定番の伊豆半島ツーリングへ
月に一度のペースで走っているバイクツーリング計画ですが、当初、福島県喜多方でラーメンを食べて、新潟を回って帰ってくる計画を立てていました。ところが雨の確率が90%と高い予報です。しかも10月は雨続きで台風が2週連続でくるなど、ここのところめっきり寒くなってきました。
というわけで南へ行きます。黒潮の当たる南伊豆まで行けば暖かろうと単純に考え、さる事情と伊豆ツーリングのお約束(笑)から石廊埼を目指します。
宿泊地を南伊豆の下田にすれば…
・下田港で夜にアジング(ルアーでアジ釣り)ができるな…
・釣ーリング用に買ったアジング用パックロッドは未入魂だし…
・というかまだアジングで釣ったコト無いですから!残念!
と考え、アジングで初物!を目指して一泊二日の釣ーリング企画としました。
11月3日(金・文化の日)の朝10時にレンタル819鳩ヶ谷店でバイクを借ります。今日のお相手はCB1300スーパーボルドール(ホンダ)です。
CB1300スーパーボルドール(ホンダ)2016年式
HONDAの旗艦?と言えば候補はいくつかあろうかと思いますが、CBはHONDAの金看板であることに異論は無いでしょう。これまでCBは教習所で練習したCB750くらいしか縁が無く、中型(普通)免許の時はVFR400だったような気がします。弟が乗っていたCB125JX(改)に数十分だけ、CB400SFは教習所でウォームアップに数分乗ったくらいかな?
CBシリーズのBIG-1 Projectが世に出たのは1992年のことだそうで、当時20歳だった僕も、雑誌で見たCB1000スーパーフォアに興味津々だったことを思い出します。時は流れて1,000ccが1,300ccと大きくなったものの、その系譜に連なるバイクに乗ってみたいと思ったのでした。
バイク店を出て一旦帰宅し、荷物を車載します。スマートフォンホルダーを取り付け、シート下のスペースにカッパとブーツカバーを入れました。
今回はウェーダーやシューズと言った嵩張る釣り道具は無いので、ザックに入れて一緒にROKストラップでタンデムシートに括り付けました。トップケースには着替えなど宿で使うものはリュックに入れ収納し、空きスペースにはなんと竿まで入ってしまいました。もうトップケースって病みつきです(笑)。
支度を済ませた11時半、自宅を出発します。首都高速から東名道を走ると、いつもの如く東名道が大渋滞です。横浜青葉IC辺りから混み始め、秦野中井ICまで続いているようです。やれやれ。
途中の厚木JCTから小田原厚木道路を経て、13時半に小田原PAで休憩を取りました。
当初の予定では、伊東あたりでお昼ゴハンを食べようかと思っていたのですが、すっかり遅くなり、小田原PAの売店も大混雑です。さすがに雨後の三連休とあって、みなさんお出掛けしているんですね。
伊東駅を経由したいのでGoogle Mapでルートを検索すると、伊豆半島東岸の国道135号線の渋滞につき、箱根ターンパイクから伊豆スカイラインを経由するルートをお勧めされました。結局昼食もとらずに走り出します。
このルートは大正解で、紅葉が始まった山々を抜けるワインディングは気分爽快で、まさに天空の回廊です。ドライブのお客さんが多いのか、街ではあまり見かけない珍しいスポーツカーもすれ違い、クルマ・バイク好きが集まる道なんだなぁと実感します。僕もスポーツバイクで来ようかな?
