実家の近くにある若竹池でへらぶなを釣る
僕が6歳から19歳までの13年間を過ごした実家の近くに服部緑地という公園があります。自転車に竿をくくりつけて公園の池に釣りに行ったり、サッカーボールを蹴ったりと色んな思い出のある公園なのですが、その中の若竹池という池はへらぶなを放流している管理池でした。
隣にある普通の池で何も釣れずにトボトボと帰る時にも有料の釣り池なんだからきっとパカパカ釣れるに違いない!しかし1ヶ月のお小遣いがスッ飛んでしまうとはいかにも高い!やはり大人の遊びなんだなぁ…と指をくわえて見ていたのでした。
時は流れて2007年7月、自宅近くの道祖土園に行った時、自転車で行けそうなくらいの近さにそういえば実家の近くにも自転車で行けるくらい近くに釣り池があったなと、この若竹池を思い出しました。
さぁ思い出してしまったが百年目というヤツで、幼い頃の思い出を辿って若竹池で釣りをしてみたいと思うようになりました。実家を離れて早15年余。あの頃ただ眺めているだけだった想いを今まさに果たさんと計画を立て始めたのでした。
今回は電車で帰省するので必要最小限に絞らねばなりません。まずは竿。夏の暑い時期ですから8尺が一本あれば充分ですが、予備として9尺も準備します。通常のセットから落とせる道具としてはハリスメジャー、ハリスケースあたりでしょうか。
普段使っている上州屋購入の安物玉網は柄と網が分離できないのでNGです。この機会に玉網と玉の柄、玉網ケースを購入しました。
実は一番嵩張るモノがえさです。ガッテンとヒゲトロだけ準備し、現場で足りないと感じたら釣具屋さんに走る(笑)ことにしました。
竿のパッキングにてこずりましたが、これらを事前に実家へ宅急便で発送してしまいます。普通の遠征に比べれば随分ラクです。
24日(金)新幹線に乗って実家に到着したのが23時でした。それから夜更かしをしてしまい、寝たのは4時頃になってしまいました。この分では当然早起きなどできません。25日(土)に出発したのは11時頃になってしまいました。
移動手段がないので実家の車で送ってもらい、若竹池に到着したのは11時30分頃になっていました。
管理事務所で料金を支払って浮き桟橋にあがり、釣り座をどこにしようかと悩んだのですが、一番沖側から横に突き出た桟橋の付け根辺りに決めました。
さて道具の準備ですが、荷物を最小限に絞ったことと幼い頃のリベンジのため数を狙うという主旨から浅ダナの両ダンゴ、ウキ下1mの釣りをやることにします。
ミチイト0.8号、ハリス0.4号を20-27cm、ハリは改良ヤラズ5号で仕掛けを作り、えさはガッテンの単品を準備しました。ドキドキしながら第1投を振り込んだのは12時を回っていました。
サワリが出るまで時間が掛かるのかな?とえさ打ちを繰り返すと、早くも3投くらいでモヤッとウキが動き始めます。ヨシヨシとえさを打ち返すと、ツン!と引き込むアタリがあってハッシ!とあわせますが、なかなかハリ掛かりしません。
最初はなじみ際のアタリをあわせていたのですが、どうやらこのアタリは良くないらしいと、じっくりなじんでからのアタリを狙ってあわせると、今度はギュン!と竿を引き絞ってくれます。よっ!若竹池の第1号だね、はるばる会いに来ましたよん!
その後もへらぶなの様子を探りつつ、どのようなアタリが良いのか、えさの付け方はどうか?と探りつつ釣っていきます。1枚めゲットから約1時間、13時21分に7枚め、24分に連続で8枚めを釣る、となかなかのペースです。
ここまでで得た感触は、落ち込みのアタリは乗らない、なじんでからのアタリでも1回2回のアタリはカラツンになるケースが多い、えさ落ち寸前まで待っても3割くらいは良いアタリが出る、ズボッ!と消し込む良いアタリが出るまで待ってヒット率を上げる方が結局は良いみたい、といったところです。
この後、えさの方向性を探ろうとアレコレ探っていきます。ところが、水分の多い柔らかいえさを打つとへらぶなが上ずるようで、ウキが下から突き上げられるケースが出てきました。
あまりバラけ過ぎないようにえさを丁寧に丸めて、へらを落ち着けるように心がけたのですが、強いアタリが出ない時間帯が15分ほど続いてしまいました。
何とか落ち着いてくれた9枚めは13時40分にヒットし、10枚めは本日2回めの連続ヒットです。
えさは2・3回押し練りするくらいが良いようで、14時22分に15枚めを釣るまでは順調に釣れてきました。
ところがえさが無くなって新しく作ると、柔らかいえさで釣り込めないかな?とスケベ心が出てしまうのです。その度やはりへらぶなが上ずってくるようで、ツン!という強いアタリが出なくなります。16枚めを釣る14時58分まで30分ほど苦労してしまいました。釣れ始めると17枚めは本日3度目の連続ヒットと、釣れる釣れないの傾向が分かり易い状況でしたね。
ところが15時を回ると、次第にアタリが出なくなってきました。あわせても掛からない落ち込みのアタリは見送っていたのですが、なじみ切った後のアタリがパッタリ出ません。この頃太陽が雲に隠れる時間が長くなってきました。
15時35分に18枚めが釣れたのですが、これはえさを振り込んだ直後に魚がハリをくわえて走り出したものでした。竿掛けに置いた途端、竿が引き込まれそうになったので慌てました。
この一枚でへらのタナがあがってきているのかも知れないと思い、ウキ下を70cmと浅くします。するとなじんでからズン!と引き込む強いアタリが出るようになり、最後まで好調に釣り続けることができました。
結局あがり1枚のへらを釣った16時過ぎまで頑張って、今日の釣果は23枚でした。自己記録の更新とはいきませんでしたが、4時間での釣果としてはまずまず良いでしょう。
帰りはつり具のブンブン桃山台店に行って、えさの天々を仕入れてきました。これを持って明日はチョウチン釣りも視野に入れて、自己記録の更新を狙います。
その2へ続く
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