和竿の故郷へ巡礼
12月13日、三和新池での12月例会に参加して帰宅するなり、家を飛び出して実家へ帰省するという大移動を敢行しました(笑)。15日(月)にお休みを貰って実家での用事をこなすのですが、せっかく大阪へ行くのですから、のんびり日曜日を移動日に…なんて悠長なことは申しません。土曜日のうちに実家入りし、日曜日を釣りに充てるのです。
のぞみで行くからね。
とはいえ、さすがに実家から長距離の移動を伴うハードな釣りは体力的に不安があります。そこで和歌山県の橋本市に行かねばなるまいというさる事情から、隠れ谷池でへらぶな釣りに白羽の矢を立てました。
隠れ谷池は、竹を使ってへら用和竿を作る竿師さんで構成される紀州製竿組合の研究用の池です。一般にも公開されています。僕の持っている和竿は川口の職人さんの竿なので、紀州製竿組合の竿師さんの手によるものではないのですが、ここで釣りをしてみたかったのです。
14日の朝、ややゆっくりめに実家を出発。大阪府の南の山を越えて、和歌山県橋本市に入ると、山の斜面には雪が積もっています。
うわさに聞いていた細い道を通っていくと、10時頃に隠れ谷池に到着しました。うむ、デカい車で来たくない(笑)。
事務所に入って料金をお支払いすると同時に、横目でチラッと池を見たら大減水しています。管理人さんに聞いてみると、駐車場の工事のために水を抜いているのだとか。あちゃ~下調べが足りなかったか…。それでも桟橋の奥の方は8尺でちょうど底がとれる水深とのことで、なんとか釣りができそうです。
事務所寄りの桟橋を奥の方まで歩き、空いている釣り座を探すと、奥の桟橋手前に入れそうなところがありました。
左の並びは3人
釣り方は、段差の底釣りをやります。竿は極軟の9尺。道糸は0.8号、上ハリスは0.5号15cm、上ハリはバラサ6号、下ハリスは0.4号50cm、下ハリはガマカツのクワセマスター4号、ウキは旭舟の爛4号です。
バラケえさは粒戦:とろスイミー:水を50cc:50cc:100ccで吸水させて、セットガン:段差バラケを150cc:150ccで作りました。食わせえさは力玉です。
開店で~す
水深を測ってみると2mちょっとといったところです。9尺の竿で段底をやると少し余ります。理想は8尺かな?
えさを打っていくと10投ほどでウキにサワリが出始めます。これはいいねぇとほくそ笑んでいると決めアタリが出ません。あれ?
ウキ下が合ってない?と調整し、勝負目盛りが出るようにズラしていきます。バラケえさのタッチを探ろうと手水を打って、ゆっくりジワジワ溶けるイメージにすると、ウキの動きが良くなりました。バサッと抜けるとダメなのかな?少し押さえ込むような動きでアワせると、初物が釣れました。
初物釣れました(12:06)
これではまだウキ下が合ってないな…と調整を繰り返します。次第に勝負目盛りがちゃんと出てくるようになってきました。これで良いアタリが出れば…と誘いを掛けながら待つと、チクッと入りました。
釣れたところでお昼ゴハンにします。事務所に行って尋ねるとラーメンができる、とのことだったので注文しました。
お昼ごはんはラーメン(13:28)
暖かいラーメンで生き返ったところで釣り座に戻って、釣り再開です。なんとか釣って食事にしたので、午後は調子があがることでしょう(笑)。
バラケえさはややしっとりめ。じりじりゆっくり溶けるイメージでやや小さめに付けます。横風で流れがあるので、バラケが落ちてからの置き直しで誘います。
なんとなく少しずつ傾向が分かってきた気がします。アタりそうでアタらない状況から一歩ずつ進んできたのか、雰囲気が良くなってきてアタリが出ました。
魚が寄ってきたのかウキの動きはかなり良くなってきました。ここがチャンス!と置き直しの誘いを多用し、もう一枚釣れました。
2枚釣って、また反応が遠くなってしまいました。へらぶなの寄りに偏りというか、小規模な回遊をしているのかも知れません。
あきらめずにえさを打ち返していると、再びウキの動きがよくなってきてきました。チャンス到来か?
この後、アタリが遠くなってしまいました。そろそろ終了かな?と思い始める頃、再びウキが動き出し、良いペースで締めることができました。やっぱり群れで回っているんでしょうね。
営業時間終了の16時に納竿しました。
以前より来てみたかったところでしたので満足です。竹竿でなければという雰囲気もない普通の池です。改修工事が終わったらまた来てみたいな、と思います。
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