大観山スカイラウンジに差し掛かると、駐車場にたくさんのバイクが停まっていて、道沿いには幟が立っています。なんかイベントやってるな…と駐車場に停めて、近くの人に聞いてみるとバイク用品のチェーン店ライコランドのイベントですとのこと。ホウホウ。ちょっと覗いてみるか。
展望台からの景色は遠くに富士山を臨み、眼前には芦ノ湖が広がる絶景です。もう下田までなんか行かずに箱根周辺で充分じゃね?次は日帰りでもいいから、DUCATIのMONSTER821を借りて、この辺りを走り回ってみようかしら?なんて気になっちゃいます(笑)。
スカイラウンジの中へ入ってお昼ゴハンを物色します。うどんやそばのコーナーもあったような気がしたのですが、コイツと目が合ってしまいました(笑)。
おだんごをほおばりながらイベント会場へ行ってみると、入口脇でYaeh!!ステッカーを頂きました。
Yaeh!!ステッカーです
Yaeh!!(ヤエー)はYeahのタイプミスから始まったネットスラングですが、バイク乗りが走行中に対向してくるバイクに向けて手を上げる挨拶のことです。僕がバイクに乗り始めた四半世紀ほど前はピースサインって言ってましたね。その名の通りピースサイン(Vサイン)をする人が多いです。
9月に行った北海道ではとてもたくさんしてくれました。札幌や千歳の市街地では皆無でしたが、市街地から外れた途端に現れ、市街地から離れるほど増えました。まぁツーリングシーズンでしたから。
この後、箱根ターンパイクから十国峠、伊豆スカイラインの亀石峠ICまで走って伊東へ向かいましたが、Yaeh!!してきたのは1人だけでした。首都圏近郊では非常にレアなようです。
でも、こちらからYaeh!!したら、危険な状況で無い限り結構な確率で返してくれると思います。僕は返す専門(笑)で、無理のない限りだいたい返してます。返ってこなくても残念に思わず、次来る人にしましょうね。
亀石峠ICから135号線へ出て、車では馴染みの海沿いの道を走ります。伊東駅まで行かずに道の駅 伊東マリンタウンで横着して走り続け、河津駅を経由し、下田の市街に入ります。
ここでガソリンスタンドにて給油します。まだ早いかな?と思いますが、いざ給油したいと思ってもダメな場合がしばしばなので、早めが吉です。
今夜の宿に向かいます。18時到着予定で予約をしていた和風ペンションまつり野に到着したのは17時半頃でした。暗くなってから慣れない道を長距離走るのは避けたかったので、ちょうど良い感じです。
宿に到着すると結構な坂道の途中に建物があります。駐車スペースに停めるため四苦八苦していたら、宿からご主人が出てきてサポートしてくれました。
ここはじゃらんで下田周辺の宿を探していたら偶然見つけたのですが、ご主人がBMWのR80(1989年)のオーナーであるバイク乗りなのです。ライダー応援宿泊プランを設定しており、これは天啓?と予約を入れてしまったのでした。
宿に到着したら荷物を降ろして、ご主人に晩ごはんのお勧めを尋ねると、近所のとんかつ暁亭が良いとのアドバイスです。宿の前の坂道を下ると到着です。
地元でも有名な店なのでしょうか、お客さんも多く、美味しかったです。テクテク歩いて再び宿に戻ってきました。
お風呂に入って、ご主人・奥様と他愛の無い話を続けているうちに22時になってしまいました。当初は下田港でアジングをやろうかと思って道具も持ってきたのですが無しにしました。就寝。
翌日4日の朝は7時半頃に起きて、朝ゴハンを頂きました。ご主人と少しおしゃべりして9時前に宿を出発しました。
最初の目的地は石廊埼灯台です。約30分の道程で石廊埼灯台の駐車場に到着しました。
駐車場に着いてスマホを見たら、昨夜の宿まつり野から不在着信があったことに気が付きました。留守番電話を聞くとスマホのコンセントアダプターを宿に忘れていますとのことです。これから取りに伺いますと折り返しの電話を入れて、来た道を引き返しました。
宿の前の坂の下の左脇へバイクを停めて、歩いて宿へアダプターを引き取りに行き、右回りのUターンができるかな?と思って横着したところ、勢いが足らずに停車してしまい、坂下の右側へバイクを倒してしまいました。近くのピザ屋さんの皆さんに引き起こしを手伝ってもらって車体を確認したところ、右のブレーキレバーが折れていました。
宿のご主人に相談すると、知り合いの溶接工場にレバーを溶接すべく軽トラで連れて行ってくれましたが、生憎の不在。飛び込みで下田市街の鉄工所へ溶接を依頼してくれました。ご主人、行動力あるなぁ。
作業が完了するまでの間、溶接が上手くいかなかった場合の策として、レンタルバイク店の貸出担当者へ電話を掛けました。レッカーで地元まで返却となると多額の費用が掛かってしまうので、下田近くにブレーキレバー交換を請け負ってくれるバイク店ってありませんかね?と相談すると、知り合いを通じて伊東にあるバイク店に手配をしてくれました。
飛び込みでお願いした鉄工所にお断りの電話を入れて、預けたレバーを取りに行きます。ちょうど宿に戻ってきたところでお願いしていたレッカーが到着。早い!
