武者修行の第一歩は
入門したあの場所へ
野田幸手園でへらぶな釣り
2007-07-16
その2
それは6枚めが釣れたすぐ後の10時13分でした。僕の乗っているアカシア桟橋がグラグラ揺れたのです。誰かが桟橋を走っているのかな？と思って左右を見渡すと誰も走っていませんでした。水面には無数の泡がポコポコと浮き出し、右隣のおじさんの方を見ると、おじさんは地震だね、かなり大きいよと言っています。
すると水面に浮いてきた無数の泡に驚いたのか、突然池全域でレンギョが大ジャンプをしたのです。すげぇ！とかレンギョだ！という声がアチコチで上がり、思わずカメラを取り出して撮影しようと思ったのですが、ほぼ全て1回きりのジャンプでした。
それでも少しだけ跳ねている魚がいたので、おもわずカメラを向けて撮ってみました。
大きなレンギョが跳ねたのですが追いつきませんでした
これが池の全域でいっせいに跳ねたのですよ
その後はしばらく小さい泡がたくさんポコポコと出ていました。底に溜まった泥からガスが出ていたのでしょうね。この光景をみると泡づけってへらが居る証拠だと思っていたけど、あまりアテにならんかも知れん…と思うくらい無数の泡が出ていました。
そりゃあもうすごい数でした（画像をクリックすると拡大します）
しばし呆然と見とれていましたが、近くに住む彼女からメールをもらったので特に問題なかったと連絡します。大きな地震だと分かっていなかったものですからレンギョのジャンプをビデオで撮れなくて残念と話したらそんな不届きなコト言ってる場合じゃないかもよ的なニュアンスのお言葉を頂きました。ゴメンナサイ。
そんなしばらく後に釣り再開です。えさを打ってみると見事なまでにアタリません。さすがの魚達も地震の影響でびっくりして散ってしまったのでしょう。右隣のおじさんは地震のせいで釣れなかったんだな。今日はもう釣れないよ。こりゃあダメだと言っていましたが、それでも10分後くらいには左の方の人が魚を掛けていました。思わずおじさんも僕ものぞきこんで意外に釣れるの早かったな。あんまり影響ないかも？と言ってしまいました。
場内では管理棟のスピーカーから只今の地震は新潟で震度6弱を記録していますとアナウンスが流れました。これでは結構な被害が出ているかも知れません。ちょっと不届き者だったかも？
とはいえ地震の後、僕には20投くらいでウキはもやもや動き出したのですが、さっぱり釣れませんでした。トロロを試したりもしていたのですが、この日はトロロが不発でした。どうにか1枚釣ったのは12時に近い頃になっていました。
ほぼ2時間近くご無沙汰だった7枚め（11時57分）
この魚はたしか上バリのダンゴを食っていたんじゃなかったかと思います。ハリスの長さを変えずにトロロを掛けたので、仕掛けの問題もあるのかも知れませんが、魚の状態はトロロに合っていないような気がしました。
場内放送でお食事の方は12時30分までにお越し下さいとのアナウンスがあり、12時過ぎに右隣のおじさん2人組がお昼に行ってきますと席を立ったので、ちょうど僕もえさを打ち切ってしまってお昼ご飯にしました。
食堂のテレビでは新潟の中越沖地震の速報を中継しており、倒壊した家屋の映像が映し出されてこりゃあ大変な地震だったんだなと改めて知ることになりました。場内の釣り人の中には被災者の関係者もいらっしゃったことかと思います。不届き者は反省しております。心よりお見舞い申し上げます。
とはいえ、ざるそばを食べながら午後の釣りの傾向と対策に余念がないのは釣り師の性というものです。お腹を満たして落ち着いて考えるとえさが経時変化でずいぶんと硬くなっていたように思います。時折陽が差すくらいの曇りの日でしたが、風があったので思った以上に硬くなり、手水でもみほぐして柔らかくすると、麩が潰れて粘る重いえさになっていました。
ヨシ！午後は水を多めにしてえさを作ってみようとココロに決め、食堂を出て釣り座へ戻ります。
ガッテン：水を4:1にして作ると結構柔らかい感触に仕上がりました。練らずに指でコロコロ転がして丸めると表面だけがツルッとしてえさの中には空気が含まれている軽い感じに仕上がります。
これをハリに付けて打ち込むとウキのトップの先端2目盛りが残ってナジみ切ります。食事前のえさはウキが沈没していたので、軽いえさに仕上がったことが実感できました。
5投くらいするとウキがモヤモヤと動き始め、いきなりズボッ！と消し込む分かり易いアタリが出ました。久しぶりのあわせも決まって、再開早々にへらぶなをゲットです。
いきなり結果が出た8枚め（12時49分）
やっぱりえさって重要なんですねぇ、作り直した途端に結果が出るんですから。また一つ勉強になりました。
気を良くして再び投入すると、またもやツン！とへらっぽいアタリが。効果テキメンだね！とあわせると連続ヒットです。食事前の釣れない状態は一体なんだったの？
連続ヒットの9枚め（12時52分）
この後、午前中の不振を取り戻すように13時01分に10枚め、13時16分に11枚めと数を伸ばします。少しウキがフカフカ動くようになってきたので、2・3回指先で練って空気を抜いてから丸くえさ付けします。
魚に揉まれてもきちんとえさが落ちていくように、と心掛けると、少し間が空いて13時36分に12枚めが、13時47分に13枚めが、14時ちょうどに14枚めが釣れました。この1時間で5枚の釣果です。よしよし、こういうことなのね、とちょっぴり自信が戻ってきました（笑）。
11枚め（13時16分）
これはデカかった13枚め（13時47分）
これを最後に遠のいてしまった15枚め（14時13分）
ところが14時13分に15枚めを釣った後、またもやぱたっと釣れなくなってしまいました。今日入っているアカシア桟橋は15時までですので、もう残り時間は1時間を切っています。ちゃんと枚数を数えてないけど自己新記録の23枚まで釣りたいなぁと焦り始めると、もういいアタリが続かなくなってしまいます。きちんと対処法を考えることができなくなってしまうのですね。
15時になってああ、終わりの時間だぁと思った15時01分。待望のアタリが出て閉店間際（後？）の1枚が出ました。もう1投だけさせてよ、ようやく釣れるようになってきたんだからとスケベココロが出て、泣きの1回を放り込むと、ウキがズン！と沈むいいアタリが出ました。今日2度目の連続ヒットです。
泣きの1回って大抵ダメですよね？の17枚め（15時04分）
もちろん、この後泣きの1回が十数回続いたことは言うまでもありません（笑）。さすがに周りの人も道具を片付けて引き上げるので、僕も残念ながら終了と相成りました。
結果17枚。前回よりも倍以上釣ったので上達の成果があったとは思うのですが、またもや自己新記録の更新とはいきませんでした。
感想と反省
- ガッテンは意外と粘る。ジャミ対策の硬い水加減がブレーキになった
- 今日もまた修正に時間が掛かった。何度も同じ失敗をしている
- 締まった重いえさと空気を含んだ軽いえさの違いを感じたのは収穫
- あんなにレンギョがいるなんて知らなかった。釣ってみたいなぁ
- やっぱりここのへらはデカい。ヤミツキ。しばらく通うかな？
- 追い上げたけどとても納得とは言い難い。また修行に来よう
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