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ffmediaの芦ノ湖
解禁釣行会に参加しました

BSで5年前のカタキが討てました

2009-03-08

 ffmediaのメンバーによる芦ノ湖解禁釣行会に参加してきました。
 芦ノ湖といえば、昨年の禁漁前にワカサギ釣りを狙ったのですが強風のため出船できず。その前のフライフィッシングといえば2004年の解禁釣り大会に行って丸ボウズを食らった時なので、実に5年ぶりのことになります。

 2004年の時はボート屋のお兄さんに魚が一か所に固まっていると教わりました。どうやらツキ場があるようです。従って作戦としてはエレキを使ってウロウロしてツキ場を探すが基本路線になります。回遊していないマスが相手ならBSでタナを底近くに絞り、横方向に広く探ることに留意します。
 アンカーの上げ下ろしがタイヘンですが、頻繁に動いてポイントを探し出せたらと妄想が広がります。

 朝5時30分に湖尻茶屋に集合なのに、カーナビに騙されて道を間違い15分程の遅刻でした。湖尻茶屋でボート代と入漁券を購入し、コーヒーをごちそうになり、準備を整えます。

今回の道具 6番

今回の道具 8番


 相変わらず準備の遅い僕は桟橋脇でタックルの準備をします。6番ロッドにはタイプ6のヘッド、8番ロッドにはタイプ4のヘッドを繋ぎます。その先は同じでFastSinkの5ftポリリーダー、1号のフロロハリスをティペットに1.5mとって、BSスカッドを結びます。全て終えてのんびり出船したのは7時前でした。

やれやれ、相変わらず手間の掛かる釣りだこと
ようやく出船です(6:50)

 遊覧船桟橋の沖を越えて湖尻の奥へと進みます。学生時代合宿をしたことのあるキャンプ場の沖が良いポイントと出船前に聞いていました。
 船団ができているので端の方へと申し訳なさそうに入ると、石橋さんがもうちょっと浅い方がいいかもよとアドバイスをくれます。もう少し岸より…と移動して、ぽっかり空いている場所に入ってアンカーを投入します。

 まずは6番ロッドを持ち、とりあえず投げてみました。そこからランニングラインをさらに出して、手でひっぱり巻きグセをとります。これくらいあれば釣りには充分と思われる分の巻きグセをとったら、BSリトリーブを始めます。
 久しぶりのBSリトリーブも特に問題なく指が動きます。ヨシヨシ、そろそろヘッドが入ってくるころかな?と思っていると、ぐぐっと感触が伝わるではありませんか!

キター!なんと一投目!
さすがBSスカッド(7:29)

 なんと一投めから魚が掛かってしまいました。当てもなくやってきた場所ですが、釣れたんだからきっと釣れる要素があるはず。この周辺を探ってみよう、と底を探っていくことにしました。
 アンカーが入っているとはいえ、船が風に揺られてアチコチの方向へ向きます。その都度、コッチの方はどんな底?アッチはどう?と四方八方に投げて探ります。

 アレコレやるうちに、沖側に投げて引っ張っても引っかかるものがない、岸に向かって投げると重くなるところがある、ということまで分かってきました。
 さっき釣れちゃったのは岸向きに投げたんだっけ?と考えながら、岸に向かって投げると、ゴン!とひったくるようなアタリが!
 ギュンギュンと竿を絞って元気よくひいた魚を取り込んでみると、なかなかいいサイズです。やった~。

最近のエリアでももっとヒレがあるのでは…?
ちょうど40cm。角のとれた尾鰭が惜しい(8:23)

 嬉しさも中くらいなり放流魚といった風情の魚ですが、とにかく2匹めが釣れました。やっぱりフライの届く範囲のどこかに何かしらの釣れる要素があるに違いない、まぐれは二度続かないぞ、と確信に変わります。
 アチコチ動いて良い場所を探すという目論見も、動く前から良い場所に当たったのならもっけの幸いです。ここからは座り込んで目を閉じて指先に伝わる感触に集中することにしました。

珍しく釣れた状況のデータ収集なぞ
水温は7度でした(8:25)

 次はどの方向へどれくらい投げて、どれだけ引っ張ったら釣れるのか?を探る段階に入ってきた、と言えましょう。風でボートの向き・位置がコロコロ変わるので、同じ方向に投げたと思っても、同じ箇所を通るわけではありません。
 岸方向に真正面に目いっぱい投げて、およそ半分くらい引っ張ったあたりから、底の感触が重くなります。藻があるんじゃないか?と想像し、ヘッドがトップガイドに入る1mくらい手前まで重さが伝わった頃、コン!と魚が食ってきました。ココかぁ!

コイツの尻尾は男前~
来そう?という感触の後に来た3匹め(9:46)

 少し分かった気がします。こんな感じで…となぞるようにもう一度投げると、またもやコン!とアタリが出ます。よっしゃあ!コレやぁ~!

