日釣行は気分良く野釣りへ
サラリーマンにとってはたいへん貴重な平日のお休みを頂きました。となると嬉し恥ずかし平日釣行です。どこへ行こうか何を釣ろうか悩みましたが、さる事情から行ったことの無い釣り場へ行こう、と決めたのは山梨県甲府市にある千代田湖でした。
朝5時30分頃、ボート屋千和に到着するとボートが出ています。弁当を注文し料金を払って釣況を聞くと、ボート桟橋から続くロープが良いとのこと。既に4隻が付けているところです。
舟に道具を積み込んでいざ出船です。桟橋すぐ横からボートが付いていますので、一番離れた5隻めの位置に付けます。正面の木が切れていて、岸にはバス釣りの二人組がやってきました。
左側4人は一緒にお越しのようで、あれこれ話しをしていました。左隣の方は18尺でぎりぎりと言っていたので、ダイワ五天聖19尺を継ぎます。
底をとってみると18尺でもいいかな?という余り具合です。しかしながら五天聖19尺を溺愛してしまっている僕はこのままいきます(笑)。
釣り方は釣況で教わった通りのバラケ&グルテンセットの底釣りです。道糸0.8号、ハリス0.4号40-48cm、上ハリはバラサ5号、下ハリはアクト4号です。ウキは旭舟の欄9号を付けました。
えさはバラケがペレ底:バラケマッハ:水を各50ccで作り、食わせはグルテンα21:水を40cc:60ccで作りました。
えさ打ち開始は7時30分頃でした。最初の数投でウキのなじみ方やトップの返り具合を見ていると、モヤモヤとサワリが出始めました。しめしめ。これは底にへらぶなが居るワイ。
左側が浅く、右側に行くほど深くなる様子なので、もうちょっと明確なアタリが出ないかな?とウキ下と振り込み位置を替えて探っていくと、ツン!とはっきり入るアタリが出ました。よっしゃ!と合わせると右に左に走るへらぶなが竿を絞ってくれました。
頭が小さく肩の張った美形です。お腹はへこんでいるのでハタいた後なんでしょう。千和のおかみさんは今年は遅れていて、だらだらとハタいているとのことでしたが、桟橋付近の浅場でハタいた後の個体がこちらの深い方へ落ちてきて体力回復に向かっているのでは?
とにもかくにも底にへらぶなが居る状況なので、これ幸いと釣らせてもらうことにしましょう、続けてえさを振り込みます。比較的分かりやすいアタリが出て、8時54分までの1時間ちょっとで6枚まで釣ることができました。
その後9時台は風が吹き始め、それも右前から吹くかと思ったら左後ろからだったり、とコロコロ変わってまさに翻弄されてしまいました。アタリが出ていたとしても分からないのです。
10時になってようやく止み間が出てきて、3分に7枚めを釣りました。この時ばかりと風の止み間に集中すると、次は一荷で釣れました。
39分に追加してちょうどツ抜けとなった後、おかみさんがボートを漕いで弁当を届けてくれました。釣れてます?と聞かれてちょうど10枚です。他の皆さんは?と答えると分からないとのこと。他の皆さんは弁当を注文しなかったのかな?
