トップ釣行記

イカメタルをやってみたい

和歌山遠征で初挑戦

2017-09-02

 9月第一週の週末は武部くんから七色ダムに行こうよと誘われていたのですが、もう最近ブラックバスが釣れない。とにかくもう釣れないのでグズっていたところ、じゃ夜焚きのアカイカ釣りはどう?と提案がありました。
 夜焚きとは夜暗くなる頃に出船して、沖で集魚灯を照らすことを指します。各県での規制状況が異なることから、関東ではやれるところがほぼありません。たくさんの枝素から浮きスッテを出す従来の胴突仕掛けでの釣りも可能ですが、近年ではイカメタルと呼ばれる方法が人気です。

 イカメタルは片手で持てるような軽いルアー用タックルで、イカ用メタルジグ(メタルスッテ)一本だけ、あるいは枝素に浮きスッテを1~2本追加するだけの仕掛けを使います。ジギングのようにシャクって止めて、竿先に僅かに現れるアタリをアワせて1ハイずつ釣っていくゲーム性を指向した釣り方に以前から興味があったので、これ幸いと提案に乗り、和歌山まで行くことにしました。

 ここで言うアカイカはケンサキイカを指します。関東でマルイカ、山陰地方でシロイカとも呼ばれるこのイカは美味との評判も高いので、イカを食べるのが大好きな彼女を誘ったのですが、台風15号の影響によるうねりの予報があったため辞退、残念ながら一人で行くことになりました。

 1日(金)の仕事が終わったら、そのまま実家に帰省し、釣行の準備を済ませて就寝しました。翌2日(土)の11時頃に実家の車を借りて出発しました。まずはかねてより行きたかったマタギに寄り道しました。買い物の後は近畿道から阪和道を走って、岸和田SAでお昼ゴハンにしました。

ごちそうさまでした
泉州しらす丼をいただきました

 お昼ゴハンをのんびり食べても、和歌山市内の待ち合わせ15時には余裕を持って着きました。久しぶりの武部くんへのご挨拶も早々に、彼の車に乗り合わせて出発します。買い物をしながら印南港を目指したところ、17時集合の時刻に余裕を持って到着しました。

 今回お世話になるのはせいゆう丸です。普段はもっとお客さんが居るそうですが、シーズンが終盤に差し掛かってきたことや、前述した台風15号の影響で風速5~6m、波高は2.5mうねりをともなうとの予報の影響か、乗船したのは計6人だけで、右舷に入った3人が胴突スッテ仕掛けを準備しており、僕と武部くんはもう一人のお客さんとともに左舷に3人で入りました。空間を広々と使えて、初心者にはありがたい状況となりました。

台風の余波は?
出港直後は意外に穏やか?

 港外へ出ると意外に波が低く、あれ?凪?などと思っていたのですが、沖に進むにつれウネリが出てきました。ポイントに到着して、パラシュートアンカーを打つと彼女の不参加は正解だったなと思うほどの振り幅の大きい揺れが出てきました。

動画

あらあら…結構な揺れが

Click to play
あらあら…結構な揺れが(4sec)
macintosh : mp4(7,448KB)
windows : wmv(1,805KB)

 今回、道具等は武部くんから借りました。

tackle.1 柔らかい(穂先の曲がる箇所が長い)方

tackle.2 硬い(より先調子な)方

 柔らかい竿と硬い竿を準備してくれたので、贅沢にも2本セットして使い分けてみます。柔らかい7:3調子の竿は波による船の揺れを吸収してくれることを期待して、枝素を長くしてスッテを漂わせる方向で仕掛けを作りました。硬い8:2調子の竿はシャクって止めてスッテの動きにメリハリを付けてアピールする方向の仕掛けです。

こんなの
メタルスッテの重さはともに20号です

 船長の合図で釣り開始、柔らかい方の竿でスタートします。船長の水深80mくらい。初めは底近くでしか釣れないと思うよとのアドバイスから、ほとんどシャクらず漂わせるイメージでいると、ぐっと重さが伝わります。あれ?乗ったかな?と巻き上げると、一投めから本命のアカイカをダブルでゲットです。

