おおぐて湖キャンプ場で釣りキャンプ
キャンプツーリングの予定を立てました。行先は長野県の下條村にあるおおぐて湖キャンプ場です。ここは湖畔のキャンプ場で、湖はルアー&フライのキャッチ&リリース管理釣り場になっています。対象魚は春~秋はトラウト(ニジマス・ブラウン)、夏はブラックバス(ラージマウス・スモールマウス)とフライでバスが狙えるという貴重な釣り場とあって、以前から目星を付けていました。
そして車乗り入れ不可で、かつ管理棟やトイレなどの施設から離れた湖畔上級者サイトでは、なんとハンモック泊ができるのです。これはぜひ試してみたいと予約を入れました。
出発の何日も前から少しずつ準備を進めます。まず基本方針としてハンモック泊のサイトはバイク乗り入れ不可なのでトレーラーを牽きません。なぜならトレーラーだと手で運べなくなるくらい荷物が増えてしまうから(笑)です。
車体左側にブラ下げるNB-12マルチレインザック(デグナー)にキャンプ道具のほとんどを入れ、竿・テーブル・ポールなどの長い物はRYOBIのターポリンバッグに入れました。
さらに追加でターポリンサイドバッグDBT393-BK(ドッペルギャンガー)を準備しました。
7月20日(日)の朝7時に起きたらもう暑く、埼玉県には熱中症アラートが発令されていました。関越道と中央道は既に渋滞が発生しており、GoogleMapの所要時間予想では5時間以上と言われました。このままバイクで出掛けると熱中症になりかねないと判断し、急遽車で行くことにしました。
バイクに積むはずだった荷物をそのまま車に放り込んで8時に出発しました。Yahoo!カーナビに指示されるまま、戸田南入口から首都高5号線に乗り、中央環状2号山手トンネルから首都高4号線へ。高井戸で中央道に入った途端に断続渋滞が始まり、結局大月JCTまで止まって進むの繰り返しで、抜けるのに2時間はかかりました。
途中のSAやPAはどこも進入口には順番待ちの車列ができており、ようやくすんなりと入れたSAは甲府の双葉SAという有様でした。
その後は中央道を順調に走り、岡谷JCTから南西に変針し、飯田山本ICで降りました。一般道を走って「Aコープ ラックあち店」で買い物をします。
何を食べようかと物色していると、加工肉のコーナーにあるジンギスカンのパックが充実しており、定番の羊肉のほかに豚肉や猪肉もあります。この辺りではよく食べるんだろうか?と定番の羊肉のパックと炒め物用野菜パックを買いました。あわせて呑むお酒はビール350ml缶、角ハイボール350ml缶、チューハイ350ml缶です。
買い物が終わった時点でチェックイン予定の16時になっており、あわててキャンプ場に遅れる旨連絡して、16時半頃おおぐて湖キャンプ場に到着しました。途中で買い物をしたとはいえ所要8時間!バイクだったら車の間を抜けてもっと短時間で着いたかもしれませんが、照りつける直射日光とすり抜けの気遣いでもっと疲れていたかもしれません。
着いて一望した感想はそんなに大きくない。規模感は溜池でした。実際に戦後すぐに作られた溜池だそうです。
宿の玄関前で受付をします。湖畔上級者サイト宿泊プランの料金は4,000円(土日料金)、敷地内のおおぐて湖はキャンプで宿泊する人には釣り放題プラン2,500円があります。いつでも釣りして良いそうで、それこそ夜中でも。ただ他の人のキャンプサイトには立入禁止でキャッチ&リリースです。
指定された駐車位置はEサイトの裏で、ここから荷物を持ってVサイトへ歩きます。SかVのいずれかが使えるのですが、周遊路より山側にあるVサイトより、少し池に突き出した地形でより岸際のSサイトにしました。荷物の持ち運びに2往復しましたが、たいした距離ではなかったので助かりました。
さっそく設営を始めます。ハンモックにちょうど良い間隔の2本の木は池に対して垂直の向きでした。彼女から借りた蚊帳付きハンモックをバッグから取り出し、木にハンギングベルトを回して、ハンモックにカラビナで繋ぎます。これを2本やるだけで完成です。
