キャンプの浪漫とインスタ映えを求めて
峠の釜めし、ご存知でしょうか?
横川駅で売り出されたおぎのや(荻野屋)さんの駅弁です。最も古い駅弁として知られています。
有名な益子焼で作られたこの容器、これを使ってお米を炊いてみたいとはたくさんの人が考えるようで、公式サイトで炊飯の方法を紹介しています。
そこからさらに一歩進めて、キャンプでこれを炊飯したいと考え、2020年8月23日のキャンプ&釣りの往路でのお昼ゴハンに、横川SA(下り)の売店で釜めしを購入し、食べ終わったその釜を持って、夜にキャンプ用バーナーで炊いたところ、見事に焦がしてしまいました。
しかしながら、この時実はキャンプの浪漫とインスタ映え(笑)を求めて、トライポッド型のライダーズファイヤークレードル FT1-477(DOD)に吊り下げて炊きたい!と考えていたのです。キャンプ場で吊り下げ用のハンガーを作成するつもりが、ニッパーを忘れて未遂に終わったので、改めて自宅で作成します。
こんな感じでできないかな?
材料はホームセンターのコーナンドイト戸田店で購入しました。ステンレスワイヤー1mm径を測り売りで200cm。アイボルト30mm径M12。蝶ナットM12が1個です。またダルマスリーブ(ダルマクリップ)は釣り用で使っていたものが手持ち在庫にありましたので、これを使います。
使用する工具はワイヤーカッター(ニッパーでも可)とスリーブ圧着ペンチ、サインペン、巻き尺です。
ステンレスワイヤー1mm径
アイボルトと蝶ナット
完成イメージ
イメージ図の下にある楕円の部分は、お釜を羽根下で支えるワイヤーです。お釜の羽根下の円周の長さに合わせてステンレスワイヤーを一本切り出します。このワイヤーは長さを3分割してサインペンで印を付けておきます。
ダルマスリーブを圧着ペンチでカシメて、輪を作ります。
これが羽根の下で釜を支えます
3本のぶら下げ用ワイヤーは、短い方が自在鉤による火との距離調節がし易いですが、アイボルトとの距離が近くなり熱くなり易いです。バランスを見ながら、ちょっと長めに3本切り出しました。
ぶら下げ用ワイヤーの端に、スリーブでカシメて、アイボルトのボルト軸が入るサイズの輪を作ります。
3本作ります
支えワイヤーの目印の位置に合わせて、ぶら下げ用ワイヤーを回して輪を作り、輪っかをできるだけ小さく絞ってスリーブをカシメて留めます。
できるだけ絞りました
3本付けました
アイボルトの軸にワイヤーの輪を3つ通して、蝶ナットでとめます。
こうしてとめます
完成です。
できた!
10月3日、グリーンヒル吹割にてキャンピングトレーラー泊をした際に実戦投入しました。お釜ハンガーを掛けてファイヤクレードルの自在鉤にぶら下げて火に掛けました。
浪漫だぁ…(*´ω`*)
結論から言うと失敗しました。いつまで経っても芯が残り、3~4度、水を追い足して炊いたくらいです。お風呂に入っている間に吸水にさせれば、これほど硬いご飯になるのは珍しいのですが。
原因は燻製や炭火焼と他の作業にかまけて焚火の火勢を維持できず、お水を沸騰させられなかったことです。緩やかに吹く風も、釜への火の当たりが不安定になる原因の一つだったようです。ゆっくり蒸発させちゃったのかな?
釜は益子焼の焼き物なので強火は禁物です。といっても火加減は非常に困難です。おぎのやさんのHPでは蓋を少し開けたまま炊けと薦めています。土鍋の基本は沸騰した後は弱火にして15分炊くだとか。
ゆっくり温めて沸騰させ、吹きこぼれ始めたら自在鉤を引き上げて、火加減を弱くする。この作業をつきっきりでやるしかありません。炊き上がったのを確認してから蒸らしの時間を15分ほど取りますので、その間におかずを準備する、という段取りで進めるべきなのでしょう。次こそは成功させたいですね。
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