隼人大池で撃沈しました
道満へら鮒会の11月例会は埼玉県白岡町にある隼人大池で行われました。
2週間前の10月26日に試釣に行ったのですが、残念ながら1枚のみでした。その後へらむぎさんの4日(火)の試釣によると当日新べらが放流されたとのことで、この新べらの動きが大変気になるところです。
6時の集合・受付・打ち合わせを経て、釣り座の抽選をしたところ274番になりました。
天候はどんよりと曇り、北東の風が強く、僕の釣り座は左から右へ風が抜けていきます。う~釣りにくそう。
左右を見渡すと右隣、一席空けた左も短竿のウドンセットです。新べらが放流されたこと、混雑していることから沖を狙いたいと僕は18尺を継いで、試釣でロクに釣りにならなかった両グルテンに再び挑戦です。今日は1枚でも釣りたいところです。
今週購入した雑誌へら専科、へら鮒には両グルテンの特集が載っていました。この記事を参考に仕掛けを準備します。道糸1号、ハリス0.5号70-80cm、ハリは上下とも改良ヤラズ6号、ウキはリコーサーバンス社のさみだれハイテクトップ浅ダナ用9号です。
えさは新べらグルテン:新べらグルテン底:水を50cc:50cc:100ccで作りました。ウキからオモリまでの距離を1.5mほどとって始めます。第1投を振り込んだのは7時を過ぎた頃になっていました。
ところが20cmほどバカが出てしまったのとグルテンえさが柔らかいのとで、途中の水面に当たる、えさが外れてしまう、といった振り込み時のトラブルが続きます。結局立ち上がってしかまともに振り込みができないません。
毎回立ち上がって振り込むものの、サワリがさっぱり出ません。ウキ下を30cmほどずつ動かしてタナを2m超まで探りますが全然だめです。
8時頃左隣に入っていい?あっちは全然釣れないよとHさんがやってきました。振込みに四苦八苦していた僕はへら釣らないでHさんを引っ掛けなきゃいいけど…と不安でした(笑)。
Hさんは両グルテンの底釣りを始めると早々に2枚釣り上げます。こりゃあ底だよ。やってみなよと勧められ、すっかりその気になった僕は早速レクチャーを受けながら底釣りに転向します。
仕掛けは竿18尺のまま、道糸も同じく1号。ハリス0.5号40-48cm、ハリ上下とも改良ヤラズ4号です。
問題はウキです、底釣り用はリコーサーバンス社のさみだれ底釣り用14番が僕の持っている最大です。ボディ寸法が14cmで14尺竿いっぱいの水深が使用の目安です。
Hさんはそれはちょっと小さいかも…。今は風が強くて振り込みにくいし、浮力が弱いと上ずりやすくなるよとアドバイスをくれます。それでは…と選んだのはボディ16cmのかちどきのSPTオールラウンド羽根8号でした。
久しぶりに底取りの作業をするとハリスが短くなったのでバカが無くなりました。これで座ってえさが振り込めます。しかし18尺竿でも竿先から1尺ちょっと残しでようやく底が取れるほど深い場所でした。こんな深い底釣りやったことない…と不安になります。
えさも教えてもらいながら作ります。いもグルテン:グルテンα21:水を20cc:30cc:50ccで作りました。かなり硬いえさに仕上がるので、3分割して一つには手水を打って柔らかくします。これはカラツンが出た時に使うと教わり、えさ付けはハリがやっと隠れるくらい小さくして上ずりを防ぐのだそうです。
振り込んでみると小エサにも関わらずなんと5投めでウキにサワリが出ます。この違いは一体何?これまでの1時間、一生懸命逐一立ち上がってまで振り込んでいたのにただのスクワットに過ぎなかったというの?!
宙釣りとの違いにビックリしながらアタリを待っていると、モゾモゾ動くだけで強いアタリが出ません。Hさんにウキを見てもらうと、本当に小さいアタリをそれ!と指摘されます。え~!そんなに小さいアタリなの?
これまで宙の大きいアタリでの釣りばかりだったので、釣りが大雑把になってしまっているようです。これは難しいなぁ…。
風流れでウキが少しずつ右へ流されるのですが、竿を前へ出して道糸の張りを緩めてやらないとサワリが出ないようです。
糸を緩めてやると毎投のように僅かながらのサワリが出ます。なのにあわせられるようなアタリがなかなか出ません。僕が見落としているのかも知れないと思うと、非常に悔しいのです。
結局ロクにあわせられないまま、何か手立てが無いかと考えます。
ふと見るとグルテンが経時変化で硬くなってしまったので、これが元凶か?と作り変えます。次はいもグルテン:わたグル:水を20cc:30cc:50ccで作りました。でもグルテンα21で作ったえさとサワリの具合はあまり違わなかった気がしました。
昼の12時になり熱くなった頭を冷ますため、そして上ずったかも知れないへらを落ち着かせるため、昼食をとって床休めします。ところが魚が散ったかな?と再開するも早々にサワリが出ます。底狙いは間違いないんです。釣る腕前が足りないのです。
隣のHさんは途中から短竿のメーターウドンセットに替えて、数枚のへらを釣っています。溜息とともに僕もメーターウドンセットに浮気しようかな…と溜息と共に漏らすと、13時までは頑張ってみなよと励ましの言葉を頂きます。
結局13時になっても釣ることができず、残り2時間となりました。釣り方を切り替えるならそろそろ変えないとどうにもなりません。そこでウドンの様子を見てみようと、下ハリに力玉をつけてみました。
大粒のわらび職人漬け(黄色)でアタリ無し。普通サイズの食紅染め(赤色)を付けると、ようやく思わず手が動くようなアタリが出ました。
ハッシ!と合わせると本当に久し振りのへらの引きが伝わってきます。深いところからゆっくり持ち上げるように上げてくると、6時間半にして1枚目の待望の魚です。
掛かったハリを見ると上ハリ。ということはやっぱりグルテンを食っていた…。これでグルテンは信じて良いとの結果が出たので、両グルテンに戻して再開します。
ところが1枚釣ったところでサワリが少なくなってしまいました。釣って魚が散ったのでしょうか?えさがまた硬くなってしまったのが原因かと作り替えます。今度はペレット育ちの新べらにアピールすべく粒戦細粒:いもグルテン:グルテンα21:水を5cc:15cc:30cc:50ccで作りました。
しかしこの後どんどんサワリが少なくなっていきました。時合が変わってしまったのでしょう。結局終了となる15時までそのままアタリが出ることはありませんでした。今日の釣果は前回に続いて1枚きりでした。隼人大池は厳しいなぁ。
例会終了後、優勝者に聞くと同じ両グルテンの底釣りをしたそうです。24kgも釣っているのでやっぱり釣り方は合っていたんでしょう。
えさを大きく付けて、落下途中で魚に触らせて底に付く頃、程良い大きさになるようにしたと話してました。こうすると集魚力の少ないグルテンでも寄せ負けしない、とのことでした。なるほど。
僕はずっと小さいえさ付けを心掛けてました。それでも上ずっているような気がしましたので。最後にサワリが出なくなった時に少し大きくしたくらいです。
サワリが出ていてもなかなか決めアタリが出なかったので、へらをたくさん寄せた上でハリスを短くして上ずり対策とし、合わせてアタリが出やすいようにする、という対応をすべきだったのかも知れません。
参加賞はなんとシクラメンの鉢植え!
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