フライでヤマメを狙って
釣りもしたいがバイクに乗りたい。よってロードホッパーに竿を積んで釣ーリングに行きます。行先は群馬県神流川の上野村漁協です。ここにはC&R専用区がいくつか設定されていますが、今回は川の駅特設釣り場を予約しました。
出発前のメーターです
9時受付開始なのに出発が遅れてしまいました。とは言え、慌てて走ってもロクなことにはなりませんので、普段通りの運転を心掛けて走ります。
嵐山PAで荷締めベルトの緩み確認をしていると、隣に停めていたレブル250(ホンダ)のオーナーさんが恰好良いですねと褒めてくれました。軽くお話しすると、一度ロードホッパーの購入を検討されたそうです。
今日もお声掛けを頂きました。相変わらずこの子はモテモテやね。
下仁田ICで高速を降りて近くのローソンで休憩すると、時刻は9時を回っていました。予約者が受付に来ないのでは迷惑を掛けてしまうと、上野村漁協事務所に電話を掛けます。すみません。まだ下仁田ICを下りたところなんですと告げると、急がなくて構いませんから注意してお越し下さいと返事を頂きました。よし、これで慌てることなく走れます。
上野村へは何度か走っていますが、ずっと登っていく山道は気持ちが良いです。注意するのはヘアピンカーブが一か所あるくらいで、程よいカーブを抜けながら、地面を蹴って駆け上っていく絶好のツーリングルートです。
そうして川の駅上野内にある上野村漁協事務所に着いたのは10時を回った頃でした。
川の駅上野にやってきました
遊漁券を購入し、釣りの準備を始めます。川の駅の駐車場、それも売店出入口の目の前にバイクを停めて、ズボンを脱いでウェーダーを履く青空生着替えです(笑)。
履いてきた靴はバイクの下に、カバンはバイクの側に置きっぱなしで釣りに出掛けます。なぁに、前回は何一つ盗られなかったし、きっと今回も何も盗られやしないとタカを括って放置……いえ駐車します。
今日の遊び道具
ROD: EUFLEX Infante NSF 813-6 8ft1ic 3wt 6pcs(TIEMCO)
REEL: Alltmor 100D(DAIWA)
LINE: DT3F(Scientific Angler's)
LEADER: AKRON Standard 6x 12ft(TIEMCO)
TIPPET: VARIVAS SuperTippet 6x 3ft(MORIS)
WADER: MiddleFork Packable Wader(Patagonia)
SHOES: AIRISTA UL Water Sandals(TIEMCO)
川の駅上野の裏へ抜けて、坂道を下って河原へ向かいます。早速川を覗き込んでみると魚影がチラホラ見当たります。#12サイズくらいのなにかのカゲロウのダンと思しき虫が時折飛んでいるのですが、水面へのライズは無いようです。
ふむ。ニンフかな?とティペットに短いビニールチューブを通し、マーカーをセットします。ウキ下を50cmくらいにセットして、#10くらい?のニンフを結びました。
流芯の脇や渕尻など色んなところを流し、ウキ下を変えて探ってみます。分かり易いアタリが出て欲しいなぁと思いながら、流芯を流してみると、スーッと引き込まれる分かり易いアタリ(笑)が出ました。
これくらい分かり易いといいねぇとアワせるとズシッと重みが伝わります。お?これはなかなか良いサイズなんじゃないの?と丁寧にやり取りしてネットに入れると、こりゃデカい!
ネットからはみ出す良型です。もう何年も普段からメジャーを持ち歩かないので、正確な全長は分かりませんが、尺(30cm)は超えているでしょう。自己最長記録級じゃないかな?と思いつつ、タックルと記念写真を撮ってリリースします。今年の初ヤマメが尺上とは実に幸先が良い、川の駅裏地区に来て良かったと悦に入っていたら、ストマックポンプで胃の内容物を確認するのを忘れてた!と気付きます。やっぱり舞い上がっていたのですかね(苦笑)
その後は次第に上流へ遡りながら、ニンフを流していったのですが、歩く程に魚影が少なくなっていきます。あれれ、上流はダメっぽい…?
C&R区間の最上流まで歩く途中、下ってきた釣り人に様子を聞くと、小さい魚ばかりでなかなかハリ掛かりしないとのこと。これは下流の方が良さそうな雰囲気です。
最上流まで歩いて魚影を見たのは2か所くらいでした。ちょっと釣れる気がしないなぁと、最初に入った場所まで一気に戻ります。
最初のポイントまで戻ってくると、散発ですがライズが出ていました。先程見かけたダン?にバサッと襲い掛かるシーンが現れたりと、魚が水面へ興味を示し出したようです。これはドライフライで釣れるかも?と、パラシュートフライを結んでライズの様子を見ます。
流芯に陣取って流下する虫を待ち受ける…といった比較的釣り易い魚は見当たりません。大きな魚も小さめの魚も気まぐれでアチコチを泳ぎ回り、水面の何かを食べる場所が定まっていないようです。こういうの結構難しいんだよなぁ。
その中でもあれはデカいな、絶対尺は超えてるぞと思わせる、一際大きい魚に狙いを付けて動き方を観察します。
こんなルーティンが3回くらい続きました。うむ。攻略の糸口は反転流だな?
