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両ウドンの底釣り修行

底釣り専用池弁天閣釣道場へ行ってきました

2010-01-04

 当初は今週末9日の道満へら鮒会1月例会の会場となる野田幸手園に試釣に行こうと思っていたのです。ところが4日は新春お年玉大会が行われるとのこと。月刊へら鮒2月号の広告、野田幸手園新聞を見ると、参加者が400人!とあります。こんな混雑の中で渋い釣りをやっても試釣にならないんじゃないの?と臆病風に吹かれた上に、前夜の新年会のお酒が残って朝寝坊とダブルパンチを受けました(笑)。
 ところが10時に起きると空は晴天、風は穏やかとあってはウズウズし始めるのが釣り人の性というものです。先月31日の釣り納めで初体験した両ウドンの底釣りをもう一度やろうと決めました。

 前回の中の島センターは尺絡みの良型が結構掛かったので、もう少し小型の魚が揃うところが竿に優しいかな?さて、どこへ…と思案した結果、弁天閣釣り道場に行くことにしました。
 ここはアトリエOld River Kawagoeへ行く途中になり、底釣り専用池ということもあって両ウドンの底釣りを実践するにはちょうど良いのではないか?といつも気になっていたのでした。

 あわててウドンえさを作ったりしてバタバタし、結局釣り場に着いたのは12時前くらいだったでしょうか。事務所で料金を払うと名前を聞かれました。珍しいな…と思って場内へ入っていくと、結構お客さんが入っています。空いてるところがいいよね…と見ると駐車場側の中央が空いていたので、竹枠の脇に入りました。

いかにも風を遮ってくれそうでしょ?
釣り座からの景色です

 さて準備を…と足元を見ると、ここの池の縁の角木はずいぶん太くて自前の万力が取り付けられません。角棒の竿掛けを刺せる金具が着いていて、砂利敷きの地面から若干の段差があります。釣り台があれば良いのでしょうがあいにく持ってこなかったので、ご主人に言って池の釣り台をお借りしました。

 さて一応粉モノのえさも持ってきましたが、両ウドンの底釣りと心に決めて仕掛けを作ります。とヘラバッグをガサゴソやるとなんと小物箱が無い!どうやら家に忘れてきちゃったのです。オーマイゴッド!
 ハサミはここに向かう車中で忘れたことに気付いたので途中のコンビニで購入していましたが、予備のハリ各種、ゴム管、ハリス、道糸、底取りゴムも一切合財忘れてきてしまったのです。なんてこった!

 どうにかならんかな…?と探すと、31日に使った仕掛けが仕掛け巻きに、竿ケースの中にはハリスケースがありました。良かった。これで何とかなります。とはいえ使い古しの道糸0.4号、ハリス0.2号です。これはちょっとヤバいかも…?特に道糸が切れたら替えがありません。
 前回アタリが小さかったので今回はハリスを詰めました。20-26cmでスタートします。これでしっかりはっきりアタリが出てくれると嬉しいなぁとの試みです。

 えさは魚信のポンプ出しです。前回太過ぎたので径の細いポンプで作ったら今度は細すぎました(笑)。ウドンの径はどれくらいがいいんだろう?何から何まで分からないことだらけの入門者です。まぶし粉も相変わらず粒戦細粒を使います。普段の釣りにも使い回せるお気楽感覚ですね。
 底取りゴムが無いので、板オモリを切ってハリに巻きつけて底をとります。この方が意外に正確かも知れん…(笑)。

 どうにか準備を整えてえさを打ち始めたのは12時30分を回っていました。最初はなるべくえさを打って魚を寄せないとな…と思って軽く空アワセをすると、ウドンがばっちりハリに残っています。何てハリ残りのいいえさなんでしょう。どうやらウドンの水量が少なくて、硬くできてしまったようです。仕方が無いのでハリに残ったウドンに粒戦細粒を付けて打ち返します。3回くらいイケましたね(笑)。

 盛大に粒戦細粒を放り込んだおかげか、次第にウキにサワリが出始めました。来るかな?アタるかな?と集中しているとツン!とウキが引き込まれます。すかさずあわせるとギュン!と竿を絞ってくれます。よっしゃ!

