トップ釣行記

久米島マグロジギング初挑戦

マグロを目指して、初の本格ジギング、初の遠征

1999-06-02

その2

 2日目は朝から晩まで丸1日釣りになります。ズバリ久米島を満喫するのはこの日です。6月なのに5時半でもまだ夜が明けていません。暗いまま兼城(かねぐすく)港を出発して、今日も約1時間半掛けてパヤオへと向かいます。

 パヤオに着くやいなや、にゃん次さんがポッパーを投げ始めました。見ると鳥山が立っています。「トップで出るかも?」と思い、僕もポップクイーンを投げ始めると、にゃん次さんにデカいシイラがヒットしました。

 僕もと気合が入りますが、残念ながら次第に海面は落ち着いてきました。あきらめて「ジギングに切り替えるか」と振り向くと、にゃん次さんがまだファイトしてました。ようやく上がってきたのはメーターオーバーの立派なシイラでした。

 ジグをおろすと、今日もまた早速の入れ食い状態でした。やはり小さいのは際限なく釣れてきます。でもマグロのファイトが大変なため、3本も続けて釣ると「ちょっと休憩」といってサボりたくなってしまいます。これではいくら体力があっても持たないので、大物狙いでちょっと深場までジグを沈めてみたりします。

 そのうちににゃん次さんに大きそうなヤツがヒットしました。ミヨシ側へ移動しファイトしているうちにあがったのは18kgのビンナガマグロでした。

 次に僕にもデカそうなヤツがヒットしました。50mぐらいのところで掛かって一気に100m出されてしまいました。
 「うう…150mファイトするのね。ああしんど。」などと弱気なことを言いながら、なんとか寄せてきたのは8kgのカマスサワラでした。おそらく僕の人生史上最大の魚でありましょう。

 日が高くなるにつれてアタりかたがポツポツになってきたので、オイラの釣った3~4kgサイズのメバチマグロを船頭さんに捌いてもらいました。
 早速醤油をつけて食べてみると、意外に美味くなかったです(^^;)
 小さいマグロは脂がのってないため旨味が少なく、釣ってすぐのためか舌の上、口の中でペタペタします。「これぐらいのサイズは値が付かない。1kg100円つかないこともある」と船頭さんが言っていたが、なるほど納得です。
 ならばリリースすれば良いではないか、とも思いますが、マグロはリリースすると途端に釣れなくなるんだそうです。1本捌いてもらって4人で食べましたが、結構余ってしまいました。

 この余ったマグロ刺し身を海に投げ入れると、ツムブリ、シイラ、紫色のカワハギなど、わんさか魚が集まってきます。池の鯉状態なのでにゃん次さんが針に刺し身をつけて餌釣りでシイラを掛けています。
 この状況を見て僕は「しまったぁ。フライ持ってくりゃ良かったぁ。」と悔しがっておりました。昨日はジギング一本槍だったので使わないだろうとホテルに置いてきちゃったんです。(;_;)次行くときは絶対フライ持ってきます。

 お昼休みになる頃には次第に潮が効かなくなってたようでアタリも遠のき、船頭さんにいろんな話を聞かせてもらいました。マグロ釣り漁業では、魚探にポツンと写る大物を狙って潮上から餌を流し込むんだそうです。
 大物は小型の群れより深いところを単独で泳いでるそうで、警戒心が強く、ルアーに食いつくことはほとんどないとのことでした。へぇ~。

 お昼以降はアタリも遠のき、早上がりにして島周りの浅いところでライトジギングにして、ミーバイ(ハタ類)を狙ってみることにしました。短時間の釣りでしたがヤガラが釣れたりして面白かったっす。

 港に帰ってみると別船のM氏にメバチのでっかいのが釣れていました。計量するとなんと26kg!
 JGFAのイヤーブックを見ても記録物だし、港の人たちもルアーではなかなかあがらないサイズ、と言ってました。

 結局これを取り込むまで1時間半かかったそうで、しかもあんまりツラいので途中でファイトを代わってもらったとのことでした。JGFA記録の申請はできませんが、それでも今回の白眉となりました。

いいなぁ
こんなの一度釣ってみたい。26kgのメバチマグロ

 その3へ続く

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