世の釣りガールの福音となるか
お手軽に釣れて、かつ食べて美味しい魚は虫えさがお好き。必ずとは限りませんが、往々にしてその傾向がある、と感じていました。その代表格と言っていいのがハゼでしょう。経験の少ない人に勧める釣りとして絶好なのですが、その最大の障害となるのが、えさのゴカイやアオイソメなどのいわゆる虫えさです。
うちの彼女もえさがこれじゃなければなぁとタメイキを漏らす虫えさが触れない人の一人です。そんな折、ハゼには釜あげ桜エビやシラスが効くとの情報を入手しました。良く釣れるという特えさ情報なのですが、虫えさでなければ、彼女も触れるに違いない!と、この情報をリークしたところ、それならやってみたい!と乗り気になってくれました。
そこで釣行前日の夜、近所のコープで購入したのがこれ。
釜あげしらすと釜あげ桜えび
夜10時まで営業しているので、前日遅くにえさが購入できるのはありがたいですね。
今回の釣行は深川の船宿富士見の夕焼けハゼにしました。午後から出船して、夕方に帰ってくるショートの船です。これなら早起きが苦手な人でも大丈夫。電車+バス利用でちょっとしたお出掛け気分、釣りに不慣れな人には短時間の釣りがレジャーっぽくて良いと思います。
荷物はこれだけ
荷物をコンパクトにまとめられるのも、ハゼ釣りの良い点です。これだけの荷物を持って、最寄り駅にテクテク歩いて、11時に待ち合わせ。
電車にのって
着いたところは東京駅です。地下のグランスタでお昼ご飯のお弁当を買います。さすが駅地下、駅弁の種類も選り取りみどりです。そんな中、二人のアンテナにピピッときたのが築地寿司清 まる清の深川弁当です。ここは深川めしが気分でしょう。
東京駅丸の内北口のバス停留所にて撮影
ここから錦糸町行きの都バスに乗って富岡一丁目へ。僕も釣り経験が長いですが、バスに乗って釣りに行ったのは中学生以来です。う~む、新鮮。
やってきました。
テクテク歩いて、途中のコンビニでオヤツと飲み物を買い、富士見に到着しました。受付でハゼお願いしますと申し込み、出船までにおじいさん、お母さん、子供の3人組みと一人のおじさんが来ました。バラバラだなぁ。
店の脇の運河の船着場から出船です。船は和船タイプの小さめで、オモテに片舷3席ずつ、トモにコンソールのあるタイプでした。椅子代わりのビールケースに座布団が敷いてあって、快適に釣りができそうです。
船が文字通り河岸を払って、運河を進みます。東雲水門をくぐって、船が止まったのは東雲運河にかかる首都高10号晴海線の橋の下でした。
船が止まったところで、何はなくともお昼ご飯です。他のお客さんが釣りを始めるのを尻目に、我々二人はいつものごとく(笑)食い気優先です。
いただきま~す(13:56)
お腹も膨れたところでようやく釣り開始です。竿は竿昭作ハゼ中通し竿9尺5寸、恐らく1.5号の黒染めの道糸、極小のスナップサルカンにナス型オモリ3号をセットします。途中に自動ハリス止めサルカンを通して遊動にし、受付時に配られたハリス0.8号付き袖バリ4号を、ハリス約8cmにして繋ぎました。
これは当初、彼女に使ってもらったのですが、やや風が強く吹いてきて、竿が振られてしまったので、僕が使う予定だった貸竿に替えてもらいました。
船宿で借りた竿は約1.5mの外ガイド型手バネ竿でした。こちらの方が快適だったようです。仕掛けは同じ。
僕は船宿で配られたアオイソメを付け、彼女は釜あげ桜えびを付けて、釣りスタートです。アンカーがなかなか固定できず、船が流されてアタリが取れなかったのですが、大船長?と思しき人が乗り込んできて、船がようやく止まりました。
さてはて釜あげ桜えびの効果はいかに…?と思っていると、あっさり彼女が初モノを吊り上げます。やるなぁ。
ハゼ釣れました(14:18)
ダボハゼなんて表現から、何でも食べるイメージも強いハゼですが、釣りえさとしては意外にゴカイ、イソメ類の虫えさ一辺倒、というのが実態です。手に入れ易いというのも虫えさの強みですが、そりゃやっぱりエビでも釣れるでしょというのが、釣っての感想です。
それでは虫えさの強みはいかに?と僕はアオイソメで頑張ります。
僕にも釣れました(14:54)
この日は風が強く竿が振られるため、9尺超の和竿より5尺程度の貸竿の方が、アタリをとり易く有利であったのは間違いないのですが、それにしても僕を上回る良いペースで彼女が釣っていきます。というか僕の方が釣ったことなどほぼ無いのですが(笑)。
彼女曰く何かえびの方が大きいのが釣れる気がするよ?えびにしたらと余裕の発言。なんとか虫えさの復権を目指して頑張るのですが、好転することなく16時の終了の時間となりました。
本日の釣果。下が僕18匹。上が彼女30匹。
彼女はお土産込みですが、僕より多いです。
今回はハゼの甘露煮を作るのが希望です。本当はもっと釣れる予定だった(笑)のですが、ちょっと寂しいので次回に釣り足すことにして、とりあえず下拵えをします。
まずは洗ってヌメリとウロコを取り、内臓を出して、天日干しにします。
3時間ほど干しました
次に焼き網で軽く素焼きにします。
素焼きにしました
そして一昼夜干します。
美味しくなぁれ
続きはまた今度。もう50匹くらいは作りたいなぁ。また行こうっと。
ともあれ、釜あげ桜えびはハゼに効く、と言って良いでしょう。また行ってもいいよと言って頂いたので、虫えさ嫌いの人には大いなる福音となったのでした。
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