トップ釣行記

手漕ぎボートに乗って
マゴチを狙ってみた

実は好きなんです。端物の釣り

2012-06-23

 今年は春から週末ごとに雨になり、梅雨に入ってしまいました。さらには6月だというのに台風4号が上陸して、本当に雨ばかりです。
 台風明けの週末には、先週から繰り延べになったへらぶなとボート釣りのお誘いを頂きました。結局、会社の上司K氏からのお誘いのボート釣りとなり、O氏には申し訳ないのですがお断りのご連絡とあいなりました。

 今回ご厄介になる日の出ボートは、千葉県富浦の多田良海岸にあります。この時期この地域でボート釣り、となると、もちろんキスが主な対象魚となるのですが、以前より釣ってみたいと思っていたマゴチも狙います。

 初めて行くこのボート店の出船は朝6時。この時間、近所に開いている釣具店があるかどうか判らないので、えさの調達のため、君津ICで一旦下りて、第一フィッシング君津店に寄ります。
 ここは24時間営業なので時折利用しています。キス用テンビンとえさのジャリメ、忘れてしまった帽子を購入しました。

 次にコンビニで昼ご飯を買って、再び君津ICから高速道路へ乗ります。富浦ICでおりると、多田良海岸はすぐでした。この海岸入り口交差点から入ったすぐのところに釣具店がありました。ここでえさは買えるかも知れません。
 海岸には3軒?ほどボート屋さんが並んでいたので、ちょっと迷いましたが、6時過ぎに到着しました。

帰りに撮影しました
砂浜の様子です

無店舗営業?
砂浜にタープを立てて営業しています

 タープに行くと、設置されたテーブルにキスの仕掛けやテンビンが置いてありました。ここでも若干補充できますね。
 チェストハイウェーダーを履いたお兄さんが居たので予約を確認し、釣況を聞いてみるとキスはボチボチ釣れているみたい。マゴチはアチコチ探って時折釣れるとのことです。この時K氏が到着し受付します。
 ボートは1人1隻にしました。料金は1隻4,000円です。11号艇が僕の乗る船と告げられましたので、既に10組のお客さんが来ているのかしら?結構人気ですね。

 先に来ていた2人組が既にボートを浮かべています。慌てて荷物を積み込んで出船しようとすると、ウェーダーを履いたお兄さんが船を岸から押し出してくれます。見ると波打ち際からすぐに落ち込んでいるみたいで、なるほど、チェストハイが必要だわ、と納得です。

 曳き船で沖へ連れてってもらいます。こりゃ楽チン。沖でロープを放した後、船長はキスなら岸に近い方がいいかも?と言って離れていきました。
 慌ててボートに乗り込んだものですから、仕掛けを作る前に沖に出てしまいました。幸い風も波もないボート釣り日和ですので、そのままボートを海に浮かべたまま漕ぐことなく仕掛け作りです。

 まずはキス釣りの仕掛けを作ります。竿はアルファタックルの「船の達人シロギス」180cm。安物のキス専用竿です。リールはダイワのセルテート2500、道糸はPE0.8号で、リーダーにフロロ2.5号1mを繋いで、キス用テンビンを結びます。オモリはナス型5号にしました。
 金色のビーズ小々を通したハリスはフロロ1号60cmで、ハリはオーナーの競技用キス6号を結びます。枝素はテンビンから約20cmの位置に約10cm出しました。

 準備を進めている内に湾の北側にある法華崎の方へボートが流されていきます。

googleより作成
富浦湾の地図
(クリックすると拡大します)

沖から望む法華崎
法華崎

 準備ができたところでジャリメを付けて投入です。すると開始早々に小さいアジが釣れました。慌ててバケツに海水を汲み、とりあえず活かしておき、これをえさにアオリイカを狙います。2本目の竿を出して、またもや仕掛け作りです(笑)。
 竿はアルファタックルのMEDALIST旬マゴチメバル240。メバル釣りに愛用している安物です。リールは何故か(笑)シマノのメタニウムMgDC7。手頃なサイズの両軸リールが無いのです。道糸はPE2号。ささめ針のコレだけで簡単!アオリイカウキ釣りセット仕掛けを付けます。

