今度こそ淡路島でチヌを
実家に帰省しましたので、釣りに出掛けることにしました。夏から秋にかけてはチヌの落とし込み釣りが多いのですが、今回はかねてよりやってみたかった紀州釣り(ウキダンゴ釣り)に挑戦します。
紀州釣りだけに和歌山で入門!と行きたいところですが、大阪に住んでいた頃にはまだ無かった明石海峡大橋を渡ってみたいなぁ…と、行き先を淡路島に設定します。子供の頃にチヌ釣りたい!と、連れて行ってもらった淡路島へ宿題を果たしに行くのです(笑)。
実家の車を借りてのんびり8時半頃に出発しました。阪神高速の神戸あたりで少し渋滞がありましたが、2時間ほどで明石海峡大橋を渡ります。う~ん。近くなったなぁ淡路島。
淡路ICをおりて、事前に調べておいたエサピチというお店に入ります。
店員さんに紀州釣りをやりたいんですが、えさはどれですか?と尋ねると、ダンゴえさにマルキューの波止ダンゴチヌを勧めてくれました。1袋で1日もつかどうか、という分量だそうです。今回は出遅れましたので、これで充分でしょう。
刺しえさは生さなぎソフトとくわせオキアミスペシャルMとニューくわせコーンの3種を購入しました。
手持ちのウキが大きいかもしれないと店員さんに相談すると、オーナーのセット一発 チヌ棒ウキ仕掛をみせてくれたので、これも購入しました。
店員さんにいい場所ないですかね?と尋ねると、生穂新島の南端にある防波堤と、淡路ワールドパークONOKOROのウラを教えてくれました。
店を出て、国道28号線を南下し、教えてもらった生穂新島の南端にある防波堤に着くと、長短2本の突堤があり、短い方にファミリーフィッシングのお客さんが結構います。長い方の突堤に紀州釣りの釣り人がいたので、状況を聞いてみると、水深が浅くて良くないとのことです。お店で聞いた淡路ワールドパークONOKOROのウラの方が良いかも?とのアドバイスをもらって、竿を出さずに移動します。
ちょうど12時になったのでコンビニで買った昼食をとり、淡路ワールドパークONOKOROのウラに着くと、1人、釣り人がいます。テクテク歩いて、スロープ状になっている2つめに釣り座を構えました。
竿はアルファタックルのPRO FIGHTER GX磯フカセ1-53という4.5m-5.3mの外ガイドズーム竿。堤防用万能竿として昔に買ったので、そんなに高いものじゃなかった気がします。リールはダイワのセルテート(旧)2500。糸はラインシステムの磯WAXフロートの2号。仕掛けは購入したセット一発 チヌ棒ウキ仕掛でガン玉3B、ハリがチヌ3号、ハリス2号2mです。
刺しえさはオキアミでダンゴを握ります。こんなもんかしら?とギュウギュウ握って投入します。ウキ下を調節し、ウキのトップが少し見えるくらいで落ち着くようにします。ウキが2目盛りほどニョキっと浮きあがってくれば、ダンゴが割れて刺しえさがが出てきたと判断します。
ダンゴの握り具合で割れるまでの時間が変わってきます。強すぎるといつまで経っても割れないし、あまり早くても心もとないです。
初めのうちは刺しえさのオキアミが頭無しで返ってきます。頭はとれやすいからな~と思っていると、次第にえさが取られるようになってきました。
心なしか、ダンゴが割れる時間が早くなってきた気がします。えさ取りの魚が寄ってきたかしら?こうしたウキの動きから水中を想像するところは、へらぶなの底釣りとそっくりです。
しかしながら、ウキに明確なアタリが出ません。えさ取りがつついてももっと動くんじゃないかな?と思って、打ち返そうと竿を上げると、チャリコが掛かっていました。
うーん、魚が小さくてアタリが出ない?ウキ下が長すぎてアタリが出ない?たまたま居食ってた?判断の決め手に欠けるので、とりあえずそのまま続行します。
途中から左から吹く風が少し強まり、糸が右へ流されるケースが出てきました。こうなると扱い易いようにと浮く磯用道糸を使っていたのが仇になります。替スプールに半沈みの糸を巻いて準備して、状況に応じて使い分けるといいなぁ、と思いました。
しかしながら、糸絡みのトラブルが多いのには閉口しました。穂先に糸が絡んだままダンゴを投げたら、穂先が折れそうです。またウキ止め糸がガイドに引っかかります。とにかく引っかかるとハリがダンゴからすっぽ抜けてしまうので台無しです。この釣りはインナーガイド竿の方が良さそうだな、と絡んだ糸を解くたびに思いました。
えさ取りが寄ってきたら、そう簡単には離れないだろう、と思っていたのですが、えさがそのまま返ってくる時間帯がありました。これは多分、ダンゴの着底位置がズレているのだろうと思います。左右方向はともかく距離が一定しません。投入点の目印があればいいのになぁ。何かいい方法はないものか。
最初はソフトボールのように下から投げていたのですが、距離が一定しないので上から投げるようにしました。常にほぼ全力で投げることで、距離を同じにしてウキの立つ位置が同じになるように心がけました。
ウキの立つ位置が安定したのか、刺しえさが再び取られるようになり、気のせいかウキにサワリが出るような気がします。一回消し込みアタリがあったものの、これは空振り。しかし魚が寄ってきた気がします。
ここで刺しえさをサナギに変更します。2投めで半分齧られました。これはチヌの仕業?あるいはフグか?
オキアミに変えたり、またサナギを使ったりしているうちに、ウキが2目盛りほどズッ!と入りました。ハッシ!とあわせると、グンと魚の重さが掛かります。よっしゃ!
チヌであってくれよ~と半ばお祈りするような心持ちで寄せてくると、大きくはないものの銀色の魚体がギラッと光ります。やった!
ようやく釣れました。ちゃんと測らなかったのですが30cmちょっと、というところでしょうか。太陽が傾いてきて、そろそろ終わりを意識する頃でしたが、よく釣れたなぁ、というのが率直な感想です。ちょうど学校か役場の17時を告げる音楽が流れてました。
獲物を早速締めて、チヌもようやく寄ってきただろう、と続けてダンゴを投入しますが、時折えさがとられるくらいで、ウキが引き込まれることはありませんでした。18時にはウキが見えなくなり、ダンゴえさも無くなって終了です。1袋では半日が限界だな。1日やるなら2袋は必要でしょう。
帰りはやはり阪神高速の神戸あたりで渋滞に巻き込まれ、21時頃に帰宅となりました。
釣ったチヌは早速頭と内臓を出してしまって、冷蔵庫へ。翌日には、皮霜造りと潮汁にして頂きました。チヌは釣り人に大人気の割にはあまり食味が語られない魚で、僕も子供の頃に一度小さい魚を塩焼きで食べたくらいだったのですが、美味しかったです。ここのところ帰省しての釣行では、獲物を持って帰ることが続いたので、母にとっても結構新鮮のようで、評価も良かったです。
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