トップ釣行記

お誘いを受けて
初めて武蔵の池へ

先週買ったウキで両ダンゴの釣りを習得したい

2008-04-26

 へらむぎさんからお誘いを受けて、武蔵の池に行ってきました。ここは以前から行ってみたいなぁと思っていたところでした。まさに渡りに船と言ったところでしょうか。

 開場の6時を目指していたのですが、少し出遅れて15分ほど遅刻してしまいました。場内に入るとへらむぎさんとそのお連れさんが中央桟橋の奥、西向きの19、20番の釣り座に入っていて、18番を取っておいてくれました。

う~ん空いてるね
釣り座から振り返って事務所を望む

 見渡してみると結構空きがあり、対岸の西桟橋には人影がありません。人災もなく快適に釣りができそうです。しかし夕方から雨になる予報の曇天模様。後ろから吹く風が冷たく、寒いな…とてもGWの陽気じゃねぇぞとネオプレーンソックスを履いて準備を始めます。

ピカピカの計量機!
釣り座は18番。野球で言えばエースナンバーですね

 へらむぎさんは短竿メーター両ダンゴ(規定最短の竿を使い、ウキからオモリまでの長さも規定最短の1m、2つのハリに同じえさを付けて釣る方法)で始める、とのこと。僕も先週買ったウキを使ってみたくて同じ釣り方で始めます。これでアタリが出ないようなら、その時考えようっと。

 8尺竿に道糸0.6号、ハリス0.3号20-27cm、ハリ改良ヤラズ4号の仕掛けは先週道満河岸で釣った時のものです。ウキだけがリコーサーバンス社さみだれPCトップ浅ダナ用5号と変わりました。
 えさも同じくガッテン単品です。粉5:水1の袋の表記通りで作って、ウキのえさ落ち目盛りを調整し、いざ釣りを始めたのは7時になる10分ほど前のことでした。

 まずはえさの付け方でウキがどうなじむのかを見るため数投打ち返します。普段使ってきたパイプトップのウキより浮力が小さいようで、あまり大きく付けると沈没してしまいます。魚はどっさり居るんだろうからあまり欲張らずに、小さめに付けて手数を増やそうと思っていると、早速ウキがもやもや動き出します。お!早いねぇ。

 とはいえなかなか明確なアタリが出ません。ウキは動けどなかなか落とさないのが武蔵の池の難しいところだよとへらむぎさんから教わっているうちに、ようやくツン!といいアタリが出ました。ハッシとあわせると魚がギュン!と竿を絞ります。よかった~!第1号だよ。

初物釣れました
第1号です!(7:34)

 今日は釣れ出しが早いねぇとご機嫌でいると、へらが寄ってきたようでいいアタリが出始めます。パタパタっと2,3,4枚めを釣ると、へらの寄りがキツくなってきたせいか、少し間が空いてしまいました。
 へらむぎさんは落ち込みのアタリを取るのがいいみたいと状況分析。落ち込みのアタリがいまいち分からない僕にへらむぎさんのウキで解説をしてくれます。ウキが立ってトップの付け根付近で小さいながらも鋭いアタリが出た瞬間にあれをアワセてもいいんだよとのことでした。「こんなアタリ取ったことないです。いいんですか?」と聞くと、野田幸手園ではやっちゃダメだよ、すぐ上ずっちゃうからと注意点がありました。
 早速トップ付け根で1節ほど落とすアタリもあわせてみると、ガッチリ口に掛かっていたりしてビックリです。う~む、なるほど。今回聞かなきゃ一生釣れないへらですな、これは。

 あれこれ試してみるうちに9時までに8枚を数えました。そろそろツ抜けが見えてきた。いいペースだと思っていると、また間が空いてしまい、結局ツ抜けとなった10枚めは10時前になってしまいました。
 へらむぎさんが落ち込みアタリを取る釣りはへらが上ずりやすいし、釣りがバラバラになりがち。初心者にあまりお勧めできないと言っていた通り、リズムを保つことができなかったようです。
 特にトップがなじんでからのアタリを取る、ということに馴れたせいか、どうしてもトップがなじむのを待ってしまうのです。せっかくムクトップのウキを使っているのに。すると…

 ウキが上がってくるのを待つ
  ↓
 手返しが遅くなってへらの寄りが薄くなる
  ↓
 アタリが出るのが遅くなる
  ↓
 ますますアタリを待って、もっと手返しが遅くなる

 という悪循環に陥ってしまったようです。ただでさええさ付けのスピードが違うのに、僕が2投する間にへらむぎさんは3投することも珍しくなかったです。この結果、タナに安定して食う活性の高いへらを寄せる量が違ってきたようで、へらむぎさんの釣果は僕のおよそ倍の差が付いていきました。

へらむぎさんは僕の倍釣ってます。まだまだへら道の先は長いぞ
ツ抜けとなった10枚め。10時前にツ抜けは久しぶりで嬉しい(9:48)

 10時を回ると食いが渋くなると言うへらむぎさんの予想通り、僕のペースは上がりません。へらむぎさんはやっぱり渋くなってきたねぇとおっしゃるものの、いやいやどうして、アナタ結構なペースで釣ってますよ…。
 へらむぎさんが休憩で席を立ち、事務所のコンピュータの釣果速報画面を見て帰ってくると(僕が)トップだったよ、みんな結構釣れてないねとおっしゃいます。「いやいや、へらむぎさん釣ってますよ。トップと聞いても僕は驚きませんよ」と僕。振り返った後ろの人達は分かりませんが、左右並びの人達に比べれば圧倒的ですもん…。
 トップとなると『アイツ、スレも(釣果に)入れてるんじゃないか?』とか言われちゃうんだよねぇと気に掛けるへらむぎさんでしたが、「そんなの釣れないヤツのヒガミですよ、気にしないでいきましょう」と僕はお気楽能天気なモンです。
 いつも手元まで寄せたへらを覗き込んでスレ掛かりをチェックするへらむぎさんですが、この日は一層厳しく2mm外(から掛かっているスレ)だと呟いてリリースする姿にはさらにビックリです。う~む、求道者とも呼ぶべき姿勢だなぁ。

