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請戸川シロサケ釣行記

ダブルハンドロッドに魂を入れたい

2004-11-01

その2

 初物一本を獲ってストリンガーフックに掛けてキープし、余裕もできたところで釣りを再開しました。アタっているのが意外と岸近くだったことに気が付き、もしかするとカケアガリの肩くらい、自分の足元にサケが居るのかもね?と思い始めました。
 そこでストリップしてきてピックアップする前に、竿をチョンチョンと煽って水面までフライをくねくねと泳がせてみることにしました。するとくねくねと浮かび上がってきたフライを追ってサケがすーっと浮かんできました。あっ!追ってきた!と驚くやいなやドライフライを食う岩魚のように、水面に浮いたマツーカをパクリ!慌ててアワセるとサケはようやくビックリしたかのように沖へ走り出しました。このやる気満々のサケはさっきまでのバラシが嘘のようにすんなり取り込めました。釣れる時ってこんなもんなのかも。

 次第にアタリが少なくなっていったのですが、この後一本追加して3連続でキャッチ成功。そのころ9時過ぎになっており、お日様も昇ってきて次第にネオプレーンウェーダーが暑くなってきました。釣りをしていた場所の川の中は足元から急に深くなっているところでしたので、水にも入れず汗をかくほどでした。
 9時半頃まで釣りをしていたのですが、さすがにフラフラするくらいに暑くなってきたので、着替えをしようと自分の車に戻ったところで、ポツポツと小さな雨が降ってきました。
 雨の中、もう一度出て行くのもなんだし、寝不足ぎみだったこともあったので、横になって少し休憩するか、と寝てしまいました。

 途中雨脚の強くなった時間帯もあったようですが、13時頃に目が覚めて起きることにしました。空はまだドンヨリしているのですが、釣りのできる時間が14時までということもあり、着替えてもうひと頑張りするか、と改めてウェーダーを履いて車を出ました。

こんな感じ
釣りしたところから上流へ。
この橋の下流からが調査区間になります。

結構人が居ます
同じく下流へ。遠くに河口が見えます。

 朝に釣りをしていたところに戻ってきて、繋いでいた3本のサケを見ると、あれ?いない。近くに居てルアーで釣っていたお兄さんが寄ってきてすみません。サケが掛かって走られた時、繋いでいた糸に絡んで切れてしまったんです。と声を掛けてきました。あら~。
 紐がなくて16lbフロロで繋いでいたせいもあって、あっという間に切られてしまったのでしょう。大丈夫ですよ。これから1本釣ればお土産としては充分ですから。と応えたのですが、お兄ちゃんは随分申し訳なさそうにしていました。ボクよりむしろ、キープ用のフックをブラ下げたまま川へ戻された3本のサケの方が気の毒です。

 さて。こうなると残り一時間で1本は獲りたいところです。釣れたら差し入れしようと思っていたところが一軒あるのと、気持ちよくアガリ一本、といきたいのが釣り師の性ですね。
 朝良かった赤のラビットファーマツーカを結んで再開します。時折サケが跳ねてはいるのですが、周りを見渡しても、やや釣れていない様子です。

 再開してからはなかなかアタリが来なかったのですが、待ちに待ったアタリがコツッとやってきました。これを逃しては一大事とあわせて無事ランディング。いや~良かった良かった。若干小ぶりなオスでした。
 その後は14時までのんびり釣っていると漁協のおじさん達が軽トラで回ってきて、釣った魚を受付まで持っていくよ~と回収していたので、預けて釣り終了です。

 後片付けをして受付に行き、承認証を返納すると、お土産の湯呑みを頂きました。アンケートに答えて、釣った魚を積み込もうとすると、さきほどのルアーのお兄ちゃんがいて、この大きい魚、一本持っていって下さいと言ってきました。いやいや、そんなに気を遣わないでと言っても、いえ。僕も食べ切れませんからと言ってくる。それなら…ということで頂きましたが、これが立派なサイズでした。なんだか申し訳ない感じです。

 大きいクーラーにサケを入れて帰路に付き、無事に家にたどり着いたら、いよいよサケを捌きます。一人暮らしの台所では悪戦苦闘しました。昨年の木戸川のサケもそうだったんですが、ヌメリがなかなか取れませんでした。川に遡ったサケの特徴なんですかね。
 大きいサケは捌いて知人宅へ差し入れし、小さいサケは使い易いサイズの切り身にしてラップし、冷凍庫へ保存しました。今後一ヶ月はおいしく楽しめますね。(^^)/

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