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カニカマでテナガエビ

虫えさが苦手な人への福音となるか

2017-05-27

 うちの彼女は虫えさが苦手です。ウニョウニョ、ニョロニョロと動く姿がダメなようで、基本的におつきあいしたくない存在のようです。そんな彼女がある日カニカマ(かに風味かまぼこ)でテナガエビが釣れるらしいと聞きつけてきました。
 これは虫えさが苦手な人の代替案としては非常に有効と思われます。赤虫を上回るかは試してみないと分かりませんが、テナガエビ独特のウキの動きを楽しむ手軽なレクリエーションと考え、女性にぜひ試みて頂きたいネタですね。

 2017年5月14日(日)彼女と上州屋浦和店に行って情報収集をします。店内には来るシーズンに備え、小さな特設コーナーが既に設置されており、大宮第二公園の池が紹介されていました。赤虫ツカミとハリを持ってレジへ行き、店員さんにポイントを聞いてみると、別所沼公園の他、荒川ならばテトラやゴロタ石周りでどこでも、との情報を得られました。

 店を出て、早速、別所沼公園へお散歩がてら下見に行き、荒川本流を秋ヶ瀬堰堤下旧水上バス発着場周辺、朝霞水門など見て回りましたが、彼女がふとスマホを使って掛けた検索で笹目橋上流にアクセス・足場ともに良好な場所があるとヒットしました。下見に向かうと、ちょうど彩湖吐き出しと呼ばれる有名ポイントの対岸にあたり、良い感じでしたので、ここに決定です。

 5月27日(土)の午後3時、のんびりと自宅を出発して、まずは近所のセブンイレブンでカニカマを購入した後、目星を付けた笹目橋上流へ向かいます。到着して川の様子を見ると、先日の下見より水位が低いようです。荒川はこの上流秋ヶ瀬堰堤まで潮の干満の影響を受けます。この日の潮は大潮、東京芝浦で干潮11:56です。荒川の笹目橋だと芝浦から1~2時間遅れるので、18:52の満潮に向けて、これから水位が上がっていくところでしょう。

 竿はのべ竿約1.5mにオーナーのテナガエビ仕掛けを付けました。道糸が長過ぎたので短く切った際に、板オモリを付け足して、付属の玉ウキがゆっくり沈むように調整しました。えさが底に付くようにウキ下を調整してね、とアドバイスし、釣り開始です。えさは当然、前掲のカニカマです。
 テトラの上に平坦な場所があるので折り畳み椅子を準備しましたが、あまり使いませんでした。正面から少し風が吹いていましたし、バランスを崩すことを考えるとちょっと怖いです。
 彼女が始めた後、釣ったエビを活かしておけるよう、アユ釣りの友カンに水道水を淹れてブクブクをセットします。どんどん釣ってねー、と準備は万端です。

笹目橋上流右岸側
こんな場所でした

 遅れて僕の仕掛けを作ります。竿は小継ぎの小物竿のEasyPlay7-8-9(Fizz)です。3段階のズーム機能が付いていますが、足元の釣りなので7尺に固定します。仕掛けは小鮒釣りのシモリ仕掛けを流用します。ハリを赤虫バリ2号の一本バリにして、えさはもちろん赤虫です。新参者のカニカマに負けてられません(笑)。

 釣りを始めて十数分で、水位が上がっていることが分かりました。ときおりエンジン船も通るので要注意です。彼女は引き波を受けて、靴が少し濡れてしまいました。防水仕様だったから助かったと言ってました。

 なかなかウキに反応が現れません。我々のすぐ右側で釣っていたお兄さんにエビが釣れました。その後ほどなく、うちの彼女にも釣れたよーと。

やるなぁ
初物釣れました(16:11)

 彼女曰くウキはあまりピコピコ動かなかった。気が付いたらテトラの壁の方に移動していたので上げたら釣れてたとのことです。テトラの隙間に仕掛けを入れているので、巣穴に持って帰るという工程が省略されているのかな?

 僕の赤虫は芳しくありません。全然ウキが動かないのです。えさもとられません。沖側を攻めてみたり、足元に入れてみたりしますが全く反応がありません。シモリウキの位置をこまめに変えて、色んな場所に対応するのですが、テトラの際だけあって、意外に水深があります。僕の仕掛けはズームロッドに対応させるべく、60~120cmまで調節可能な天井糸仕掛けにしていますので、この部分にはシモリウキが配置できず、ウキ下は150cmが最深になりますが、それでもウキが沈んでいってしまう箇所がいくつかありました。

 彼女の方はというと、2匹目が釣れました。

もはやこれは偶然と呼べまい
2匹目ゲット!

 もはや2匹目を釣りあげた以上、偶然とは呼べないでしょう。反応が無い赤虫を上回るかも?
 僕にさっぱり反応が無いので、彼女が少し反応があるからここで釣ってみてと言い出します。場所を譲るとは、なんてええ話や。これで釣れれば赤虫の面目が立つのかも知れませんが、エビの居場所の傾向と対策をつかみたかったので、ご遠慮申し上げました。

 太陽が傾いてくると、風があまり弱まっていないこともあって、肌寒く感じられるようになりました。そろそろ潮時かな?と一足先にあがって、コーヒーで暖を取るべく、お湯を沸かします。
 彼女はもう少し頑張っていたのですが、やがてそのまま終了となりました。

釣りの後の一杯を
ゴリゴリ豆を挽きます(17:25)

 最近、釣り場でコーヒーが飲めるようにと、ジアレッティオールインワン・コーヒーマグ ヌーヴァという商品を購入しました。ステンレスマグカップ、ステンレスメッシュフィルター、コーヒーミル、注湯カップが一つになったもので、豆を挽いてお湯を注いでできあがり、という便利グッズです。
 ところがステンレスメッシュフィルターの目が細かくて、なかなかお湯が落ちていきません。挽いたコーヒー豆の粒子が細かかったようで、目詰まりしたんでしょうか。コーヒーの粉がお湯の中でいつまでも踊りながら、抽出したコーヒーが冷めてしまう、という悲しい結果になりました。
 これは由々しき事態です。手間も費用も突っ込んだのに、従来使っていた一杯きりペーパーフィルタータイプの方がマシだとは…。今後、冷めない野外でコーヒーの方法を探らねばなりませんな。

ちょっと寂しい釣果
彼女の釣果が全てです

 カニカマで充分釣れる(むしろ赤虫より良かった)のは、虫えさが苦手な女性に福音となるでしょう。しかし2時間程度の釣りとはいえ、2匹だけというのはいかにも寂しい釣果です。目標であった素揚げに塩を振ってビールで乾杯は次回以降の目標に、今回の2匹はリリースしました。
 近くリベンジマッチに赴き、必ずやウハウハな釣果で祝杯をあげたいと誓うのでありました。

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