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ハゼ釣りに行ってきました

江戸川放水路で手漕ぎボート釣りに挑戦

2010-07-31

 夏も本番になったことですし、うちの彼女と江戸川放水路へハゼ釣りに行ってきました。

 女性のハゼ釣りにおける最大の関門が虫えさです。ニョロニョロと動くゴカイアオイソメは嫌われ者です。どれだけ美味しい魚を引っ張ってきても愛に満ちた日々はやってこないでしょう。
 そんな中、マルキユーから特船イソメという人工エサが発売になりました。ルアー釣りにおけるワーム状のもので、匂いや味が付いているため虫えさ以上に釣れるという売り文句で話題になっています。これなら大丈夫!と前日に購入して、ハゼ釣り初挑戦とあいなったわけです。

 また次なる難関が船酔いです。もちろんハゼ釣り自体は岸から立って釣ることも充分可能ですが、船釣り入門として手漕ぎボートは初心者に最適だろう、との判断です。船酔いしてもすぐに中止、上陸できる手前船頭のため、他人に迷惑を掛けることもなく、苦しい思いをして沖アガリの時間を待つこともありません。江戸川放水路であれば波が立つこともなく、揺れる経験の少ない人でも船酔いの確率はぐっと低くなります。

 そんなアレコレを考えて、行ってきたのは千葉県市川市の江戸川放水路の右岸にある伊藤遊船です。
 相変わらず遅めの出発で、到着したのは10時過ぎです。二人乗りのボートに竿を2本借りて、仕掛け、えさのアオイソメを1パック購入して、船に乗って停泊中のボートに渡ります。

東西線の少し下流でした
川に出てみました

水深は1mくらいです
左岸の様子です

 1.5mの手バネ竿に伊藤遊船オリジナルの仕掛けを繋ぎます。胴突きの一本バリで、タナゴ用キツネのような形の3号のハリ、10cm程度のハリス、オモリはナス型1.5号が付いています。
 彼女に竿を手渡し、特船イソメを付けて釣り開始です。最初はどのようにやったら良いのか分からないようで、魚信が無く、なかなか釣果が出ません。
 僕の分の仕掛けを作ったら、アオイソメを付けてこれでやってごらんと手渡します。程なく手元にプルプルと魚信が伝わったようで、始めてのハゼの気配に興奮気味です。どんなタイミングであげたら釣れるかいろいろ試してねと促すと、ようやく初物が釣れました。

やったぁ
釣れました

 やはりアオイソメに替えたところ頻繁にアタるようになりました。途中で特船イソメに戻したりしたようですが、断然アタリの数が違います。どう?特船イソメにする?と訊くとニセモノだとアタリが圧倒的に減ってしまうと思うというのが彼女の感想でした。
 じゃあアオイソメを自分で付けてみる?と水を向けると、それはちょっと…とやはり決心が付かないようです。
 結局僕がえさをハリに付けて竿を手渡して釣りをして貰います。魚が釣れたら、僕の竿を手渡して交換、という手順です。僕が魚を外している間に二匹目を釣ったら、ちょっと待って貰いました(笑)。

たくさん釣るよ
これはちょっと大きいね

 暑い時間帯の釣りになってしまいましたが、この日は薄曇りで直射日光が少ないです。川を渡る風が心地よく、過ごしやすい日に当たったのが幸いでした。

プルプルします
このサイズが中心でした

 小さい魚が多いため、プルプルと伝わる感触もなかなかハリ掛かりしません。これはムキになるねぇと二人であ~!だのいや~ん!だのワイワイ言いながらハゼを釣っていきます。
 途中1.5mの延べ竿を使ったシモリウキ仕掛けでも何匹が釣りました。以前に室内釣り堀でもらった竿なんですが、これを使う機会がなかなか無かったので、あらかじめ仕掛けを作っておきました。ウキがピコピコ動く方が彼女の好みかな?と思ったのですが、意外とアタリが分かりにくいとのこと。この日は手元にプルプル感触が伝わるミャク釣りの方が気に入って貰えたようでした。

手バネ竿は初めて使いました
日焼け対策にはつばの広い帽子が一番です

 14時を過ぎる頃、彼女がちょっと気分が悪いと言い出しました。どうやら近くを通る大きいエンジン船の起こす引き波で船酔いになってしまったようです。この波は突然波長の短い揺れが起きるので、あまり多いと僕も気持ち悪くなってしまうことがあります。
 なかなかハリ掛かりしないため、ムキになってミャク釣りの竿先を睨んで釣りをしていたのも、気持ち悪くなってしまった一因のようです。
 お昼ごはんを持ってくるのを忘れたため、空きっ腹で釣りをしていましたし、真夏の暑さの中に4時間程も居続けていたのではそろそろ限界…これ以上釣りを続けるのも辛いだけ、と終了することにしました。

 帰りは近所のファミリーレストランで遅い昼ゴハンを食べて充分に涼をとってから帰宅しました。早めに帰路に着いたためかあまり渋滞も無く、順調な道中でした。
 帰宅してからはこの日の獲物の下拵えをします。ザルにあけて釣果を数えてみると62匹いました。

100匹は釣れませんでした
全部で62匹でした

 この獲物を帰宅後の疲れた体をひきずって一人で下拵えするのは億劫なのですが、二人がかりでやればあっという間です。一人30匹程度…と考えれば、どうにかやれる分量だよね、とお喋りしながら、カッターナイフでウロコを落とし、頭と内臓を取り除きました。
 さてどのように料理しようか…と相談したところ、柳川にすることになりました。近所のスーパーでゴボウのささがきパックと卵、めんつゆを買ってきて、フライパンにあけたら火に掛けるだけ。超簡単料理です。

できました
前日お取り寄せしたウニで丼に、ナスの煮浸しはお惣菜コーナーで買いました

お味は…?
いただきます

 お味は…というと、ハゼの中骨が気になるか?と思っていましたが、サイズが小さいだけに全然気になりませんでした。めんつゆを多めに入れてしまったのでやや味が濃かったですが、ハゼの柳川というのはドジョウと違ってこれもまた良しでした。身があっさりしているのでむしろより良いかも知れません。小型のハゼを簡単にたくさん美味しく食べられるので、これは非常に良い料理だと気に入ってしまいました。

 虫えさの壁は以前として残りますが、簡単にたくさん釣れて、プルプルと手に伝わる感触も楽しい、そしてなかなかハリ掛かりしないのでムキになってしまう…とハゼ釣りは結構気に入って貰えたようです。また行きたいねと言って貰えたので、今回のお誘いは大成功のうちに終了となりました。

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