雨中の三国池でトロ掛けに活路を見出すの巻
道満へら鮒会の5月例会は埼玉県北川辺町にある三国池で行われ、今月も参加してきました。
朝4時前に自宅を出発し、現地に着いたのは5時頃でした。空を見上げると今にも降り出しそうな天気。予報でも雨になるとのことですし、太陽が出ないので気温がドンドン下がっていくとのこと。6日(火・祝)に試釣をしたのですがお客さんが少なかったので参考にならん!と短竿のメーター両ダンゴで数釣りを楽しみました。今日は状況も一変しているので辛い釣りになりそうです。
釣り座は予約をしてある47~120番の間を抽選で割り振られます。僕は71番のくじをひきましたが、左隣に2人続き、右隣は1席空けて1人居る、と大混雑になっています。予約の席数全体は余裕があるので、随分と偏りが出てしまいました。開始前の打ち合わせで空いている席に移動可と決まりましたので早速移動、空いているところを探して58番の釣り座に入りました。
釣り座に着いて準備を始めると、早速雨が降ってきました。最初にテントを設営したお陰で濡れることはありませんでしたが、先行きが心配です。
最初13尺を出しましたが、1席あけた両隣に人が入ってしまいました。右は11尺の宙釣り、左は12尺の底釣りとの話が聞こえてきます。混雑しているし、当初の予定通り長めの竿で沖を狙いたい…。とにかくやってみっか?と18尺に変更します。
仕掛けは道糸0.8号、ハリス0.4号20-27cm、ハリ上下とも改良ヤラズ4号、ウキはリコーサーバンス社のさみだれハイテクトップ浅ダナ用9号の両ダンゴです。えさはガッテン単品で粉:水が5:1の配合にしました。
13尺の後に18尺の準備をしたので、釣り開始は7時前になってしまいました。やれやれ。
いざ釣りを始めると、テントの中から18尺を振るのは大変です。とにかくハリを引っ掛けないように気を遣うと、えさの振り込み位置がバラバラになってしまいます。めげずにドンドンえさを打っていきますが、サワリが出ません。もしかしたらサワッているのかも知れませんが、ウキが遠くてさっぱり見えない!
試釣の時もサワリが出るまで時間が掛かったからなぁと諦めずにえさ打ちをしますが、右へ左へウキが立つと釣れるものも釣れないだろうと心が折れてきます。
1ボウル打った7時半過ぎについにギブアップ!。ちゃんと振り込める長さにしようと13尺に変更します。
ウキをリコーサーバンスのさみだれハイテクトップ浅ダナ用6号に変更して再開すると、どうにか正面に振り込めます。
また最初からやり直しか~とドンドンえさを打ち返しますが、これまたなかなかウキにサワリが出ません。またまた1ボウル打った頃にようやくサワリが出てきました。
時折良いアタリが出るもののなかなかハリ掛かりしません。試釣の時にたちまち上ずってしまったことから、バラケを抑えたえさを使ったのでカラツンになるのでしょうか?スレ掛かりも無いので、悪天候や人災で寄りが悪いのか?と判断し、えさをやや緩めに付けるとウキの動きが良くなりました。
ツン!と力強いアタリをあわせると待望のへらが竿を絞ってくれました。はぁ~いつものコトながら最初の1枚が遠いこと遠いこと。
なじんでいくウキが止まるウケやトメと言われる動きが少なく、落ち込みでのアタリがありません。えさがぶら下がって待って待ってようやくアタリが出ると言った具合。さりとてえさを小さく付けると寄せ効果が少ないのか、サワリすら出なくなってしまいます。やはり活性が低いのだろうと踏んで、下ハリに力玉大粒を付けて様子を見てみます。
すると力強いツン!と引き込む良いアタリが2連発で出ました。残念ながらカラ振りだったのですがこれはもう絶対トロ掛けでしょう!とへらバッグの中から純とろを取り出します。
上ハリを改良ヤラズ4号のままハリス長を15cmに、下ハリを同3号ハリス22cmと変更して振り込むと、いきなり1投めからズボッ!とウキが勢い良く沈んでビックリ。慌ててあわせるとギュン!と力強く引き込んで、ホクホク顔で2枚めゲットです。やったね、目論見が大当たり!
その後はトロ掛けで枚数を伸ばすことができました。ウキがなじんで結構待ってからしかアタリが出ないので、速いペースで釣っている…という感じではないのですが、とにかく勢いのある大きなアタリだけをあわせるのでヒット率が高いのです。ほとんどカラを食らうことがありません。
ところがダンゴえさが一つしか付いていないので、アタリを待つとへらを寄せ負けしてしまうようです。そうなると下バリにダンゴを付けて、ウケやサワリが出るまで打ち続けました。両ダンゴでカラを食らうようになったらトロ掛けにスイッチして獲りに掛かる、と。
途中様子を見に来たナカジマさんがもう20枚釣ったよ。フラシ交換だ。10尺両ダンゴ。重いえさでも寄りがキツくて竿ツンばっかりなどと話していて(後から思い返すとあれは自慢したかったんだな。笑)、そんなに寄ってるのか?羨ましいなぁと思いつつ、結構我慢の釣りをしていました。
途中両ダンゴでの連釣も出たりして、10時台は7枚、11時台は6枚とトロ掛けがハマり、お昼までに16枚を釣ることができました。
お昼ゴハンをテントの中で食べて一服したら(タバコが転がり落ちてテントの床に穴を空けちゃった!)、釣りを再開しましたが、ここからが本当の我慢のしどころでした。雨が強く降って来て、13尺1mタナのウキが遠くて、雨に霞んで見えない!全然釣れない!サワっているのかどうだか分からない!12時47分に17枚めを釣るまで、釣果にも大きく穴を空けてしまいました。
13時21分に20枚に漕ぎ付けたところで初めてのフラシ交換をしました。交換した後釣れなかったら何だか恥ずかしいなぁと思っていましたが、13時55分に21枚めを釣って、ほっと一安心。でも13時台は4枚になってしまいました。
相変わらず雨脚が強く、アタリがあるのかないのかさっぱり分かりません。結果は同じ『釣れない』に行き着くんですけど。15時終了までの残り時間も短くなってきました。
その間何度も短い竿に替えようかな?と思いました。しかしこの長さだから釣れているのかも知れない、と思うと決断が鈍ります。う~ん。
結局雨脚が鈍ってきた14時24分に22枚めを釣って、竿の交換時期を逸してしまった感じでした。何とかもう一枚でも多く!とラストスパートを掛け、終了10分前に23枚め、7分前に24枚めを釣り、いよいよ終了の時刻がやってきます。
いよいよ最後の1投にそこを何とか!と願いを込めるとズボッ!とウキが沈んで、あがり1枚を釣ることができました。コイツはギュンギュン竿を絞った強いヒキで、スレなんじゃないの?とハラハラさせてくれたへらでした。
ちょうどハリを外している最中に、池の放送が掛かって終了です。検量してもらうと25枚で13.6kgでした。
クラブハウスで結果発表と抽選会です。優勝者は24kg、以下19kg、18kgと続き、トップ10まで15kg以上釣っていました。優勝者の半分以上は釣ったから、出だしの躓きを考えれば、まぁヨシとしなければ。
しかしこの会は相変わらずあっさりさっぱりの結果発表なので、当日一番釣った人が何尺の竿を使ってどんな釣り方だったのかが分かりません。与えられるのが地位と名誉と栄光だけ(賞品も参加賞とほとんど差がない)なので、一言コメントくらい貰ってもよさそうな気がします。というか僕が知りたい…。
Copyright (C) びぃ,2008-05-11,All-Rights Reserved.