埒が開かないから作ってみた
4本継ぎのフライロッドを作っているうちに、ロッドドライヤーが一つでは作業がなかなか進まないと痛感しました。ガイドの糸をコーティングするにも一本ずつしかできません。ガイドの数が少ないピースでも、ちょこっとだけ塗って、塗料は盛大に廃棄になってしまいます。
さらにこの後、8本継ぎのダブルハンドフライロッドに6本継ぎのフライロッドを改造するへら竿が待ち受けています。いかなパックロッド好きとはいえ、これでは完成までが遠すぎます。
現在、パシフィックベイのロッドドライヤーを使っていますが、これが結構高いのです。無理してもう一個買っても作業できるのが一本から二本になるだけで、所詮焼け石に水です。
作業の飛躍的な効率アップを図るため、現在のロッドドライヤーはエポキシ塗料を塗る工程にのみ使って、塗ったらブランクを乾燥・硬化専用ドライヤーへ移す。これを次々と最大8本まで行うという段取りで、ロッドドライヤーを製作しようと考えました。
コンセプトは固まりました。最大8本までセットできる乾燥・硬化専用ロッドドライヤーの基本的な造りをこんな感じで考えました。
芯棒は家にあったラミンの丸棒です。長さ68cm、外径20mmです。乾燥させたいブランクの長さは60cmまで(パックロッドの仕舞寸法)なので、これで充分でしょう。
ブランクを固定する板をダイソーで見つけたEVA床マットにしました。パズルのように組み合わせて床に敷いて、断熱床材にしたり、ペット用スペースにしたりするアレです。別の用途で使おうと思って買っておいた2枚を使いました。
EVA床マットです
初めに、EVAマットの接続用の外周をカッターで切り落としました。測ってみると一辺28cmの正方形になったので、真ん中の14cmの位置に印を付けて四分割の線を引きました。続いて対角線を二本引いて、45度ずつ8方向の線ができます。対角線は中心から14cmのところに印を付けて、印を繋いで切り取り線を引きます。
線を書き込みました
切り取り線に沿ってカッターで切って、八角形に切り出しました。同様の方法で中心点より1cmのところに印を付けて線を引き、カッターで切って八角形の穴を空けました。最後に各角から線に沿って、内側へカッターで3cmの切り込みを入れました。これを2枚作りました。
2枚の板を丸棒に挿します。キツめの穴に無理やり入れて、接着はしません。
これをパシフィックベイのロッドドライヤーにセットしたものがプロトタイプです。早速スイッチを入れて回してみました。
テストピースは製作中のダブルハンドフライロッドです。8番はハンドルがあるので除外して、7本を挿してあります。
回転の様子(5sec)
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うむ。これなら最悪でもパシフィックベイのロッドドライヤーをもう一個買い足すだけで、どうにかなりそうです。ですが、やはり安くあげるため、これらの材料を持ってアトリエに相談、製作に行きたいと思います。
その2へ続く
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