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1年ぶりに渓流に行ってきました

フル先生のホームグラウンドに連れていって頂きました

2010-09-14

 2010年は本当にフライロッドを振っていません。シイラ釣りで2回に池タイプの管理釣り場で1回だけ、と今年は川歩きをしていないのです。毎年今年こそは川のフライフィッシングをと思っているうちに禁漁間近になってしまうのですが、今年はヒド過ぎる…。
 そんなわけで平日釣行に充てられる夏休みの最後の一日を渓流で過ごそう!と決めました。とはいえ川を知らないなんちゃってフライフィッシャーなので、助けて下さい!とアトリエOld River Kawagoeでお世話になっているフル先生に彼のホームグラウンドへ連れて行ってもらうことにしました。

 川に到着したのは9時30分頃だったでしょうか。山に入って川に近づく頃には雨がパラついていました。久しぶりにウェーダーを取り出し(1年ぶり!)、身支度を整えます。

Tackle


 川に入ってすぐのカーブでここ釣れますからやってみてとアドバイスを頂き、投げてみます。チャパッと小さな水飛沫が上がったのですが、とてもフライを食い切れるサイズでは無かったようです。今出たよね?小さいのが出ましたねと話しながら今日はいないかな…?いつも釣れるんだけどなとフル先生がミノーを投げてみると…、

おおっ!キター!
ホイっと投げて巻いてくると…

さらに拡大。ドン!
第一号が釣れました

 やっぱりいましたねとイワナゲットです。記念写真を撮って、2・3投で見切ってドンドン行きましょう、とフル先生が先を促します。

 途中フル先生お手製のショートバンブーロッドをお借りしてミノーも投げてみました。4ft程の長さにも関わらず、意外に距離が出ます。シンキングミノーの重量のせいかな?とも思ったのですが、ルアーの軌道が自分に近いので、距離の見積もりが短いのだと気付きました。竿にはちゃんと反発力があって普通に飛んでいき、違和感無く使えます。むう、さすがですな。

 遡っていく途中で雨が降ってきました。ポツポツとですので釣りに大きな影響はなさそうです。

雨で釣れるといいなぁ
雨の遡行です

 カッパを着ると雨が弱くなってきて、程なく止んでしまいました。すぐ止むだろう、と粘った時は長く降るんですよねぇ。なんで?

 さらに遡っていきます。時に僕が先行したり、フル先生が先行したりと入れ替わりながら釣っていきます。実は渓流を二人以上で釣るという経験がほとんど無い僕は、どんなペースで歩いたらいいのかよく分かってないのです。フル先生にはストレスが溜まってしまったかしら?

 背後の木に引っ掛けてしまってティペットを交換している間に、先に行ったフル先生が投げています。下流から追いついて、釣れそうなポイントだねぇと写真撮影してみます。

なんか予感がしたのですよ
このポイントではフライです

 釣れそうですねと声を掛けた途端、パシャ!と水面を流れるフライに水飛沫が上がりました。バッチリなタイミングでフッキングしたフル先生と良い出方しましたね~と話しながらランディングしたのは、お腹が膨れた美形のヤマメでした。

お腹が膨れたグラマーちゃんです
いい出方をしてくれました
(クリックすると拡大します)

 この一本で満足と話すフル先生の感想もさもありなん、と思わせる魚です。いっぱい撮っちゃおうと二人で即席撮影会です。防水機能搭載のデジカメならではの水中撮影にも挑戦しました。

水中の方が魚体の色が鮮やかですね
感謝の念を込めてリリース
(クリックすると拡大します)

 さらに上流へと遡り、釣りを続けていきます。雨も上がって雲の切れ間から日射しが出てきましたので、歩くと暑いくらいです。

いい川ですね
久しぶりの川歩きは気分爽快

 この川は粘って投げてみようかな?と思わせるポイントが結構多く、すっかり気に入りました。しかしながらフル先生によると放流がされていないとのことで、もう少し魚が多ければ言うこと無しなんですけど(笑)。

ここも良さそうでしょ
水深のある落ち込みを釣るフル先生

 このポイントではミノーを追いかけてきた魚を見つけたので、少し粘って一本釣り上げてました。さすがです。
 この少し先から林道に上がって午前中の釣りは終了です。と言ってももう14時になってましたけどね。テクテク歩いて入渓点に戻ってきて、遅い昼ごはんにします。

いつも買っておくんだそうです
川の水で冷やしておいたプチトマトです

川で食べるとなんでも美味しいです
僕のゴハンはコンビニおにぎりです

外ゴハンは食べ過ぎちゃうんですよ。おいしいから(笑)
フル先生にも撮って頂きました

 ゴハンの後は車止めまで移動し川に入ります。堰堤を越えて遡っていきます。

何でしょう?これ
川原にこんなのが落ちてました

食べられるのかな?
倒木にキノコが生えていました

ここだけ水で流されたのかしら?
変な穴が空いている石積みの堰堤がありました

 本当に最初の一回だけしか魚のご挨拶がありません。もうちょっと僕の相手をしてくれれば、最高なんだけど…と遡っていくと、次第に渓相が変わってきました。
 大きな岩がゴロゴロ積み重なるようになり、手を付いて登る動作が増えてきたのです。川の様相は瀬と淵の連続から滝と淵の連続となってきました。

撮る人の視点も後ろの景色も高さを感じさせます
ガシガシ登ってきました

 渓相が変わってきたので、リーダーを7.5ftと短くし、結ぶフライも浮力があって目立つエルクヘアカディスに変えました。流速があるので、淵にポンと投げ込んで2秒以内に出て頂戴、という釣りになります。

 17時頃、大岩が縦に積み重なって川を塞いでいる地点で行く手を阻まれてしまいました。やむなくここで終了です。先日フル先生が来た時と岩の配置が違う、とのことなので、大雨で流されてしまったのでしょう。

手を掛ける場所がありませんでした
この岩が越えられずに終了です

 四角い穴の空いていた堰堤の脇から藪こぎをして脱渓しました。テクテク林道を歩いて車に戻ってきたときには18時になり、辺りは真っ暗になっていました。本当にギリギリのタイミングで引き返してきた…って感じです。

 ガシガシ歩いて、本当に久しぶりに山へ来た!って感じの釣行でした。繰り返すようですが僕の相手をしてくれる魚がもう少し居たら言う事無し!なんですがねぇ。

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