埒が開かないから作ってみた
2019年1月19日(土)、アトリエを訪れてフルさんに相談しました。確認すると、アトリエ在庫の低速モーターは4rpm、パシフィックベイのロッドドライヤーのモーターは7.5rpm(50mhz)でした。
これを自宅に持ち帰り、乾燥・硬化用ドライヤーとしてセットします。EVAフォームの板を回すには高さが足りないので、煎餅の入っていた空缶をゲタに履かせました。早速、回転させてみると、中心のラミン棒が暴れてしまいます。
ブランクの固定方法は、塩ビパイプのエンドにネジ穴を空けて、蝶ナットで留める方法なのですが、ネジ穴が垂直になっていなくて、蝶ナットが明らかに傾いています。固定するとモーターの回転軸とブランクの中心が合わずに傾くので、モーターから離れるほど暴れてしまいます。
上下の蝶ナットが傾いているのが分かります
28日、付属していたブランク固定用部品を作り直します。当座は直径20mmのラミン丸棒が固定できれば良いので、径20規格の塩ビのエンドを買ってきました。
あれ?規格20って内径が20mmってわけじゃないのか
塩ビ管のエンドに対して、垂直に穴を空けてタップを立ててメスネジ穴を作るって、作業自体は簡単だけど精度を出すのは意外と難しいと思うんですよね。垂直に穴を空けるにはボール盤が必須、丸いパイプしかも撓む側となれば、万力で部材をしっかり固定してやらないといけません。
今回はこの方式を採用せず、とりあえずラミン棒をきちんと回せる方法にします。
こんな仕組みです
固定具をバラすと、エンドの中心に直径4mmの穴があれば、固定用の金具を取り付けられそうです。これだってちゃんと中心を出すことが肝心ですが、エンドの口側の断面を下に置いてボール盤で穴を空ければ、傾くことなく垂直を出せるでしょう。
ボール盤で中心に4mmのドリルで穴を空け、金具を取り付けました。蝶ナットは取り付けずに、ラミン棒にマスキングテープを巻いてかさ上げして、エンドを挿し込みます。
動作テストを行ったところ、受け側のスタンドが引っ掛かるようなので、電動糸ノコ盤で受け部分を広げ、ステンワッシャー(座金)をネジ留めして、抵抗を減らすとちゃんと回るようになりました。
動作の様子(12sec)
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Mac : MP4(2.5MB)
これで一度に8本までコーティングの乾燥・硬化作業ができるようになりました。大幅な効率アップが期待できそうです。
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