狙いを定めたヤツが中心の流れから反転流の中に入っていき、水面を向いて虫を食べるタイミングを待ちます。
水面の虫を食べた…反転流を回るようにゆっくり泳いでる…次に水面を向くのはそろそろか…?
上流側から下流に頭を向けた時にフライを投げて、魚から見える位置に落とします。
上手くいったぞ!スーッと寄ってくる…よし!食っちゃえ!と思った瞬間、下流から別の魚がすっ飛んできてパクっと食べちゃいました。ええ~!?キミじゃないよ~!
とは言え身体は正直なもので、ちゃんとタイミングを計ってアワセていました。ハリ掛かりして、魚はギュンギュンと元気よく泳ぎ周りますが、狙っていたヤツに比べると明らかに小さいです。
無事ネットに入れることができました。うーん、嬉しいんだけど…ちょっと肩透かしを食らっちゃったな。
スマホで撮ろうと思った時、そうだ!動画でリリースシーンを撮ろう。以前インスタグラムのリール動画でよくみたスローリリースに挑戦しようと思い付きました。
スローリリースとは、リリースの瞬間をスローモーションにしてちょっとエモい感じを狙った動画のことです。
初めてのスローリリース(10sec)
Click to Play
MP4(1.9MB)
どうですかね?ちょっとエモくなりましたかね?
その後は狙いを付けたデカいヤツの姿が見えたり見えなくなったり、と不安定になります。他の魚のライズも読みにくくなり、どうにか2回ドライフライに出たのですが、いずれもフッキングしませんでした。ドラッグが掛かっていたのか、腕が悪いのか、プレッシャーを掛けすぎたのか。
空中を飛ぶダンの姿が消えていき、ライズの回数も減ってきました。次第に魚の活性が下がってきたのかな?と感じ始めます。この後、大きなチャンスが訪れるなら夕暮れ時(イブニング)だろうけど、今回はバイクなので早めにアガるか…と、14時半を過ぎた頃、釣りを終えました。
坂道を登っていくと、上流で団体客の子供たちが遊んでいるのが見えました。
後片付けを終え、下流側にある道の駅上野へ行って、遅い昼ゴハンを食べようと向かいます。駐車場の端の方に停めて、反対側の建物にある食堂に行ってみたら、既に営業終了の時間でした。残念。
お土産を打っている販売コーナーに行って、惣菜パンを2個買ってお昼ゴハンにします。ロビーのような広間のベンチで食べてから、改めてお土産を覗いてみると、川の駅よりはお土産の種類が多いようです。お土産にはいのぶたフランクときのこのホワイトカレーを買いました。品揃えは悪くないのですが、タバコを売ってないのがダメです。不合格です(笑)。
さて帰ろうと道の駅を出発したら雨が降り出してきました。え?聞いてないよ。これはまずいと先程まで居た川の駅上野に寄り道し、カッパを着ます。ところがどれだけ探してもカッパのズボンが見つかりません。む~、確かに入れた覚えが無い(苦笑)。準備の段階でスポーンと忘れちゃったか。
ポツポツ降る雨の中、雨脚が強まりませんように…と祈りながら走り、山を下りてきました。下仁田ICの手前のガソリンスタンドで給油すると、スタンドのお兄さんはさっき降りだしたところですよと気の毒がってくれてます。雨雲につかまって降ってないところへ逃げるも振り切れない…って感じでしょうか。上信越道に乗って甘楽PAまで来ると地面が乾いています。雨雲から逃げ切ったか?とお手洗いに寄ったら、トイレから出てきたところで雨が降ってきました。なかなか逃げ切れんなぁ。
喫煙所で雨雲レーダーを見ながら雨宿りします。雨雲が東へ流れているようで、藤岡JCTまで東に走るうちは晴れ間を望めないようです。少し小止みになったタイミングを見計らって甘楽PAを出て、藤岡JCTで関越道に入り、神流川を渡って埼玉県に入ったら、次第に空が明るくなってきました。雨雲が進む方向から抜け出したみたいです。
これで雨は大丈夫かな?と思ったものの、今度は疲労を感じ始めたので嵐山PAで休憩します。この先に渋滞が少しあるようなので、ゆっくり晩ゴハンを食べて、そのままテーブルに突っ伏して少しウトウトするなど、のんびりと休憩します。
この先の渋滞も解消されたようです。エネルギーも充填して、頭もスッキリしてきたし、これなら大丈夫と出発します。途中、給油のタイミングが中途半端になり、予備タンクにガソリンを残してもいけないと三芳PAで手前給油を行いながら、無事21時過ぎに帰宅しました。
帰宅後のメーターです
走行距離は314.6kmでした。300km超は昨年5月の湯川釣行以来、約一年ぶりです。たっぷり乗った感がありますね。
なんといっても、今年初ヤマメが尺上とは実に良い釣りができました。ん?尺上だよね?いってないってことはないと思うけど…。測っておくか。
リールシート後端からバット部の飾り巻きまで32cmありました。写真を見て推測するに、全長で尺一寸(33cm)くらいあったかもしれません。これまで釣った一番大きいヤマメだと思いますが、いつもこんな感じだから、自己記録は**cmとハッキリ言えた試しがありません(笑)今後はメジャーを持ち歩くことにしようかな?写真ももっと恰好良く撮りたいなぁ。
釣ったら釣ったでアレコレと欲が出てきますから、いつまで経っても釣行が収まらないんですな。
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