それはさておき、わざわざ届けてくれたお弁当を頂きます。
しっかりしたお膳に入ったお弁当は新緑の景色とあいまって大変美味しく頂きました。鳥のさえずる声、心地よい風、程良い釣果(これ最重要)。嗚呼、湖上で食べる昼食はこの上ない幸せ哉。
昼食を終えた後は少し釣り方を替えてみようと、えさを両ダンゴにしてみました。ダンゴの底釣り夏:真底:水を各50ccで作って試してみると、11時49分に11枚め、58分に12枚め、12時6分に13枚め、と両ダンゴの底釣りでも充分釣れます。
13枚め。頭が小さく肩が張った男前が信玄べらの特徴?(12:06)
相当活性が良いのかな?と思い、追わせる底釣りを試してみます。ウキをPCムクトップの付いているリコーサーバンス社のさみだれPCトップ深宙用13号に替えてみました。このウキで釣れるようならウハウハだぞ、と。
ところがこれはダメでした。ウキがなじみ切ったあたり、あるいは返り始めたすぐのアタリをあわせていってもハリ掛かりしませんでした。アタリは出るので底近くに魚はいるのですが、どうやらジャミが突いているかのようで、13時ちょうどに14枚め、4分に15枚めの2枚を上げたのみでした。
えさが持っていないのかな?とグルテンを混ぜてグルダンゴの合体えさにして、手水を打ったヤワネバのえさにするなど、工夫を凝らしてさらに2枚追加しました。
57分、14時22分に追加したものの、釣れないことはないけどウハウハには程遠い…といったところでしょうか。さらには再び風が吹いてきて、釣れない時間がやってきました。一時間近く沈黙の時間帯が過ぎてしまったので、ここは基本に立ち返ろう、とえさをしっかり底に付け、トップが返ってくるアタリを狙うバラケ&グルテンに戻します。するとこれがすぐにいいアタリを出して釣れてくれるのですよ。
この後すぐの29分に追加し、やっぱコレだと思いつつも、42分に釣ってまたもやおやおや?の時間帯に逆戻りです。とにかくこの日はモヤモヤとサワリが出るものの、なかなか食いアタリに繋がらない、といったペースでとうとう夕方になってきました。
日が傾いてきたので、そろそろ慌て始める16時20分に23枚め、24分に24枚めと釣果が続きましたが、この2枚はモヤッとしたサワリのような違和感であわせて釣ったものです。もしかしてタナが合ってない?PCムクトップのウキが風に流されてシモリ気味?ハリスが張っていないんだろうか?と思わせるものでした。
あわててウキ下を調節するものの、やはり何だかピッタリ来ない感じのまま、終了の17時が近づいてきました。どうにかアガリ一枚が釣りたいなぁ…と頑張るも、アタリはことごとくカラツンになります。えさボウルの壁に残ったバラケえさをかき集めてもダメ。残ったグルテンで即席両グルテンにしてもダメ。グルテンポンプにこびり付いたえさをこそぎ落として、最後の最後の一投をアタリが出るまで延々待って、ツン!と入ったアタリを合わせると、ギュン!と魚が竿を絞ってくれました。良かった~!これで帰れるよ~!
ところがタモに入れてみると口の脇、ほっぺたへのスレ掛かりでした。う~ん!残念!
釣りが決まった!という達成感にはほど遠いものの、あれこれ考えさせられる充実感のある釣りでした。いやぁ面白かった。とにかくウキが動くんだけど簡単に釣れない、という泥沼ズブズブハマり系の一日でした。
ボートを桟橋に着けるとおかみさんとは違う女性がボートの掃除をしています。ありがとうございました。事務所へ行って母から写真を受け取ってくださいねと話すこの方はどうやら娘さんのようです。釣りをしている写真をサイトに載せているそうで、その写真をプリントしてお客さんにあげるサービスをしているようです。
撮って頂きました
土日のお客さんが多い日に同様のサービスをしているのかは確認できませんでしたが、さすが平日。粋なコトを考えなさる。良いですね、こういう営業努力。それにしてはおかみさんがえらくぶっきらぼうな気もしますが、ハキハキと気持ちいい娘さんの応対だけで初めて来たけど気に入りました。また来ますという気持ちになるってもんです。
事務所でおかみさんに釣り方、釣果を聞かれて、その日のうちにサイトの5月の釣果速報にアップされていました(すみません。勘定間違いで24枚でした)。娘さんが初めてで23枚は凄いですねと褒めてくれたり、サイトで初釣行について書いていたりと、とかく常連重視のへらぶな業界の中でちゃんと新規の客をフォローするのはとても良いことだと思います。
帰り道の見晴らし台からは富士山が遠望できました(17:53)
帰りはさすがに距離があるせいか談合坂SAで一眠りしてから帰宅しましたが、遠くてもまた行きたい、その時はまたお世話になります、と思うような良い釣行でした。
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