ダブルハンドロッドに魂を入れたい
2004年11月1日、かねてより申し込んでいた福島県請戸川のシロサケ釣りに行ってきました。今年は木戸川の申込は落選してしまい、初めて申し込んだ請戸川のみ当選しました。僕の中では一年に一度の秋の恒例イベントになってきました。
今年の春の桜鱒釣りに投入したダブルハンドのフライロッドに魂を入れる機会がやってきました。桜鱒では最初っから魚を掛けることを期待していなかったので、今回こそ本領を発揮してもらいましょう。一方で進めていたスペイロッドの製作は間に合わなかったのでオーバーヘッドキャスティング一本で挑みます。今回ルアーロッドは持って行きません。多分フライロッドを扱うだけで手一杯になりそうです。
31日の夜23時頃に我が家を出発し、午前2時頃現場から約5kmくらいのところにあるコンビニに到着しました。午前6時45分開始の受付までには随分と時間があるので、車の中で休憩をとりました。ホントは寝ようと思っていたんですが、いつも興奮しちゃって釣りの前に眠れることはほとんどありません。やや早めに受付まで移動すると、早くも数台の車が止まっていました。現地監視員の方にご挨拶して受付棟の場所を聞くと、既に数人が並んでいました。ついつい早めにになっちゃうのは皆さん同じなんですね。受付を済ませると車を河川敷の橋の下付近に移動させて、準備を始めます。
この日の朝はネオプレーンウェーダーをはくか、ゴアテックスウェーダーをはくか、かなり悩んでしまう気温でした。東北福島ということで気温が低いかと心配していたのですが、どんよりとした天気にも関わらず、割合暖かい朝でした。悩んだ末ネオプレーンにしたのですが、この日お昼過ぎには気温が21度まで上昇する暖かい日になったのでした。
準備中にも大きいネットを背中にぶら下げ、ダブルハンドのフライロッドを手に下流へと歩いていく人が多く、平日のせいかフライフィッシャーがほとんどだったように見受けられました。
悩んでいるうちに遅れてしまった僕も支度を整え、釣り解禁区間へと歩いていくと、午前7時の釣り開始を知らせる爆竹の音が聞こえました。すると釣り解禁区間からすぐの場所で早々にヒットさせてる人がいました。『早いですね~。』と声を掛けると『一投目からきちゃいました。』と返事。ネットを持っているようには見えないので『掬いましょうか?』と言うと、様子見でネットを車において投げたら釣れちゃったとのことでした。
無事ランディングすると立派なサケでした。目の前で早々に釣られてしまうと、こちらも居ても立っても居られなくなってきて、この方の下流側に空いてるスペースに入れてもらって釣りを開始しました。昨年の木戸川での実績を重視して、初めは赤のマツーカ#4を結んでスタートしました。
この場所は川岸が堤防のように急坂になっていますが、14'6"であれば堤防の上へループを通すことができる高さでした。川面では時折サケがバシャっと跳ねています。意外と岸近くでモジったりもしています。あんまり飛ばさなくても釣れそうだなぁ~と思わせる魚影の多さと、久しぶりのダブルハンドでトラブルがちょっと怖いので、リハビリと思いつつシューティングヘッド分くらいを投げてみます。
川の流れはドヨンとした感じで、正面に投げて引っ張ってくると、手元では斜め50度くらいになっている程度でしょうか。この日干満を調べるのを忘れていたのですが、次第に流れが速くなっていきましたので、満潮くらいだったのでしょう。小刻みにストリップしてくると、釣り開始から10分くらいした頃でしょうか、ガッと根掛かりしたようなアタリがきました。あわせると水面でバシャバシャとサケが暴れます。手元に寄せようとするとプッとハリが外れてバレてしまいました。
気を取り直して再開すると早々にガッと当たってきます。サケはいっぱいいるんだね~とアワセると、たちまち外れてバラしてしまいました。ここでムキになってしまって、3回目のアタリも即バラシ。4回目のアタリはどうやら掛かったものの手元まで寄せて外れてしまいました。恐らく15分程の間に4連続バラシをやらかしてしまいました。
ここでようやくアワセが弱いらしいということに気付きました。この竿でアワセの作業をすること自体が初めてなのですが、もっと強くアワセないとしっかりハリが掛からないようです。
ティペットはフロロ16lbですから手で引きちぎろうったって簡単に切れるもんじゃないと心に決めて、次のアタリを待ちます。すると早々にガツッときたもんだからデヤッ!とウルトラマンの如く気合充分、竿まで大きく立てて大アワセをくれると、ようやくしっかり掛かった感触が伝わってきました。
バレるなよ~と一人ごちながら寄せてきて、無事ネットで掬うとほぼ一年ぶりのサケ。ようやく獲れたよ~。と一息ついて顔を上げると、さきほどのお隣さんもニッコリ笑ってくれました。
ようやくヒットしました。ほぼ一年ぶりのサケ。
その2へ続く
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