 僕も速報データが気になって、11時頃(?)トイレ休憩に立った際にパソコン画面を見てみました。トップのへらむぎさんは25枚。僕が意外に善戦していて12枚の6位。2位から僕まで3~4枚の差でしたから、へらむぎさんだけがアタマ一つ抜けていました。
 このブッちぎり感が気になる人がやっぱり居るようで、ダイワのジャンパーを着た2人組がへらむぎさんの後ろへやって来て、何を言うわけでもなくしばらく様子を見て去っていきました。ちょっとガラの悪そうな目付きと歩き方で、某掲示板でのダイワのへらスタッフはガラ悪いのばっかりとあった書き込みを思い出すと何だか可笑しくって。みなさん、ウキ以外のところもよく見てるんですねぇ。

 お気楽極楽な僕はというと、次第にウキが立たなくなってきました。本当は寝ウキ(ウキが立つ前に掛かった魚)は釣果に入れちゃいけないんですが、ちゃんと口に掛かっていたので例会じゃないので測っちゃいますとちゃっかり1匹にカウントしてしまいました。
 とはいえ、こんなにへらが寄ってもそのままでは釣りにくくなってしまうので、ウキを1番手大きくし、えさにダンゴの底釣り夏を追加して、へらが落ち着くようにと手を入れます。

 すると1投ごとにウキが沈没したり、立たなかったりとへらの状況がコロコロ変わっているようです。へらむぎさんも早めに重いえさに切り替えたりと色々試していたようで、えさをもたせなきゃ釣れないし、もたせようとすると沈没しちゃうし、で難しいよとのこと。
 練ってもたせるとえさに含まれる空気が抜けて重くなってしまうので、えさの持つ粘りで持たせる作戦にしました。後ろからの風がえさを乾かしてしまうので、えさを少なくマメに作りました。ダンゴの底釣り夏を入れるとガッテンの粘り気が少なくなるんですね。えさが乾くとさらに硬い感触になりました。
 これがいけなかったのか、カラツンを10連発くらいでくらってしまい、ハリスを20-27cmから15-20cmと短くしてみました。変更後早速1枚釣ったのですが、コレっきりで後が続きません。

 ポツポツと21枚まで釣果を伸ばしたのですが、13時になり、帰らなければいけない時間が近づいてきました。もう一度釣り方をきちんと整理しておかなければバラバラのまま帰るハメになりそうです。イカン!

 一旦休憩して再度トイレの際に速報画面を見ると、情勢は変わらず僕は6位のままです。とはいえ2位までは僅差ですので、帰るまでにはもうちょっと釣って順位を上げたいトコです。
 例会に参加しているわけではないので、順位にあまりこだわっても仕方無いのですが、順位変わらずってコトは今日の状況下で両ダンゴの落ち込みアタリを狙う釣りはミスチョイスではなさそう。すると他の人を上回るペースで釣れれば少しは釣技習得の実感も得られるってモンです。

 ウキを最初の5番に、ハリスを再び20-27cmに、えさもガッテン単品に戻します。ここまで感じた傾向としてはハリ改良ヤラズ4号がやっと隠れるくらいの小さいえさがヒット率が高いことでした。小さいえさでアタリを待つとドンドン釣れないスパイラルにハマるので、早いアタリを積極的に取って自ずと手返しの速度を上げます。そのためのPCムクトップウキなんだから、と自分に言い聞かせて、最後の時間を釣ることにします。

 ワッセワッセとえさを打つと、魚が次第に寄り始めたか、時折ウキが立たなくなるケースが出てきました。えさをつける際に手揉みしてえさ持ちを良くし、丁寧に付けます。すぐにウキが沈没する投入もありますが、気にしない。
 早めのアタリを取ってポンポンと2枚を追加したところで、14時が迫ってきます。なんとかもう1枚。あがり1枚が欲しいなぁと思っていると、無情にも雨が降ってきました。

早く帰れってこと?
水面に波紋が広がっているのが分かりますかね?

 残りのえさもなくなって、打ち切ったら無情のゲームセットだなと思ったその時、ツン!と鋭いアタリが出て、あわせると元気に横に魚が走っていきます。やった~!これでアガリ1枚だ!と思わずガッツポーズをしていました(笑)。

これで帰れる…
アガリ1枚となった24枚め(13:47)

 慌てて帰り支度、ご挨拶をした後、事務所に寄って釣果表をもらいました。

こういうの出ると面白いね
結果発表!

 14時1分時点で釣果を印字してもらうと24枚、12.61kgで、池全体中の5番目の重量でした。うむ。最後の3枚はなかなか良かった。隣でへらむぎさんがアドバイスして頂いたおかげですが、例会ではないけれど周りの釣れ具合と比較して、へらぶな釣りに入門して約1年、少しは上達したかなぁ?と思える順位ってトコでしょうか。

 隣の19番で釣っていたへらむぎさんは堂々の竿頭!です。なんと47枚、28.01kg!僕が帰る時にチラッと速報画面を見たら2位の人とほぼダブルスコアのブッちぎりの釣果でした。さすがですね。

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