初物釣れました
弁天閣のへらぶな第1号です(12:56)

 ハリスを短くした効果が出てるんじゃないの?と次を振り込むと、またもやアタリが!よしと合わせて連続ヒット。これがさらに2回続いて何と4連釣です。うそ~?出来過ぎ~!
 その後はと言うと、やはり入れ掛かりというわけにはいきませんでした。連続ヒットがあったかと思うとパッタリとサワリが無くなるなど波があります。きっちり底に寄せ切っているわけではないので、そんなものなのでしょう。
 アタリを待ち過ぎるとサワリも無くなるので、待ち過ぎず頻繁に打ち返すことと、ウキ下の調節をマメにすることに気を付けました。

 10枚ほど釣ったところで、使い古しの0.2号ハリスを切られてしまいました。ちょっといいサイズかな?と思う魚の走りを、竿を曲げて握りのすぐ上の部分を使って溜めていると、最後のひとのしでプツッといかれました。竿に踏ん張るだけの余裕を持たせていなかったので、対応できなかったのです。自らの未熟さと糸の劣化が原因なのですが、極軟の9尺竿が魚のヒキで初めてハリスを切られたかと思うと、ちょっとショックでした。
 もう0.2号が無いので、その後はハリスケースにあった0.25号ハリスに改良ヤラズ2号を使いました。こちらはさすがに切れませんでした。

1時間ちょっとで10枚は出来過ぎのペースです
ツ抜けのへら(14:12)

 日が傾き、少し肌寒くなってくると、さらにペースが落ちて15時までに13枚となりました。次第にウキがナジむようになったので底が掘れたか?とウキ下を微調整し、アタリが少なくなったらハリスを25-31cmと伸ばしたり、とアレコレいじっておりました。
 とはいえ残り1時間ですので、微調整を繰り返してでももうちょっと…と頑張ると、残り30分を切った34分に17枚めが釣れました。う~ん?20枚イケるかな?

気持ち良さそうですね
風の無い良い天気の夕暮れに飛行船が浮かんでました(15:36)

 一枚追加した後、おかみさんが釣り座を回って計量を始めました。そろそろ終わりなんだな…と思っていると、最後に連続ヒットがきました。
 特に2枚めは尺絡みの良型。右に左にと走り回って堪能させてくれたので、これが潮時とアガリ一枚にしました。

今日イチの尺絡みでした
20枚め。ちょうどアガリ一枚となりました(15:58)

 後片付けをしているとご主人がハンドマイクで順位を発表しています。呼ばれたのは全部で12人。途中で帰っている人もいるのでしょうから、もうちょっとお客さんが多かったかも知れません。
 フラシを出さなかった僕は最後に呼ばれて12位、記録なしです。フラシ出しときゃ良かったかな?トップの人は20kgくらいでした。小型のへらが多いので60枚以上かな?と思います。この時期にこれだけ釣れれば充分楽しいです。気に入ったな、また来ようっと。

明日から仕事だからってワケじゃなくてね(笑)
終了後の様子。冬の夕暮れってどこか寂しいです

 最後に事務所で一つ選んで下さいと賞品の入ったカゴを差し出されました。参加賞としてポカリスエット500ccペットボトルを一本頂きました。毎日が釣り大会なんだそうです。
 休憩所で休んでいってくださいとも言われ、中でお茶を頂きました。常連さん達がわいわいとお話ししている雰囲気はのんびりまったりのアットホームで好感が持てました。もちろんおじいさんばかりなので、あまり話の輪の中に入れる感じではなかったですが、端でのんびりお茶を頂きながら、常連さん達のお話を聞いているのもイイもんです。

 この日釣ってて思ったのはアタリが小さい!やっぱりウキの目盛りを小さくしたい!でした。結構あわせられなかったアタリがありました。こればかりは場数を踏まないと上手になれないのは分かるのですが、もうちょっと自分にあったウキが欲しいなぁ…との想いは募るばかりです。いつもの如く釣具屋さん巡りをして帰りました。どこかに安くていいウキって無いかなぁ?
 僅かなアタリしか出ない冬の両ウドンの底釣りこそ、ウキの感度や使いやすさが生命線になってくると痛感しました。これまでウキにあまり頓着してこなかった僕ですが、この釣りだけは拘って然るべきだと思ったのでした。

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