キター!連続ヒット!
やった~。少しは上達したかしら?の4匹め(9:55)

 しかしながら、またもやボートが風に揺られ正確な位置が分からなくなってしまいました。この辺でこんな感じとしか言えない自分の技量が情けない…。
 岸に向かって真正面に投げるとアタるようです。ところがちょうど左から風を受けるので、投げたラインが右に流されてしまうとアタリません。ボートを止めた位置が失敗だったか?少し不満が残ります。

 二人組のボートがフィッシュアラームを鳴らしながらやってきて、近くにアンカーを打ちました。ルアーで釣っているようですが、程なく二人とも釣り上げているのですみませ~ん!このあたり何かありますか~?と聞いてみました。
 すると反応が出てますよ~との返事。底に何かあります?と聞くと中層ですね。底はフラットですよとのこと。

 そこへちょうど佐伯さんと石橋さんの取材艇がいらっしゃいました。4本釣れましたと告げると周りは釣れていないとのことです。

佐伯さんと石橋さん
取材艇の二人です

 その後みなさん他のポイントを探って芳しくなかったのか、近くに船が増えてきました。9時くらいまではどんどん人が少なくなっていってたんですよ。
 船が増えてきたせいかどうかは分かりませんが、この後魚が釣れない時間帯が続いてしまいました。場所移動をとアンカーを引き上げようとしたらガッチリ固まって動かず、移動を諦めたくらいです。

 さらには次第に手が疲れてきました。どうやら手袋と竿のグリップが合っていないようです。寒さ対策として吸水発熱素材のアンダーグローブとネオプレーングローブを2枚重ねていますので、太めのグリップでないと手が疲れやすいのでしょう。
 竿を替えてみることにしました。ScottのSAS、8番の竿を取り出します。こちらはタイプ4のヘッドをセットしています。ラインが太くなったし底を取れないかな?と思っていると、案の定3投連続で底の感触が伝わってきません。

 先程と同じタイプ6ヘッドに交換して引っ張ってくると、どうにか底を引いている感触が伝わってきました。ヘッドが7番から8番に替わっただけでこれほど鈍感になるとも思えないので、ランニングラインの違いが出たのかな?東古屋湖ではあまり違いを感じなかったけど…。
 そんなわけで結局手袋を脱いで6番ロッドのまま釣りを続けることにしました。

山本さんがゲットです
そんな中でも釣る人は釣るのです(11:28)

 ボートに座り込んで目を閉じて釣っているので、ボートが風に揺られて竿先とラインが一直線になりません。
 お地蔵様の教えでは竿先とラインは一直線になるように構えるべしと記憶していますが、角度が付いた竿先がラインに引かれて、障害物から外れる時にプン!と跳ねる感触が伝わります。ルアーやえさ釣りの経験に近いためか馴染みのある感覚で、これはこれで分かりやすかったです。
 右手はグリップを握って竿先に集中、右人差し指と中指はラインを挟んで、左手指はBSリトリーブで、それぞれ底の感触を探り、ぐーっと重くなる場所を探して投げ続けます。
 たまにランニングラインを半分ほど手繰った辺りから重くなるのですが、なかなかアタリに繋がりません。ココン!とアタリが出て、久し振りにマスがやってきてくれたのは、もうずいぶんお昼を回った頃でした。

お久しぶり~
よっしゃよっしゃ!5匹め(12:37)

 ちょうど5匹めを釣ったところで午前の部が終了です。
 陸にあがってどうだった?と聞かれ、5本ですと答えると釣っている方でした。あれこれ考えたり気づいたりしたことを喋り、疑問に感じたことなどを尋ねたりできるのは、経験豊かな先輩方とご一緒させてもらうがゆえのメリットです。すぐに勉強になるのがありがたいですね。
 遅刻しそうになったので途中で昼食を買うことができませんでした。せっかくコンロも水もコッフェルも持ってきたのに食材がない…。駐車場でくつろぐ皆さんと離れて、一人湖尻茶屋でワカサギフライ定食を食べました。

昨年秋の方が旨かったなぁ
一人で食べるとちょっとイマイチです

 さて午後の部再開です。

頑張ってニャ~
桟橋のネコたちが送り出してくれます(13:37)

 今度は先程ストレスを感じていたボートポジションの確保が課題です。風下へ向かって投げるとちょうどピッタリという位置を探りつつ、アンカーを投入しました。
 ところが風向きが変わっていて、さっき釣れたのはこの辺り?というところがちょうど風上になってしまいました。しばらく辺りを広く探ってみましたが、さっぱりアタリが出ません。

 しばらくするとまたもや風向きが午前と同じになり、ボートが狙っていた方向へ向くようになりました。風下へ向かって投げると気持ちよくラインがぶっ飛んでいきます。
 これなら長く探れるな…と思っていたら、ココン!とアタリが出ました。

狙い通り!
キミを待ってたのよの6匹め(14:25)

 その後は魚の元気が無くなったのかコツ!という感触が何度か伝わってくるのみです。もしかしたらフライに小さい魚がじゃれ付いているんじゃないかな?というかすかなもの。これはハリ掛かりしないな…小石かもしれないけど。といった具合です。

 そろそろ終わりの時間が近づいてきたな…という頃、待望の7匹めが釣れました。記念写真を撮ろうとネットを手繰っていると…。

とほほ…
逃げられました(16:23)

 この日の釣果はこれにておしまい。17時前に終了となりました。

 いやぁ本当にアレコレ試してどうにか芦ノ湖のマスとご対面を果たすことができました。それもこれもBSのおかげです。底の感触を探るから釣れなくても集中が途切れない。何か来そうな感触が!と期待感を持って釣り続けられるのは、精神的に大きな要素です。
 陸にあがるとウェーディング組は良い釣りをされたとか。芦ノ湖いいですね。また来たいなぁと思いながら帰途に着きました。

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