お洒落なスクーターでお散歩しませんか
彼女からさる事情により神奈川県大磯町へ行ってハンペンを食べたいというリクエストを頂きました(笑)。う~んと頭を唸って電車で神奈川県の茅ヶ崎まで行ってスクーターをレンタルして、大磯から江ノ島と湘南辺りを回ってみませんか?と提案しました。
湘南周辺は道路の渋滞が酷いので休日に車で行っちゃダメと評判?になっているそうです。さりとて電車+徒歩だけで回るには辛いので、ある程度の渋滞回避が見込めるスクーターに目星を付けた次第です。またスクーターはおおむねシートが厚く座り心地が良好なものが多く、シート下の収納スペースにはお土産を入れられます。
このように話すと彼女は行く!面白そう!と乗ってくれました。
朝10時前に僕の家の最寄りの駅に集合し、10時発の電車に乗り込みます。赤羽駅で上野東京ライン小田原行きに乗り換えると、上野駅で車内が空いて座れました。GWの初日であっても座れるだろうとの予測が容易に立つのは都心部だけでしょう(笑)。
お客さんでほぼ埋まっている東海道新幹線を横目にみながら揺られること一時間半ほどで茅ヶ崎駅へとやってきました。
駅から10分ほど歩いて、今回お世話になるレンタル819茅ヶ崎駅前店に着いたのは12時前でした。
手続きをしてヘルメットとともに借り出したのはプジョーのジャンゴ ヘリテイジ150です。
ジャンゴ ヘリテイジ150(プジョー)です
このスクーター、フランスの自動車メーカーであるプジョーが台湾のSYM社にOEM生産させているそうで、レンタル819茅ヶ崎駅前店を行っている丸富オート販売で輸入販売しているものです。レンタル車種の写真を一目見てお洒落なデザイン!実物を見てみたい!と思って予約しました。彼女を湘南ツーリングデートにエスコートするわけですからお洒落な車を選ぶべき(笑)ですよね。
借りたヘルメットにインカムを装着します。中国製の激安モノですが、初めてバイクの後ろに乗る彼女には、発進するよ、とか、止まりま~す、などと声を掛けてあげられたら、怖さも少なくなるのでは?との思惑から買ってみました。せっかくのデートなのに全然会話が無いと寂しいですから。
また、僕の腰にはつかまりベルト(DAYTONA)を装着します。ぎゅ~っとしがみつかれると嬉しい(笑)けれど、ちょっと運転しづらいかな?しっかり掴むところがあれば、なお恐怖感の軽減につながるだろうとの考えです。
お洒落なデザインだと思いません?
準備を終えていざ出発し、国道1号線を西に進みます。お店のお兄さんからは少し発進時のパワーというか加速感が足りない感じがするかもしれませんとのアドバイスの通り、やや発進時の出足というかトルク感が寂しい感じがします。少し景気良くスロットルを開いて、ポンと出てやる感じを心掛けました。特にタンデムで乗車重量が重いですから、低速時のトルクが足りないとフラ付く感じがするんですよね。
いったん加速してしまえば、あとは快調です。150ccのエンジンですから絶対的なスピード感は充分でした。2人乗りで片側2車線のやや速い流れをリードするだけの動力性能は備えています。このクラスのスクーターってホント使いでがありますね。
シートがやや幅広なので、171cm短足の僕で片足の前半分が付くくらいと、足付きはそれほど良くありません。不安の無い程度かな?
シート下のメットインスペースは、もうちょっと容量が欲しい感じです。僕の持っていた小さめのリュックと上着は入りましたが、彼女のリュックまでは入りませんでした。結局、ずっと背負わせてしまいました。
とにかく慣れないバイクでもあるし、後ろの彼女も不安になるといけない…と思って、ひたすらまっすぐストップ&ゴーのルートを選択しておいたのが良かったと思います。インカムもちゃんと声が聞こえるし、他愛のない話をしながら、穏やかな運転を心掛けます。
30分ほど走ったでしょうか。13時過ぎに到着したのは大磯町の国道1号線沿いにある井上蒲鉾店です。いよいよお目当てのハンペンとご対面です。
お店の前にべンチがあります
駐車場の係員の方に促されて、駐車場の端へ駐車し、お店の中に入ります。コロカ店と聞いて来たんですが…と声を掛けると、若いお兄さんが応対してくれました。
このためにわざわざ保冷バッグを持参した彼女は、あれこれ悩んでハンペンとカマボコのセットをお土産に、店先で食べさせてもらうためバラ売りでハンペンを2枚購入しました。
ハンペン
あ!美味しい顔だ!