 アジの上アゴにハリを掛け、ウキ釣り仕掛けを流します。ズボン!とウキが入るまで、こちらは放ったらかしだね…と、キス釣りに戻ると、またもや小アジが釣れました。
 これでイカのえさは充分だね!と思っていると、ボートは更に法華崎に向かって流されます。すると底が変わったのか、キス釣り仕掛けを引っ張ってくるとゴツゴツする感触が伝わるようになりました。これではキスは釣れないかも…と思っていたら、小さいメバルが釣れました。

食べるところが無い…
メバルが釣れました(8:13)

 さらには、いきなりひったくるようなアタリが出て、何者?と上げてみるとヒイラギが釣れました。

実は初めて釣りました
ヒイラギが釣れました(8:37)

 ここはキスの狙いめの場所ではないなと判断し、ボートを立て直し、潮下へアオリイカ仕掛けを法華崎方面へ流れるようにして、潮上の南側へ投げてキスを狙います。投げたところが砂地のようで、仕掛けを引っ張る感触がヌーンという感じ。引っ張ってきたら礫になるのか時折コツコツに変わります。するとここでブルッとアタリが出て、キスが釣れました。

 このパターンが良いかも?とアンカーを投入しますが、このアンカーが止まらず、ドンドン法華崎の方に流されて、投げてもいきなり根掛かりするようになりました。仕方がないのでまたボートを漕いで立て直し、再び礫状の底を探します。結局3度アンカーが止まらず、立て直しをやるハメになりました。これなら自前のマッシュルーム型アンカーを持ってくれば良かった。ボートに備え付けの針金型アンカーがあるから、と車に残してきてしまいました。

 キスが釣れ出したので、マゴチ狙いの仕掛けを作ります。竿はオリムピックの沖帆20-210、リールはABUのアンバサダー6000C3。道糸はPE4号。鋳込みテンビンの10号を使います。ハリスはフロロの5号1ヒロ。ハリはケン付丸セイゴ14号です。
 この『釣って、立て直し』の繰り返しの間、マゴチのえさとして狙っていたメゴチが釣れました。ところがこれが20cm超の良型。マゴチのえさには立派過ぎです。仕方がないので小さいキスをえさにするのですが、キスは弱いのですぐにグッタリしてしまいます。狙ってみると釣れないメゴチ…。

 ポツポツとキスを釣っていたのですが、法華崎から離れる方向に流れが変わりました。ここでアオリイカ狙いは異常なしと諦めました。アオリイカの仕掛けを片づけて、マゴチ2本竿体制に切り替えます。2本目の仕掛けは釣鐘型オモリ10号を使った胴突き仕掛けです。捨糸約60cmに、ちょっと長いハリスを繋ぎました。

 流されるままにしていくと、南へ向けてボートが進んでいきます。東の陸側へ投げるとキスの反応が良いようです。曳船で曳かれてきたあたりに戻ってくると、K氏が釣りをしていました。
 様子を聞いてみるとあまり芳しくないとの返事です。様子を見て回っている曳船の船長にも話を聞いたそうですが、沖へ出て行った他の船もあまり釣れてないとのことでした。

 しばらく近くで一緒に釣りをしていたのですが、次第に南西の海上釣り堀の方へ流されて行きます。K氏は一番反応が良かったと言っていた富浦新港の西側、赤灯の岸近くへと行きました。

 ぼくが残った辺りは海上釣り堀への送迎のため船の往来が多いので、離れるように東へ東へと漕いで行くのですが、やっぱり海上釣り堀の方へと流されるのです。しかもこの頃から悉くキスにハリを飲み込まれてしまい、ハリを取ろうと四苦八苦しているうちに、またもや近づく、と。それなのにメゴチが釣れません。えさがキスから替わらないのです。

 昼ごはんを食べながら、あまりサビかない、のんびりした釣り方でメゴチを狙うと、イトヒキハゼが釣れました。この魚はキスより丈夫なのでマゴチ狙いのえさにします。
 ゆるゆると南西へ流され、東に向かって漕ぎ直すと、次第に海上釣り堀から離れ、南の富浦新港の方へ進んでいきました。

