自作バンブーフライロッドでシイラを獲れ
テキサスの大将ことTexas Generalに新たな作戦指令が下されました。今度は海戦に参加します。決戦の舞台は相模湾。三浦半島長井は荒崎港の丸伊丸から出撃し、戦略的要衝である浮き漁礁や海洋ブイ、潮目、流木などを哨戒。目標であるシイラを索敵後、可及的速やかにこれらを叩く、という作戦であります。
今回はOld River kawagoeのメンバーであるエノさんがシイラ釣りの幹事の労をとって下さいました。ありがとうございました。
シイラ釣りは払暁から始動、というのが定番です。朝4時に横浜横須賀道路衣笠ICに集合し、荒崎港へ本作戦に参加する精鋭たちが集結します。
Old River Kawagoeからはフル先生、ミンさん。エノさんの和竿のお師匠さま。そしてエノさんの釣り友達の方二名です。
道具の準備などをして出港を待っていると、本作戦の命運を分かつと言っても過言ではない最重要兵器活イワシの調達に手間取っている、との連絡が入ります。むむ~。本作戦の困難さを暗示しているような…。
結局出撃は約1時間ほど遅れた6時過ぎとなりました。戦場へ向かうまでの船上では道具の準備に余念を怠りません。
今日の本命フライタックル
左
Rod: TIEMCO EUFLEX GS SaltWater 91011-4
Reel: Wellstone 10-11 Large-Arbor
Line: SA WetCel WF10F/S Type4
ControlButt: VARIVAS NylonLeader 40lb 5ft
ClassTippet: VARIVAS GAME 12lb 1ft
ShockTippet: VARIVAS NylonLeader 60lb 3ft
Fly: EpoxyCandy
中央
Rod: P.H.Y Texas General Replica
Reel: TENRYU Fates SW-3
Line: SA Mastery WF8F SWT
Leader: VARIVAS PERFECTION 2X 9ft逆付け
Fly: GummyMinnow
右
Rod: Cheiron SaltWaterFly 9ft #9-10
Reel: Cabela's CR-10+
Line: SA WetCel WF10S Type1
ControlButt: VARIVAS NylonLeader 40lb 5ft
ClassTippet: VARIVAS GAME 12lb 1ft
ShockTippet: VARIVAS NylonLeader 60lb 3ft
Fly: Rattlin'Minnow
もちろんルアー用の道具も3本準備しています。ところが1本の準備ができた段階で早速戦場に到着してしまいました。見る間に船上のメンバーが初弾を繰り出しているではありませんか。
出遅れてはならぬとようやく準備したルアーロッドでポッパーを船尾からキャストすると、早速魚がバコッ!と出てきました。
船長が何?シイラ?と尋ねるくらいですのでジャンプも見せなければ、大した抵抗も見せません。ペンペンサイズですと答えながら船に寄せてくると50cmあるのかどうかという小型です。
まぁ船中初物を頂いたことだし…とリーダーを掴んで抜き上げようとしたら、ポロッとハリが外れてオートリリース(自動再放流)。あらら…。
とりあえずシイラの顔を見た、ということで、引き続き準備に取り掛かります。特にシイラ釣りが初めてであるフル先生とミンさんのことをすっかり忘れて、我先にルアーを投げてしまったことは、深く反省せねばなりません。
次の戦場に辿り付いた時には、フル先生にCheiron&CR-10+のタックルを手渡します。引き続きミンさん用の準備を…と思っていると、さっそくフル先生がシイラを掛けています。
タモを持って近寄るとダイレクトドライブだからハンドルが手に当たって痛いとのこと。これだけイッキに走る魚はやっぱり海ならでは。慎重に寄せてきて、念のためにと小さいながらもタモですくいました。
早々に戦果をあげるとは流石ですね
フル先生はこのサイズではまだ余裕がありますねとのこと。そうです。まだまだ大きいの釣ってくださいね。
さらに船は沖へ進みますが、霧が出ていて視界が通りません。これではトリヤマやナブラが見えません。シイラを索敵するには最悪の状況です。
しばらくゆっくりと哨戒行動に出ては、海洋ブイなどに辿り着きますが、どうもシイラの活性が鈍く、なかなか水面に出てくるまでに至りません。
次第に霧が晴れて日が差してくると、いよいよシイラの雰囲気が高まってきます。
とはいえなかなか活性の高いシイラの群れに巡り合いません。トモからGTロッドを駆使して遠距離の艦砲射撃を繰り返すのみ、だったのですが、ミヨシのエノさんからコッチ来てフライやってみなよ~とのお声掛けを頂いたので、いよいよ大将のご出陣です。
左舷ミヨシに入れてもらって散水とイワシのチャミングを繰り返す中に繰り出すと、散水のシャワーの外側で魚がイワシを襲っています。
はじめはゆっくりとフライを引いていたのですが、船長からシャワーの中の水面を素早く通す。途中で段を付けるように引いてとアドバイスを頂くと、魚の反応が明らかに変わってきました。
2回ほどミスバイトがあったものの、3度めの正直でばっちりフライを食ってくれました。
最初の走りこそ威勢が良いものの、すぐに止まるあたりから察するにペンペンサイズです。それでも対シイラ用としては弱い8番相当の竿ですので、ちょうど気持よく引っ張られる良い具合です。
無事ネットでランディングしてもらって、作戦完了です。この竿もまさか2匹目の魚がシイラになるとは思ってもみなかったでしょう。
この直後、エノさんの釣り友達の方が、船を1周半も回される大物を掛けました。船にあげた途端、誰もがデカっ!と声を上げたこの日一番の魚です。
今日イチ!
日が昇ってもシイラの活性もイマイチで、船の周りを泳いでいてもルアーやフライを無視する魚が多かったです。みなさん1~2本ほど釣ってはいるのですが、お祭り騒ぎ…というには程遠い渋い日に当たってしまいました。
フル先生もポッパーを投げていたのですが、途中でフライの方がいいみたい。ルアーをなかなか食ってくれないねとおっしゃっていましたので、再びフライを投げておられました。
終了近くになってサバが群れているトリヤマに戦場を移しました。ここではめいめいメタルジグを投げると型の良いサバが掛かってきました。船長も普段は盆を過ぎないといまいち美味しくないんだけど、今年のサバは大きくて美味しいよと言っていました。お土産確保にはピッタリですね。
最後にユーフレックスに入魂の儀式を…と思ってミヨシに立ったのですが、サバが3回ほどミスバイトしただけで終わりの時間を迎えてしまいました。
陸に上がって船宿でサービスのそうめんを頂きつつ、今日の感想など楽しく談笑です。海に出るとどうしてこんなにお腹が空くのでしょう。持参したたくさんのおにぎりやパンも平らげたのに、さらにバクバク頂いてしまいました。
久しぶりのシイラ釣り、型も数も寂しい釣果ではありましたが、夏の日に船上に出てワイワイやるのは、相変わらず楽しいモンです。
自作バンブーフライロッドでシイラを釣る、という目標も達成できましたので、満足した釣行でした。
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