ハンペンは、いかにも魚のすり身で作ってますよ!と分かる魚の風味がするしっかりとした作りをしているなぁ、これがハンペンなんだよなぁ、と思わせる逸品でした。ふわふわとした食感だけのハンペンに慣れた魚嫌いの人は嫌がるかも知れません。もちろん魚好きの二人にとっては、とても美味しゅうございました。
ハンペンを堪能したら、本格的にお昼ゴハンにするべく次へ出発します。国道1号線を右に折れ、国道134号線を東へ向かい、さる事情で平塚駅前をウロウロしながら(笑)道に迷いつつ(汗)、14時頃にやってきたのは平塚漁港の食堂です。
ここはレンタル819茅ヶ崎駅前店のお兄さんが出発前に教えてくれたお店です。ボリュームがあってそれほど高くない、とのことで、新鮮な魚料理を出してくれると評判のお店だそう。
14時すぎにも関わらず、しばらく順番待ちで待たされました。メニューを見て、彼女は魚のあら炊き定食、僕は魚のフライ定食を注文しました。
待つことしばし…やってきました。
あら炊きは魚の頭が4つ、フライはアジ、サバ、ホウボウ、ブリ、サケ、メンチカツ、イワシのフリッターの7点盛りという、なんとも大ボリュームな定食です。味も充分満足できるもので、二人揃ってゲプー!と満腹満足しました。
閉店の15時まで食休み(笑)したところでさらに東へ向かいます。国道134号線はサザンの歌に出てくる海岸通りですが、意外に防風林の松林が多く、キラキラ光る海を堪能…とはいきませんでした。海からの風が意外に強かったので、海が丸見えだったら結構タイヘンだったかもしれません。そんなこんなでやってきたのは湘南のシンボル江ノ島です。
江ノ島に渡ってきてスクーターを停められる場所を探してウロウロしたところ、途中の路肩に停めている人も結構居たようですが、一番奥の湘南港臨港道路附属駐車場に停めました。
ここからテクテク歩いて江ノ島の仲見世通りへ行くと、お店がいっぱい並んでいます。いかにも観光地ですね。
江ノ島仲見世通り
両脇にはいろいろなお店が出ています。小物やグッズ、お菓子や軽食などあれこれ目移りしてしまいますね。昔ながらの喫茶店で冷たい飲み物を頂いて休憩した後、さらに進むと江島神社に入っていきます。
江島神社の境内に入っていきます
ここからは急な階段で江ノ島の山頂へと参詣路が続いていきます。オトナな二人(笑)はエスカー(屋外エスカレーター)でピューっと上へ楽して登ります。
途中の社殿にて御朱印を頂いてお参りしながら更に登っていきます。3つのエスカーを繋いで上まで登るとちょっとした広場になっていて展望台が建っていました。時間と混雑の関係からここはパス。海に面した無料展望台からは相模湾が一望できました。
さらに奥まで歩く海蝕洞があるそうですが、そこまで行くにはどうやら半日仕事になりそうです。そちらは別の機会に…ということで、ゆるゆると参詣路を下っていきます。
のんびりと降りてきて、駐車場へ向かうと、ちょうど夕暮れの時刻となりました。
駐車場の壁を登ると遊歩道になっていて、先ほど上から眺めた相模湾を、今度は海岸から見ることができます。意外に岩場が多いよね~などと言いながら、江ノ島散歩を堪能しました。
19時迄には返却、帰りに30分くらい掛かるだろう、と18時過ぎには早めに切り上げて帰路に着きました。日が傾いてきたので、帰りには上着を着て走ってちょうど良いくらいでした。
レンタル819茅ヶ崎駅前店に着いたのは、辺りが薄暗くなってきた18時半頃でした。ガソリンが入れられなかったので、お店の人に場所を聞き、彼女には店に残って貰って給油に向かいます。
一人で約1km離れたガソリンスタンドまで走ってみましたが、やはりエンジンパワーは必要にして充分、かつ軽快に走れる感じもあります。一人乗車でも出足は150ccにしてはちょっと物足りないかも知れませんが、トコトコ走るスクーターの性格からすれば、妥当なセッティングだと思います。
走行距離は48km、給油量は2.93リットルでしたので燃費計算すると16.4km/リットルでした。単気筒エンジンとしては、もうちょっと走ってほしい気もしますが、何せ二人乗りの街乗りですから、こんなもんでしょうか。
茅ヶ崎駅の駅ビルで晩ゴハンを食べて、茅ヶ崎駅21時23分発の電車に乗って帰宅の途につくと、乗り換え無しの一本で浦和駅に着いたのが22時46分、自宅に戻ってきたのは23時過ぎでした。目一杯遊んだ感がありますが、日帰りの外遊びとしてはいいんじゃないでしょうか?
高速道路も乗れる150ccのスクーターというのは、その気になれば遠くまで行くこともできるし、近所使いにも軽くて扱いやすく便利そうです。最近の国産各社のシャープなデザインのものは若者向けでちょっと気恥ずかしいです。これはお洒落で個性的だから、欲しくなっちゃいますね。
問題は、茅ヶ崎まではとても持っていけませんので、近所(できれば押して歩ける距離)で販売・整備・修理をしてくれる店がないと、とても買えないことです。2018年春からADIVAという会社が輸入総代理店として販売するとのことで、お店のお兄さんもこれから販売店が増えると思いますよ?とは言ってました。
お洒落な湘南あたりではウケるのかも知れません。この日もVespaを多く見かけましたが、さいたまではあまり見ないし…?どうなのかなぁ?
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