お誘いを受けて初めての場所へ
網膜はく離での入院や忙しくなった仕事の影響で、この1か月ほど釣りに出かけることができませんでした。週末ごとに良い天気だったりしたのですが、お昼過ぎに起きると2~3時間の釣りだと物足りないよなぁ…などと贅沢を言って、なかなか出かけなかったりします。
いよいよ今週末こそはどこかに行こう!とあれこれ情報収集をしていたところにへらむぎさんから清久大池へ行きませんか?とのメールを頂きました。ここはまだ行ったことがないので興味津々です。ぜひご一緒させて下さいとまさに二つ返事でお誘いに乗せて頂きました。
さて前日となる22日の土曜日、この日は医者の診断書を取りに入院していた病院へ行きました。抜けるような青空のイイお天気をこんな雑用で…と恨めしげに見上げながらも、翌日の釣りに万全の体制を整えるべく上州屋浦和店に寄り道しました。
近頃の釣りに行けないストレスで鬱憤が溜まっていたこともあり、へらバッグとお揃いの竿ケースを調達してしまいました。その他にもへらぶな釣り場ガイドやへらぶな釣りのDVDもあわせて購入し、ちょっとした散財をやらかしてしまいました(笑)。
へら入門以来、相談に乗って頂いている店次長の五十嵐さんに「最近どうですか?」と聞かれると、「この1か月釣りに行けてないんです。明日清久大池に行きます」と今回も相談です。この1か月はどこもあまり良くなかったんですよと慰めてもらって、清久大池はすぐに駐車場がいっぱいになるので早めに行った方がいいですよとのアドバイスを頂きました。これはへらむぎさんからも事前に教えて頂いた注意事項です。マニアの間では周知の事実というヤツなのでしょうか?
竿ケースを購入。
レジで1割引きのセール中だったのでちょっとお得感アリ
前夜は久し振りの釣行に興奮したのかなかなか寝付けず、そのまま5時過ぎに自宅を出発しました。遅れるよりは…と東北道を久喜ICまで走っていくとあっという間に到着です。近いですね。
まだ6時には時間があるというのに、既に駐車場には続々と車が停まっていて、なるほど人気の釣り場と分かります。荷物を車から降ろしているとへらむぎさんが声を掛けて下さいました。慌てて荷物を列の最後尾に置いて順番を取ります。
開場までには時間がまだ30分以上もあります。ブラブラと管理棟に入っていくと休憩所になっており、カベに座席図が貼ってありました。どの席も平均的に5mちょっとの水深です。今日は底釣りも少し考えていたのですが、目の手術明けで15尺以上はちょっとアタリを取る自信がない…。
いよいよ開場の時間が近づき、列に並んで待ちながら、へらむぎさんからこの清久大池の概要を聞きます。今日の目標はツ抜けかなぁ?とおっしゃいます。そうですねぇ、ツ抜けを目標に頑張りましょうとこの時は2人ともお気楽極楽に話していたのです。
さていよいよ入場し、釣り座は外向きの左(東)寄りに入ることができました。辺りを見回すと外向きは8割ほど、内向きで4割ほど埋まっていたでしょうか。結構な混雑具合です。
桟橋の上には霜が降りていて、竹箒で掃くというか掻き出すというか…もう春分を過ぎているのに、この冷え込みは一体何?
釣り方は当日の朝決めようと思っていたので、事前の準備は何もしていません。まずは長めの竿の浅ダナウドンセットに決めて、仕掛けを作ります。
竿11尺、道糸0.6号、ハリス0.4号8-50cm、ハリは上が改良ヤラズ5号、下同3号、ウキはリコーサーバンス社のさみだれハイテクトップ浅ダナ用5番です。
バラケえさはパワーXの袋書きの、パワーX:特S:水を3:2:1の配合で作ってみました。食わせえさは力玉の大粒です。
支度が遅いものですから、第1投を振り込んだのは7時40分頃になっていました。しかしのんびり準備をしても、いまだに周りで竿を絞っている人がいません。かなり手強いかなぁ?と釣り始めますが、ウキがさっぱり動きません。
想像以上に冷え込んだのでしょうか、釣り始めてしばらくの内は防寒対策をしてくればよかったかな?というほど寒い朝でした。
さっぱりウキが動かないまま、へらむぎさんはあれこれと手管を繰り出し、邪道の釣りだけど…と言いながらも清遊湖で披露した抜きバラケを使うゼロなじみで2枚をゲット。これはあまり初心者にはお薦めできない。釣りが崩れるんだよとのことでした。もうちょっと基礎ができたら、いずれ僕も挑戦してみたいですね。
へらむぎさんがえさを丸めて足元に落として、バラけ具合を見ていると桟橋の下からへらぶながやってきてバクバクえさを食べています。中には40cmを超えていそうな大きなヤツもいます。
これを見て浅いタナがいいのかな?それとも桟橋に近い方がいいのかな?とウキ下約70cmのまま、手で足元に仕掛けを落としてみます。すると早速明確なアタリが出て、ハッシと合わせるとグングン引いて行きます。これは残念ながらバラしてしまったのですが、こんなに明らかに違うとはビックリです。
さらにもう一投すると、再び力強いアタリがでました。これも掛かったもののバラしてしまって、どうやら11尺竿で足元へ落とすと、しっかりとアワセができていないようです。
次第にムキになってしまい、何とかこれで1枚釣れないか?とアツくなってしまったのですが、へらむぎさんがまだそれやってたの?ちゃんと振り込まないと反則だよとのお言葉にようやくアタマが冷めてきた次第です。いけませんね、つい夢中になってしまいました。反省反省。
桟橋に居ついているヤツは活性が高いと仮定して、真っ当に釣るべく竿を8尺にしてチョウチンウドンセットに変えることにしました。今度からホントに5尺竿を持ってこようかしら…。でも一発で折られちゃうな。
短竿チョウチンに変えて程無く、チクッと2節ほどウキが力強く引き込まれました。これをあわせると魚の重みが伝わってきますが、全然魚が走りません。ぬぼ~っと上がってきたのは尺を超える良型のへらでしたが、これほどの魚が引かないなんて…。今日はなんかおかしいかも?