レッカーで伊東のバイク店まで搬送し、ブレーキレバーの交換とこぼれてしまったラジエーター液の補充をしてもらいました。店長さん、突然の依頼にも対応頂き、ありがとうございました。
修理が終わったのが15時過ぎでした。今日のお目当ての店は西伊豆の土肥にありますが、時間にして1時間ちょっとかかるとのアドバイスをもらいました。順調に行って到着しても閉店間際という微妙なタイミングなのでキャンセルとし、帰宅することにしました。
途中の伊豆ぐらんぱる公園でお土産を買い、伊東駅を経由して135号線を北上しますが、やはり結構な混雑で、度重なるストップ&ゴーやノロノロ運転によりクラッチレバーを操作する左手が疲れてきました。
お土産の金目鯛めしの素
みかんサンドクッキーと伊豆はちみつバウム
往きで通った亀石峠入口交差点を左に折れて、伊豆スカイラインに乗る前にコンビニに寄り、防寒インナーに着替え、まきポカを手首に巻いて寒さに備えると、辺りが暗くなってきました。
伊豆スカイラインへ向けて山を登る途中で、左へ曲がると沼津の看板を発見しました。混んでいる小田原の市街地ですり抜けするくらいなら東名の方が車のミラーにブツけなくていいんじゃね?と思って、沼津方面に行ったのが大失敗でした。沼津の市街地に入る頃には渋滞で流れが悪くなり、途中のコンビニで停まってスマホで東名道の情報を探ると、大和トンネルから秦野中井IC付近まで混んでて2時間以上とのこと。オーマイゴッド!これなら小田原を我慢して西湘バイパス使って茅ヶ崎から圏央道のルートが良かったかも…。
足柄SAで晩ごはん、仮眠、読書までして、厚木JCTまで流れるようになった22時頃に出発しました。圏央道~関越道~外環道と走って、自宅に戻ってきたのは1時過ぎでした。当初、夜間に走る予定では無かったので寒さに対する装備が足りず、寒い思いをしました。まきポカを持ってなかったら確実に伊豆で延泊してましたね(笑)。
翌朝、9時過ぎに家を出て、バイクの返却に向かいます。途中のガソリンスタンドで給油して、メーターの写真を撮ります。
給油量が26.2リットルでしたので、燃費は19km/リットルの計算でしょうか。事前に聞いていたのは15~20km/hくらい。重量級の4気筒としてはいいんじゃないでしょうか。返却の後、修理の相談に乗ってくれたスタッフの方にもお礼を述べ、電車で自宅へ帰り着いたのは正午前でした。
CB1300スーパーボルドールは、カウルが付いているモデルですが、防風効果はあまり高くない、と聞いていました。肩の位置まで頭が下がるように姿勢を変えると、風切り音が急に大きくなったので、前面の小さいシールドは肩~胸辺りに風を流しているようです。もうちょっと大きいシールドで頭位置に風を流すとうるさいので、まぁ妥当なサイズでしょうか。やや前傾になる乗車姿勢のせいか意外と風の負担感は少なく、ぬぬわkm/hまでが快適なクルージングスピードだったでしょうか。
高速道路で不安のない安定感とともに、一般道のワインディングでも扱いやすい優等生です。取り回しが重く転回に注意なのは大型二輪全般に言える注意点で、扱いやすいからこそ転回できるかな?と油断したくらいです。これがハーレーとかだったら最初から転回なんて思い付きもしません。
今回は自らの不注意と油断で、いろんな方にご迷惑をお掛けしてしまいました。しかし停車状態から倒しただけで走行不能になるのは…もうちょっと丈夫に作れないものかしら?
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