気分で着せ替え七変化
去る2016年4月14日、武蔵小山のギルで、一つ中古ルアーを見つけて購入しました。
こんなルアーです
お腹側にもサインはありません
メーカー、名称が不明で、ラインアイなどの金具が外された状態だったためか、付いていた値札は54円!日本のハンドメイドルアービルダーの作品ではないか?と思うほど塗装が綺麗で、まさに掘り出し物でした。
特徴点としてお尻にナットが埋め込まれています。いったいこれはどんなパーツが付いていたのでしょう?自分でリグを付けて楽しむにはとってもお手頃よね、とお買い上げしてしまいました。
オリジナルはどのようなパーツが付いていたのか気になったので、Yahoo!の智恵袋で尋ねてみると親切な方が画像を提供してくれました。
こんなルアーだそうです
どうやら本来はフロントペラのシングルスイッシャーだったようです。お尻にはオモリのような飾りのような金属パーツが付いています。この写真ではどのような機能を果たしているのかまでは分かりません。
回答してくれた方も残念ながら名前やメーカーが分からないとのこと。できれば完品を手にとって確認したいと数人に尋ね歩いたのですが、結局分からないまま質問の回答期限になってしまいました。
非常にありがたい情報を提供して頂きました。しかしながらオリジナルの完全再現を目指しているわけではないので、気の赴くままにイジっていきます。
ラインアイは日本の部品屋から出ているティアドロップ(涙型)ヒートンと付属のカップワッシャーにしました。
リグは同じく日本の部品屋のNo.1 ツーピースリグですが、付属のタッピングネジはプラスネジなので使わず、マイナスネジであるスミスのへドンスクリューを使ってクラシカルな感じを狙ってみました。
フックはブライトリバーのnosemouth tongue(rise)の#1/0を採用しました。
こんな感じです
そして、お尻に埋め込まれているナットを活かしたいところです。ネジ式=取り外し可能ということで、ずばり気分に合わせてシッポを取り換えられるシステムを目指します。
まずはボルトを調達します。近くのホームセンターでとっかえひっかえ試してみると、埋め込まれたナットはインチピッチのW1/4だと判明しました。もしかしてアメリカ製なのかしら?このルアー。
ボルトを1ダース、作業用のナット1個を購入し、17日、23日にアトリエに持ち込んで、旋盤で加工しました。工程は以下の通り。
1.ボルトが長くはみ出すので、ボルトを短く切る
2.ボルトの頭が大きく不格好なので、薄く削る
3.ボルトの中心に穴を空ける
4.黒染スプレーで黒く染める
5.防錆剤に漬け込んで錆予防する
合計11個(うち穴無し1個)の部品を作成しました。黒染スプレーを最後にすれば綺麗に塗装できるのですが、どうせ使っていくうちに塗膜が剥げるのだし…と、使い古した感じにしてみました。この部品の穴にヒートンを入れて接着剤で固定し、色々なシッポを作って、気分に合わせて取り換えます。
このルアーの素性が分かりました。BAKU factoryというブランドのハンドメイドのルアーだそうです。ヤフオクで出品されていたところを発見しました。出品されていたものは14KCDという神戸のショップの限定品のようです。
これを手蔓に調べるとどのようなルアーか紹介している記事があり、カメレオンプロップという名前であることが分かりました。またお尻の金具はウェイトで浮き姿勢を調節するものであることも判明しました。この記事は兵庫県加東市にあるルアーショップナイルのブログです。ビルダーは兵庫県の人かしら?サイトがリンク切れなので廃業されたかも知れません。
さらに調べると、東京都杉並区阿佐ヶ谷にあるJUNK FOODというお店でも以前取り扱っていたようです。
その2へ続く
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