続いてスクエアタープ290(鎌倉天幕)を張る手順ですが、張ってしまうと風を遮って暑いです。とにかくそよ風でも遮りたくないほど暑いので、ハンギングベルトを木に巻き付けるだけにして、続きは急遽張る必要ができた時にします。
ハンモックの上に敷く予定のULエアマット(FIELDOOR)も無し。夏用封筒型のウルトラコンパクトシュラフ6(ロゴス)もハンモックの上に広げておきますが、果たして出番があるのかどうか…。
ハンモックのカラビナにビーコンライトLED(ベアボーンズ)を吊るします。これはオイルランタンと同じロマン枠の用品なので弱い灯りを一晩中点灯させてサイトの目印にします。
ライダーズテーブル(DOD)をハンモックの脇、寝ながら手が届く位置に設置します。この上に置いたポップアップランタン(DOD)が事実上のメインランタンです。テーブルの反対側にはあぐらイス(プロックス)を置きます。このイスに座ると左手にテーブル、正面に湖となる向きです。
続いてアルミロールテーブル(キャブテンスタッグ)を置いて、その上にはB6君(笑's)を設置しメインの熱源にします。もう一つの熱源としてバーナー(EPI)を準備し、お湯を沸かすなど補助的に使います。これら調理&食事の際にはあぐらイスは使いにくいので、別途置いた折り畳み椅子に座ります。
サイト設営が完了したら釣りの準備に取り掛かります。
本日の道具
ROD: EXP 8656-7(REVIEW)
REEL: Marryat LargeArbor M-3(SMITH)
RUNNINGLINE: EX ShootingLine .022 Floating(KenCube)
SHOOTINGHEAD: SkajitShort Floating 13ft 200grain(River Peak)
TIP: TroutTip F 5ft 20lb(River Peak)
LEADER: AKRON HeavyButt 3X 10ft(TIEMCO)
スモールマウスバスを岸からの釣りで狙うのは初めてです。今回はYoutubeチャンネルHANE FISHINGを参考に、動画で紹介されていたスカジットシステムを初導入します。バックのスペースを取れない場合に対応できるので、釣り場の状況が分からない場合でもどうにかなるのでは?と思ったのです。
投げる練習をしないまま当日を迎えてしまったので、まずは浮くフライであるシケーダ(セミ)を付けて投げてみます。
ぶっつけ本番で練習不足ではあるのですが、思ったほど距離が伸びません。さらに重いシューティングヘッドがバシャッと派手な音を立てて着水します。…うん、分かってた。予想は付いていた。
この着水音はなんか釣趣がないなぁと感じつつ、いろいろ角度を変えて投げてみます。岸に沿った並行方向には投げやすいな。バス釣りでは真っ直ぐ沖に投げるより実践的かもねと思っていると、岸際でチュバッ!チュバッ!と懐かしい音がします。最近めっきり見なくなった小さいブルーギルくん達のアタックではありませんか。
ならばとフライをエルクヘアカディス10番に替えます。バス狙いだから大きい物しか持っていないのです。チュバッ!とアタックされる度に小さくアワせると、なんとか一匹釣れました。
おちびブルーギル
なんかもうこれだけで満足してしまいました(笑)。管理棟の隣のスペースに音楽を流しているバーが開かれていましたので行ってみます。
テラス席にDJブース、改造ワンボックスカーのバーカウンターでこじゃれたスペースになっています。ハートランドビールの小瓶を呑みながら、キャンプ場のオーナーさん?とDJさん、バーテンダーさんとお話ししました。なんか陽キャな雰囲気のキャンプ場ですな。
暗くなってきたのでサイトに戻って晩ゴハンを作ります。
B6君にエコココロゴス・ミニラウンドDECO4(ロゴス)を入れて点火し、グリルプレート黒舟~至福のひととき~を使ってジンギスカン肉と炒め用カット野菜を焼いていきます。マルエフで乾杯。旨い。
