お目当ては出会い系サイトフィッシング
2018年は例年より早かった梅雨明け以降、記録的な猛暑に襲われています。あまりに暑いので、21日(土)の朝にそうだ!明日、高原の湖に行こう!と思い立ち、菅沼キャンプ場へ申し込みの電話とFAXを送っていました。お目当てはフラフラ泳ぐニジマスを見つけてフライを投げる出会い系サイトフィッシングです。
翌22日(日)の朝、出発が遅れてしまって、8時からボート貸し出しなのに、釣り場へ到着したのは9時になってしまいました。着いてみると、さすがに標高約1,700mの高地とあって、日差しは強いものの木陰は涼しい風が吹き抜けて快適です。
事務所で受付をして、リヤカーを借ります。タックル、バッテリー、ハンドコンエレキ、椅子を兼ねるタックルボックスなどを積み込んで、ボート乗り場へ荷物を運び、出船の準備を進めます。出遅れついでにライントリートメントを施して、のんびり出発します。
その1 ドライフライ用
ROD: Frequent Flyer 905-7(ORVIS)
REEL: Evotec CLWC 2six(LOOP)
LINE: GPX WF5F(SA)
LEADER: STANDARD 6X 9ft(VARIVAS)
TIPPET: SuperTippet 6X 2ft(VARIVAS)
出発したら、ウロウロ泳ぐ魚の姿を探して、清水沼(手前の湖)の国道沿いの岸をボートで進みます。奥から風が吹いてくるので涼しいのですが、魚の姿は見えません。竿を振ることなく探索しながら、奥に続く弁天沼への水路を抜けて、続けて魚影を探して岸沿いを進みますが、結局弁天沼の一番奥まで進んでも魚の姿を見つけることができませんでした。
こんなに魚が見つからないのは初めてかも?と思いながら、ブラインド(魚の姿が見えないまま)で岸際を投げ始めると、程なくポカッと浮かべたドライフライに初物のウグイが出てくれました。
ようお越しやす
何度かウグイと思われる魚がフライをつつきましたが、なかなかハリに掛かりませんでした。小さいフライに替えれば釣れるでしょうが、お目当てはニジマスなので、ウグイの居場所を見限り、弁天沼を岸沿いにボート乗り場方面へ戻ります。
追い風に乗ると、ボートはすいすい進みます。エレキでボートの向きを微調整する程度で済みますから、集中して水中を覗き込むのですが、相変わらず魚の姿は見えません。
再び水路を抜けて清水沼へ戻ってくると、正午を過ぎていました。北側の風裏になっているワンドに進入し、岸際までボートを進めると、アンカーを入れなくてもボートが流されません。ここでお昼ゴハンにしようとボートの上でガスバーナーを使ってお湯を沸かし、カップラーメンを準備します。
カップラーメンにお湯を入れたところで顔を上げると、魚がゆっくりと岸沿いを泳いでいるのが見えるではありませんか。しかも水面に浮かんでいる虫らしきものをパクッ!と食べたりなんかして!
なんで~?ラーメンが伸びちゃうでしょ~!?と言いながら、慌てて竿を持ち、フライを投げると、魚はすいすいと泳いで行ってしまいました。幸か不幸かラーメンが伸びる前に食べられました。(泣笑)
暖かいラーメンを食べようという気になるのが高地の湖
唯一と言ってよい魚影だったので、しばしこのワンドに居続けて様子をみることにします。もしかしたら、また魚が回ってくるかもしれません。
ボートが風に流されてワンドから出てしまったら再びワンドの中に進むを3度ほど繰り返すと、ちょうど風下から魚がのんびり泳いでくるのが見えました。
魚が泳いで行くやや前方にフライを投げて浮かべたのですが、全くの無視で泳いで行ってしまいました。少し深いところを泳いでいたような感じですが、興味を惹かなかったようです。水面に浮いている虫のようなものが小さいことから、なんとなくフライが小さくて気付かれなかったというよりは、大き過ぎてお気に召さなかったような気がします。フライボックスを開いて、小さなフライを選んで結び替えました。
さらにワンドを周回しながら魚の姿を探します。くるくる回っているうちに、岸沿いの茂みの下からスーッと泳ぎ出てきました。次こそ!と魚の前に投げて浮かべると、スピードを上げてフライに寄ってきます。おお!これは食べ物だと思ってくれたぞ!と見ていると、躊躇う素振りもなく、パクっと食ってくれました。
よっしゃ~!とアワせると、魚が首を振って抵抗しピューンと走り出します。珍しく一発でハリ掛かりしました。
右に左に元気よく走る魚のヒキを堪能して、無事ネットで掬えたら、リリースボックスの中に入れて魚を記念撮影します。
釣れました
釣れたニジマスの長さは40cm程と一昨年のような大物ではありませんが、尾びれの綺麗な別嬪さんでした。このコに会いに来たんですよ。
一匹釣ったので、次はBSをやりたい、とボート乗り場のある砂浜の沖へと戻ってきました。
その2 BS用
ROD: TRIDENT 906(ORVIS)
REEL: BATTENKILL 5-6 DISK(ORVIS)
RUNNING: Powerflex Cone ShootingLine .024 Int(RIO)
SHOOTING HEAD: UniformSink ST7S type2(SA)
LEADER: Polyleader TROUT 5' SuperFastSinking(Airflo)
TIPPET: SuperTippet Fluoro 5X 1ft(VARIVAS)
底の色が変わって見えるカケアガリを攻められるようにアンカーを入れてボートを止めると、後ろから前へ風が通り抜けていきます。いざフライを投げてみると、バックキャストが風に押されて、フライが水面を叩いてしまって意外と投げにくいのです。
BSはシューティングヘッドを底まで沈めてから、ラインを手繰って底質を探る方法なので、キャスト飛距離はあるだけ有利、短くしか投げられないと苦労します。こりゃキャスト練習しないとダメだ~、とアタリを得ることすらなく、心が折れてしまって、15時半に早アガリしました。
帰りは菅沼キャンプ場の向かいにある菅沼ドライブインで、お土産を買い出し、ソフトクリームを頂きました。
いただきます
金精峠、湯ノ湖、中禅寺湖、いろは坂を下って日光、そして宇都宮までやってくると、次第に太陽が落ちていくのに一向に涼しくならない(笑)と、平地の暑さを恨みます。すったか走って蓮田SAで晩ゴハンを食べました。
無事帰宅すると、閉め切っていた家の中が一番暑い、というオチでした。帰ってきたばかりなのに、またあ~高原の湖に行きたいな~と思ってしまう、快適で楽しい釣りでした。
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