 13時頃、いきなり沖帆の竿先がグイッと引き込まれました。待とうかな?と思ったけど、ちょっと考えて合わせることにしました。ところがドラグをゆるゆるにしていたので、アワセが効かず、糸が出てしまいます。
 慌ててもう一回あわせてスプールが空回りしてから、あ、ドラグだ。締めてなかったと気が付きました。ドラグを締めてから、もう居ないかな?逃げられちゃったかな?と思いながら、3回目のアワセを入れるとハリ掛かりしました。マゴチだろうと思いつつ、そんなに引かないので大きくはないかな?と水面まで上げてきます。

 鋳込みテンビンの近くまで道糸を巻き込んだら、竿先直下にオモリがあるのにハリスが1ヒロあるので糸が弛み易いことに気が付きました。こりゃイカンとネットで早々に取り込みました。

獲ったど~
マゴチ釣れました(13:09)

 釣り上げるとハリはガッチリ上あごに掛かっていました。サイズは約40cmといったところでしょうか。口掛けにしていたえさのイトヒキハゼは糸を伝って上にずれてました。

やったね!
珍しく自画撮り

何故か無傷
今日の最高殊勲選手イトヒキハゼ

 えさになったイトヒキハゼはパッと見、無傷です。丸呑みされていたのでしょうか。さすがに生きちゃいないだろう、と思って海に投棄したら、泳ぎ出しました。この生命力にはびっくりです。

 本命が釣れたので満足です。その後はキスがちょっと釣れました。13時30分、曳船が迎えにきて終了です。

これだけ釣れました
本日の釣果です

 数えてみるとキスが12匹、アジ2匹、メゴチ1匹、マゴチ1匹。再放流したのはメバル1匹、ヒイラギ2匹、イトヒキハゼ3匹でした。7目の魚が相手をしてくれて、あっという間に時間が経ってしまった気がしました。楽しかった。
 洋上の船長もK氏も釣れない、と言っていたけど、結構アタって面白かったです。釣れないって印象じゃなかったです。むしろよく釣れたなぁ、と。

 帰りはハイウェイオアシス富楽里とみやまで仮眠し、お土産を買って帰路に着きました。
 帰宅後、キスとメゴチは天麩羅用に開き、マゴチは頭とカマ、内臓を抜いてドレス(Head-less)にしたところで力尽きました(笑)。日曜に彼女を招いてマゴチをさばいて食べました。

ぎゃお~!
マゴチのアップ。怪獣みたい

大好きな夏野菜と
マゴチ・ミョウガ・ナスの天麩羅

 この天麩羅が一番の評価を頂きました。マゴチを食べたこと自体がほとんどないのですが、天麩羅にするとホッコリしていて中がジューシー。

洗いを試すべきだったか
マゴチの刺身はおろしポン酢と醤油の2種で

 マゴチの刺身も美味。ちょっとふぐっぽい感じでしょうか。淡白で上品でした。ネットで調べたおろしポン酢がよく合いました。

頭とカマと中骨で
潮汁は上品な感じ

 ネットで調べたらアラから良いダシが出るとのことで潮汁に。味付けは彼女にお願いして粟国の塩2つまみとキッコーマンの醤油をほんの少々。それだけで出る味としては、確かに上等でした。

おいしそうでしょ?
いただきま~す

 最後にマゴチの刺身を使ってお茶漬けを作りました。家にあったお茶がイマイチだったので、これはちょっと残念。皮を酒&醤油にくぐらせて、フライパンで焼いたら酒のツマミになりました。これをお茶漬けに乗せたら、とっても良いアクセントになりました。

 この日はこれでお腹いっぱいになりました。当然キスとメゴチが残っているので、翌日の月曜日にキス天祭りを一人で開催しました(笑)。

実はメゴチが旨かった
月曜には食べ切れなかったキスを天麩羅祭りで

 こちらもフワッフワのホクホクで、間違いの無い美味しさでした。キスって天麩羅で食べるためにいるお魚なのでは?と食べるたびに思うのです(笑)。

 実はサビキも、ウキスッテも持っていったのですが、手が回りませんでした。いろいろやれそうで楽しみが広がります。また行きたいなぁ。

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