その間、EPIのストーブで沸かしたお湯を注いで15分待つだけの山菜おこわを作ったので食べてみると、充分美味しいです。この味なら災害時でもキャンプでも何処に出しても大丈夫ですね。
おつまみに買ったミックスナッツを食べながらハイボールとチューハイを呑んだら、ちょうど気持ちよく酔いました。
就寝したのは21時過ぎだったと思います。ハンモックで夜を過ごすのは初めてです。クーラーの要らない優しい涼しさで、多分22℃くらいじゃないかなぁ。シュラフも使わず吸湿速乾長袖Tシャツ&デニム短パンでゴロリとしたらそのまま寝てしまいました。
寝心地は悪くなかったのですが、0時過ぎに目が覚めました。ハンモックがズレてきたのかお尻が地面に当たって気になり始めたからです。ハンギングベルトの位置を少し上げ、カラビナの位置を変えて、少しハンモックを高くしたら、以後は地面に着かなくなりました。
次に目が覚めたのは3時頃。500ml缶3本のお酒を呑んだので、お手洗いに行くのは止むを得ませんね(笑)
朝4時半、夜が明けると一斉にセミが鳴き始め、その蝉時雨で目が覚めました。普段はお構いなしに寝続けるのはテントやタープなどの布一枚があるおかげ?蚊帳だけだと敏感になるものでしょうか?
まずはあぐらイスに座ってゆっくり一服します。夜明けのピンクからグラデーションしていく紫の空は好きな色です。湖の水面にはモヤが漂って幻想的な風景で、アチコチでパチャン!パチャン!と魚の気配に溢れています。
水面のフライに出てくれないかな?とセミフライを投げてみますが食ってくれません。どんどん場所を変えてラウンジ前の半島まで行ってみるも、僕のサイトの前であれだけあった魚の気配が全くありません。ドライフライを諦めて、水面下の釣りインジケーター+ニンフに変更します。
結局ニンフでも魚を釣ることができませんでした。ここではバスが狙えるとはいえ、魚影が薄いようには感じられました。考えてみればホイホイ放流できるわけでもないし、当然といえば当然でしょうか。
一番可能性を感じられたのが大きめの魚が岸近くの水面に落ちた蝉をパクっと食べたシーンです。しかしこれもかなり長い時間、水面でセミがもがいて波紋を出し続けていた上での出来事なので、タイミングが合わせられずセミフライを食わせられませんでした。
フライを前に投げにくい典型的な池なので、普段の(といっても20年くらいご無沙汰ですが)溜池での陸っぱりバス釣りとして挑まないとダメですね。
サイトに戻ってきてのんびりと、りんごソーダとお惣菜パンの朝ごはんを頂きました。ところがこの途中、ちょうどサイト真正面の森の木々の上から太陽が登ってきたのです。これではハンモックでのんびり朝寝…というわけにもいきません。
チェックアウトは11時までなのですが、サイトは暑いし、三連休最終日帰りの渋滞が心配…とあって早めに帰路に着くことにしました。テントが無いと撤収が楽で、9時にはキャンプ場を後にしました。
この後はコロプラのお土産ゲットの旅に切り替えて、飯田市のふるさと水引工芸館、飯田駅、麻績の里を巡りました。
小黒川PAで30分ほど仮眠をとり、伊那市を通るのでローメンを食べようとうしおの開店11時半に行ったのですが臨時休業でした。近在の4店舗全て休業だったので休日は営業しないのが普通なのかしら?次回のご縁を期待しつつ、高遠城址公園へ行きました。
この後は国道152号線で杖突峠越えをして諏訪から中央道に乗りましたが、13時過ぎにも関わらず、もう大月JCTから小仏トンネル間で約20kmの渋滞が発生していました。笹子トンネルでも事故渋滞があって、渋滞を抜けるのにバッチリ2時間以上かかり、帰宅したのは18時頃でした。
フライでバスはいまいち冴えない釣りになってしまいましたが、初めて挑んだハンモック泊は寝苦しい夏の夜にピッタリと充実したキャンプになりました。設営・撤収も楽だし、今後も積極的に取り入れたいなぁと、大きな収穫になりました。
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