これで後が続くかな?などと思う余裕もなく、ようやくボウズを免れたというのが本心でした。その後はさっぱりウキが動きません。この日の傾向として、タナや釣り方を変えた途端はアタったりサワったりするものの、えさを打つほどに魚っけがなくなっていく…という状況でした。
へらむぎさんもえさの調整やタナを探ったりしますが、お互いにシブいね~。アタらないねぇ~と首を傾げるばかり。太陽が出てきて暖かい日和になり、グングン気温が上昇しますが、へらのサワリは遠のくばかりです。
しばらく探ったのち、短竿のチョウチンウドンセットについて、へらむぎさんからアドバイスを頂きました。
まずは道具立て。ウキはボディサイズ8~9cmのもの。パイプトップが基本とのことです。ちょうどボディサイズが9cmの同じウキの7号にしました。だいたい使用竿の尺数=ボディのcm数と考えれば良いそうです。
次に下ハリスの長さです。へらむぎさんはチョウチンウドンセットなら長めが良いよ。僕は65cmから入ってウキの動きを見て長短変更するねとのことで、早速僕も65cmにセットします。
最後にえさでチョウチンで深いタナまで持たせるために少し粘る性質のえさを入れようとパウダーベイトスーパーセットをチョイス。教えて頂いた配合はパウダーベイトスーパーセット:パワーX:特S:水を2:2:1:1です。状況を見て粒戦:水を1:2で吸水させたものを差し込んでいきます。
あとは強いアタリを取っていけばいいよ。今日はえさがジワジワ溶けてゆっくりウキが上がってきたところでアタリが出るパターンだと思うよとのお言葉を残して、へらむぎさんは席を立って行きました。
すると程無くウキがふかふかと動き出しました。おお!さわってる!強いアタリ来い!と念じていると、2目盛りほどチク!と落としてくれました。すかさずあわせるとギュン!と竿を絞って魚が走ります。すごい!へらむぎさんの言う通りだよ!と感動しながら、取り込んだ魚は軽く尺を超える良型でした。
へらむぎさんが情報収集を終えて帰ってきたところへ教えてもらった通りに釣れました!と報告できました。良かった。
しかしへらむぎさんの話では、周囲もかなり釣れていないとのこと。ボウズの人も意外にいるようです。
結局この後はボーっと時間を過ごしてしまいました。12時になってお昼ごはんを食べた、とか、13時を過ぎて太鼓の練習の音が聞こえた、といったことしか印象に残ってません。ほとんど寝ていない上に、春のうららかな日和でしたので、釣りに集中してなかったですね。まぁ復帰第一戦ですから、あまりシャカリキにならなくても…といったところでしょうか。
最後に下ハリスを0.3号70cmに伸ばして、ハリを改良ヤラズ2号に替えたのが、唯一の工夫というか悪あがきでしょうか。へらも花粉症かな?なんて話していましたが、くしゃみ鼻水で収まるようなものどころか、全ての魚が気を失って底で横たわっていたんじゃなかろうか?ってなぐらいアタリの出ない日でした。
15時30分の閉場ギリギリまで粘って、いつもの如く最後に退場するお客でした(笑)。今日の釣果は2枚。へらむぎさんをしても同じく2枚です。実に厳しい。
もうちょっとウキが動いてくれないと工夫の手蔓が掴めない…。まだまだ修行が足りませんね。へらむぎさん、お疲れさまでした。またご一緒させて下さい。次回はもうちょっとウキが動くといいですねぇ。
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