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テキサスの大将
房総のダム湖にて初陣の巻

使って分かったことが色々ありました

2009-05-23

 テキサスの大将ことTexas Generalに作戦指令が下されました。いよいよ待ちに待った初陣です。
 ブラックバスをバスバギングで釣ることを目的に作られたこの竿の初陣は、やはりバスバギングでなければならないのです。

 とはいえ近年の主戦場であるフロートチューブでバスバギングでは8ft、170gの重量級ゆえ辛い初陣が懸念されるところであります。重戦車に機動力を求めてはいけません。適材適所が戦略の基本であります。本来の性能を遺憾なく発揮し戦果をあげるため、統括作戦本部にて入念に検討が繰り返されました。

 その結果、ハンドコンエレキを装備したレンタルボートで湖上に出撃後、湖岸線を哨戒・索敵しながらブラックバスをバスバグにて水面まで誘導。しかるのちこれを可及的速やかにかつ確実に捕食せしめ確保する、という作戦になりました。
 初陣の舞台は千葉県・片倉ダムにしました。これまで釣りをしたことが無いので単純に行ってみたかったのです。
 レンタルボート施設があること、ハンドコンエレキが使えることが本作戦の成否を分けます。初陣だけに釣人の体力がどこまで続くか未知数ですので、人力による操船での体力の損耗を極力防ぎ、釣りに集中する作戦です。

 5時レンタルボート笹川に着き、料金を払って準備をすすめます。

こんなです
本日のタックル

 この竿を作った動機がデカいバスバグで釣りたいですので、全てはデカいバスバグを使うことに基準をおいてタックルを考えています。

 ボートはデッキが平らな10フィートの免許不要艇。バッテリーを積んでハンドコンエレキをセットする際にも幅が広く、安定しているので作業が楽です。
 また、楽に釣りができるよう準備したのが、ちょいと腰掛けられるよう椅子代わりの脚立です。出撃前夜にドンキホーテ蕨店にて調達しました。バス釣りにはお馴染みのアイテムですね。
 これに普段へらぶな釣りで使っている背もたれ付き椅子と座布団を組み合わせて高さを調節し、操船・釣りに最適な姿勢を実現するのです。

Stand Upスタイルでは疲れない工夫を
ちょいと腰掛ける脚立

 いよいよ出船です。ティペットに結んだフライはアンプカのフルーツカクテル2番です。ボート越しにキャスト&リトリーブをするのは無理なので、湖岸に右手を着くように回ります。

カートも借りれて楽でした
桟橋の様子

さぁ出船です
湖の様子

 最初はボートで静かにポイントに近づいてロールキャストでピンスポットを撃っていくのがメインと考えていました。
 そうするとラインは自ずとロングキャストを捨ててロールキャストのやり易いDTとなります。ショートキャストでは重めのラインの方が竿に掛かる負荷が大きくて扱いやすくなりますから9番を選びました。

 ところがやはりフライの空気抵抗が大きく、ロールキャストではロクにターンしてくれません。ボートの影やエレキの音を考慮すると、あまりポイントに近づきたくないし、ボートの上からでは目線が高いこともあって、意外と距離をとりがちです。
 仕方がないので早々にWF8Fのラインを巻いていたリールに換えてオーバーヘッドでのキャストを試みると、ボートの上からの振り下ろしになるので意外とキャストできます。地上で振るのと感想が違うなぁ。

 当初は10m以内の接近戦を考えていたのですが、15mくらいのキャストを常用してポイントに投げ込んでいきます。こうなると重さと反発力でバンブーでは限界に近いくらいです。カーボンロッドの方が快適に釣りができるかも?

 さらにダム湖の特徴でもあるのですが、水面に木が覆い被さっているので枝の下へフライを投げ込みたくなります。頭上にまっすぐフォルスキャストすると当然枝に掛かってしまいますので、サイドキャストというか竿を横に倒してループを横にして投げます。そうするとやはり竿が重いと疲れます。

 肝心のバスの方はというと、さすがに関東のメジャーレイクだけあって簡単に10艇以上のボートを見かけることができ、かなり苛められているようです。バスバグを突くのはブルーギルだけで、バスは近くまで寄ってくるのですが、なかなか食いついてくれません。
 小魚を岸際に追い込んでいる姿を見かけるので、スーパーミノーを結んで投げると一匹だけ食わせることができましたが、手元でジャンプ一発バラしてしまいました。残念。

枝に掛かったフライを回収のついでに撮りました
これは木イチゴ?

分かるかなぁ?
この木のどこかにおサルさんがいます
(写真をクリックすると拡大します)

 バスが釣れません。お昼ごはんを食べたら岸際にボートを付けて、平らなデッキの上に寝転がってお昼寝にしてしまいました。景色・環境は抜群。鳥のさえずり、サルの声を聞きながらのお昼寝は釣れない時故の贅沢(笑)ですね。

 お昼寝から起きると40cmくらいのバスがボートの近くをウロウロしていました。ここの魚はあまり人影に物怖じしないみたいです。でも食わない(笑)。天才のレベルにいっちゃっているのかも知れませんね。

船の下に潜り込んだりしてました
偏光レンズじゃないのでちょっと見えにくいです

 午後の部も相変わらずバスは釣れず。のんびりクルージングモードでどんどん奥へ進んでいきました。

亀山・三島・豊英とこの辺りはサルが多いです
おサルさんの親子が橋を渡っていきます

 このままでは釣った魚の写真がありません。それではちょっと寂しいので少しブルーギルに癒してもらおうと小さいポッパーを結びます。すると途端にブルーギルが飛び掛ってきてくれます。

口いっぱいに頬張っています
ブルーギルが釣れました

ナンボでも釣れる心強い隣人です
癒し系アイドルです

 数匹のギルに遊んでもらってから、奥の手を試します。バスを見つけてからシュリンプ(エビ)フライを水面直下に沈めてチョンチョンと引っ張ります。ところがコレがやはり手強く、目の前にまで寄ってきてはこれ違うとぷいっと顔を背けて見切られてしまいました。むむ~。

 思えばココは日本屈指のメジャーレイク。味付き匂いつきやシュリンプ、ネコリグやワッキーリグなどの様々なワームやS字系などありとあらゆるルアーが投げられているでしょう。サイトのバスがそう簡単に釣れるレベルではないはずです。

難しいけど環境が良かったです
奥までやってきました

 結局、そのまま5時になり釣り終了となりました。

 一日使ってみたTexasGeneralの感想はやっぱり重い、一日振り続ける竿じゃないでした。やはりプライムタイムに絞って使うべきでしょう。正直言って疲れました。

 当初の狙いと違ってロールキャストはあまり使えないことが分かりました。ロングキャストは辛いので、クリアウォーターでの使用は少し難しいです。透明度の低い水域でボートで近づいて釣る方が良さそうなので、次は霞ヶ浦水系辺りでのリベンジを考えてます。

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