鱒類必釣!を掲げてBSに縋ってみました
ここのところフライロッドを持って川を歩いて鱒類を狙うもサッパリ釣れません。もう禁漁が迫っているというのにこのままでは終われないので、もう一度どこかに行くぞ!と考えたのですが、やはり川行きはリスクが大きい…。すっかり弱気になった僕は湖へと行くことにしました。BSなら鱒を確実に引っ張ってきてくれるのでは?と最後の期待を寄せたのです。
というのも、数年前にお地蔵様から大尻沼のお話を聞いて以来、行ってみたいと思っていたのです。他にもチラホラと釣行したとの話が聞こえてきて、もう辛抱堪らん!状態になっていたのであります。
釣行前は台風12号の影響で雨と風が強い日がありました。26日(日)は影響が少ないだろうと環湖荘へ予約の電話を入れ、当日は8時頃に到着しました。
大尻沼に着いたもののボート乗り場と駐車場が判らずに手間取り、荷物を降ろす際にシューティングバスケットを忘れたことに気付きました。仕方が無いので車に積んであった洗車用バケツで代用します。
ボート乗り場へ荷物を運び、タックルを準備します。今日はBSをやりたい!と9フィート6番を準備し、もしかするとドライで釣れるかも知れないとスケベ根性を出して9フィート5番も用意しました。
エレキをセットし、湖上へ出たのは9時半になっていました。相変わらず準備に時間の掛かる釣りです(笑)。
やはり天気の回復を狙った日曜なので良い天気となりましたが、先に出ている船が10艇近く見えます。後からやってきて準備の遅い僕を抜いて行った船が4艇ありましたから、やはりお客さんが多いようです。川だったら立つ場所さえ無いんじゃないか?という盛況ぶりですね。
先行のボート達は岸沿いに着いているので、ドライで出るのかな…?と竿を持って水の中を覗き込みます。魚影を一回見つけて投げたものの、魚の反応は無く、そのままダムサイト方向へ流して行きました。
岸に近寄ってみると水深の浅いところには水草が生えています。これがまた20年前の琵琶湖くらいでしか見たコトないっていうくらいのボリュームです。この影に隠れてたりしないのかしら?と切れ目を覗き込むのですが、魚の影は見当たりません。
いよいよダムサイトに近づいてきました。向かって右側は岸沿いが浅く、フラットな形状から急激に落ち込むカケアガリになっているようです。ここに沿って回遊したりしないかな?
アンカーを下ろしてボートを止め、右側のカケアガリをBSで攻めてみようかとBSスカッドを結ぶと、ちょうど右側から風が強く吹いてきました。これでは投げられません。う~ん、台風の吹き返しなのかしら?
仕方が無いのでダムサイト前から左側へと投げることにします。周りの景色から平らな浅い地形になってそうな気がするので、こっちも釣れるのではないか?と。
ところが即席シューティングバスケットはほぼ間違いなくシュートの際にランニングラインが絡んでしまいます(泣)。う~ん、ストレスが溜まるなぁ。
15投くらいしたところでようやくランニングラインが絡むことなくシュートできました。やっと釣りっぽくなったなぁ…と思ったら、コン!とアタリが出ました。ところが久しぶりのBSでのアタリにビックリして、つい右手で竿を立ててしまったものですから、やっぱりハリ掛かりせず。しまったぁ、やっちゃった。
改めてフライを見てみるとBSスカッドのフォーム材にキズが入っています。これってマスが食った跡だよね…?
これで粘ることになったのですが、後のアタリが出ません。お昼を過ぎてしまったので、とりあえずヒートアップした頭を冷ますため、お昼ゴハンにしました。
のんびりお昼ゴハンを食べた後は、またしても絡むランニングラインとの戦いです。キー!チクショー!シューティングバスケットさえあればぁ!
これでは釣りにならないのでフルラインのシンキングラインで引っ張りの釣りをやろうか…?と心が折れそうになります。しかし今日はBSをやろうと思って来たんだしなぁ…どうしようかな?と思っていると、待望のアタリがコン!と出ました。
今度こそは!と左手でラインを手繰ると、グイグイと魚が引っ張ります。よし!今度は掛かった。慎重にランディングして、ようやく本日の初物をゲットです。良かった。ボウズでお帰りだったら今度こそ立ち直れないトコロでしたヨ。
ちょっと尾鰭が欠損していますが、40cm足らずといったところでしょうか。やれやれ、と撮影してリリース。綺麗な水の中に泳ぎ帰っていく姿に満足です。
この一匹めはやや左に投げたよな…?と同じ方向に投げて行きますが、後が続きません。やはり群れているような状況ではないのでしょうか。
ボート上に立って釣るのに疲れてきたので、今回持ち込んだ脚立を椅子代わりに活用します。投げた後にヨッコラショと慎重に移動して、座り込んでリトリーブすることにしました。
『パトラッシュ、僕はもう疲れたよ。』『誰がパトラッシュやねん!』などと一人ツッコミなどしながらラインを手繰っていると、ぐっと重さが伝わりました。慌てて左手でラインを引っ張ると先程の魚よりも元気良く竿を絞って走り回ります。
よーしよし、とランディングネットに収めたら、先程よりも一回り大きく、プロポーションの良い魚でした。
珍しくサイズを測ってみようかと思い立ち、メジャーを当てると44cmといったところでしょうか。サイズよりもでっぷり膨れたお腹が印象的でした。何を食べているんでしょうか?ストマックポンプでも持ってくれば良かったかしら?
リリースする際に、せっかくキレイな湖水なんだし、と水中撮影を試みてみました。先日のフル先生との釣行でなかなか良い感じの写真が撮れたので、今回も…と。
あまりたくさん釣れるわけではないけど、サイズやコンディションがいいねぇと悦に入りながら、釣り続けました。でもやっぱり後が続きませんでした。今になって考えると、もうちょっと数を求めてポイント移動しても良かったかな?と少し反省です。
16時になり、そろそろ終了の時刻が気になってきたので、ようやくポイント移動です。ボート桟橋の近くへとやってきて、ダムサイトに向かって左側にあるワンドの出口付近にボートを着けました。ここは最初に魚影を見かけた唯一の場所で、岬状になっているので、風に乗って浅場へ入る通り道になっているんじゃないかな?というヘタな考えです。
ここでも相変わらずランニングラインとの格闘に明け暮れるのですが、たまたまキレイに投げられたキャストにグン!とアタリが出ました。よしよし、とネットに入れた魚は1匹目と似たような感じでした。
時間を見てもこれでアガリかな?と思いつつ、もうちょっと…と投げてしまいました。17時前になって他のボートがドンドン引き上げていきますので、僕も終了としました。
とにかくランニングラインが絡んでストレスが溜まる釣りになりました。シューティングバスケットは忘れちゃダメですね。もうちょっと数が釣れるかと目論んでいたのですが、3匹というのは少し不満が残ります。アレコレ試してみても良かったなぁと反省しきりで帰路に着いたのでした。
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