釣れました!
やったー

 程無く隣の武部くんがカウンターで30(水面から約30m)と教えてくれたので、イカの泳層が上がってきたようです。上のタナを探っていると、スルメイカが釣れました。

何者かと思いました
スルメイカのダブルはよく引きました

 硬い8:2調子の竿でも試してみました。次第に感じるようになった傾向はシャクって止めてもすぐにアタリが出る状況ではないことです。動くスッテが嫌われているのか、竿を止めてもちゃんと止まっていないような気がします。船の揺れに合わせて竿先を上下させて、漂わせることを意識すると、竿先がフッと上がったり、クッと僅かに引き込まれたりします。そこを見逃さないように掛けていくと釣ったど~!という充実感がありますね。面白いわ、これ。

 次第に泳層が浅くなったようで、水深15mまでで掛かるようになってきました。水面にも時折イカが泳ぐ姿が見えるので、どんどん浅くしてみたのですが15m以浅では掛からず、むしろアタリが減ってきてしまいました。
 武部くんに聞いてみてもやはりアタリ数が少ないとのこと。かなりの時間を費やしてあれこれ探るも、アタリは出るのにアワせても掛からない状況が続きます。

 思い切って深いタナ(泳層)を探ると、40m付近でゴツゴツとアタります。3連発でスルメイカが釣れてきて40m付近にスルメの帯があると思ったのも束の間、その後はゴツゴツの後、空振りばかりになりました。武部くん曰く魚がアタっているんじゃないかな?とのこと。周りでサゴシ(サワラの若魚)が釣れたりしていることから、どうやらイカがアタる前に魚がつついているようです。

 アワせてもアワせても空振りが続く状況に、23時前にはすっかり疲れ果ててしまって、一足お先に昼寝?夜寝?仮眠をとりました。だってもうおネムさんの時間なんだもの(笑)。23時30分に沖上がりとなり、帰港したのは0時頃になっていました。
 武部くんはアカイカ9ハイ、スルメイカ9ハイの釣果だったそうです。僕は帰宅した後に確認したところアカイカが6ハイ、スルメイカは不明(ちゃんと数えてない)でしたが、6~7ハイくらいじゃないかな?

 後片付けを済ませて、泊めてもらう武部くんの実家に着いたのは1時を過ぎていました。ビールで軽く祝杯をあげて就寝したのは2時過ぎだったと思います。
 翌朝は9時頃に起きて、彼の実家を出発し、駐車場まで戻ってきて解散しました。たいへんお世話になりました。ありがとうごさいました。

 その後、寄り道しながらお土産などを買い物し、実家へ戻ったのが13時頃でした。お昼ゴハンを食べないまま戻ってきたので母親が遅い昼ゴハンと早速イカを出してくれました。

お願いします
早速さばきます

旨かった
スルメイカお刺身

すだちを絞って
アカイカ炙り

梅味噌がちょうどいい
こちらは梅を漬けた味噌で

 炙りはスルメイカで刺身がアカイカを想定していましたが、母とは思惑が違ったようで。晩ごはんの献立に至ってはなぜか豚の生姜焼きにアカイカときゅうりの酢の物でした。いやいや作ってくれる母には息子は文句など言いませんよぉ(苦笑)。
 でも、さすがにリクエストしてアカイカを刺身にしてもらいました。だって昼のスルメイカと食べ比べてみたいじゃないですか。スルメも充分旨かったので、甲乙つけがたいくらい。アカイカの方がやや甘味があるかな?どうかな?

旨かったです
きゅうりとアカイカの酢の物

3杯いけますね
イカ刺しでゴハン

 イカメタルは関東近郊ではやれないので、貴重な良い機会でした。普段のヤリイカ・スルメイカ狙いに比べると、とてもラクです。全国的に見ても、釣りの歴史を振り返っても、ライトタックルでアタリをアワせていく釣りは人気になると思います。とても面白い釣りだったので、来年8月にまた行こうと思います。

Copyright (C) びぃ,2017-09-05,All-Rights Reserved.