買った竿に魂を入れたくて
12月8日、中古釣具店でダイワの五天聖19尺(口栓無し)を19,950円と格安で購入しました。竿を入手すれば使いたくなるのは釣り師の常。どこで使おうかな…と候補地をあげるうちに、鮎川湖を思い出しました。
あれはちょうど一年前の年末。買ったばかりのシマノ翼21尺を携えて鮎川湖を訪れ、2日頑張ったものの、結局この竿での底釣りで魚を釣り上げたのは1枚きりでした。
それ以来、いつかは…と機会を伺い、再び長竿でのリベンジマッチを心に期していると、ちょうどエノさんがダイワのへらF18を買ったので気持ちよく振りたい、一緒にどう?とお誘いを頂きました。そこで鮎川湖を提案したところ、行きたいと言って頂きましたので、26日にいざ釣行とまとまりました。
朝5時30分頃に到着すると既に数台の車が停まっています。事務所で入漁券を買うと6番目でした。 堰堤下桟橋の事務所脇も良いポイントと聞いていますが、18尺で底が取れなかったと記憶していますので東桟橋に入ります。掲示してある水深を目安にすると桟橋奥の沖向きが4席18尺と表記されています。先に入った人達がドコに座るか心配でしたが、エノさんが奥から2席めの30番に、僕が32番に入れました。
昨年のF迷人さんの教えを思い出し、両ダンゴの底釣りで始めます。竿は前記五天聖19尺、道糸はSMOOTHへら0.5号、ハリス0.4号30-38cm、上ハリがバラサ5号、下ハリが改良ヤラズ4号です。
ウキをどうしようかと悩んで、旭舟の爛10号を付けて振り込むとウキのトップがよく見えません。もうちょっとトップの太いものを…と美春の底釣(赤帯)8号に替えると、少しはマシになりましたが、まだ目盛りが読めません。次に花水樹工房の底釣りタイプパイプトップNo.2の15.5号にしたら、背後の木々の上から太陽が昇って日が射してきました。するとアラ!びっくり!ウキのトップが良く見えるようになりました。う~ん、朝一番の暗い頃はトップが見難いんだな…。
改めてウキを替えるのも面倒なので、そのまま花水樹で行きます。水深は19尺でちょうどです。若干増水気味なのかエノさんの18尺ではもうちょっとのところで届かないようです。スミマセン、見立て違いでした。
えさはペレ底:真底:水を各50ccで作りました。さてようやく釣り開始だワイ、と準備が整ったところですが、18尺チョウチンで一足先に始めていたエノさんは既にワカサギの猛攻に遭っています。えさを打ち始めると4~5投でウキにサワリが出始めますが、やっぱりワカサギなんだろうなぁ。
しばらくしてツン!と良いアタリが出たのでハッシ!とあわせると案の定ワカサギでした。
へらのアタリが出ないので、食わせにグルテンを使ってみようと強力グルテン:グルテン四季:水を25cc:25cc:50ccで作って下バリに付けてみます。ところがグルテンにさえワカサギが掛かってくる始末。かなり待ってもへらぶながウキを落とすことはありませんので、お好みではない様子です。
それでは…とダンゴえさに混ぜ込んで即席グルダンゴにしてみても一向に食いアタリが出ません。む~、どうしたらいいんだろう?エノさんは段底でやってみてもウドンにワカサギが食ってくる、と言います。竿を短くしてチョウチン・浅ダナとタナを替えても、やはりワカサギの攻撃が止まらないと嘆き節です。
11時になり、管理事務所の方がお昼ごはんができましたとアナウンスに来て、他のお客さんはお昼ゴハンに席を立ちました。もうそんな時間か…とこちらもお昼ゴハンの準備に取り掛かります。今回はカセットコンロとナベを持ち込んで、桟橋上でおでんを作ります。…と言ってもスーパーで売っている袋詰めの調理済みおでんを暖めるだけ。今年の2月20日エノさんと鳥羽井沼へら鮒管理釣り場に行った際にやったゴハンの再現です。
11時30分頃、左から吹く風が強くなり、とうとう19尺を諦めることにしました。入魂はまたの機会ですね。桟橋を反対へ振り返って岸側に向いて左へ一席ずれた24番の釣り座へ替わります。エノさんは右へ一席空けた26番です。
実はもう一本入魂を果たしたい竿があったのです。11月14日に購入していたダイワの抱月硬式12尺です。タックルベリー春日部店で見つけた時は、そのヘビ模様のような外観に一目惚れしました。継いでみると随分と硬い先調子の竿と感じたのですが、思い切って買ったのでした。
10尺くらいで底が取れると思うのですが、この竿で底釣りをします。道糸は0.8号、ハリス0.4号30-38cm、ハリは上下とも改良ヤラズ4号、ウキは花水樹工房の底釣りタイプパイプトップNo.2の12.5号です。えさは同じくペレ底:真底:水を各50ccです。
岸に向かって打つため手前が深くなる逆カケアガリです。水深が浅く、約2.5mといったトコでしょうか。ウキから竿先まで少し間があきますが、落とし込みで狙って打てる距離でした。
エノさんは8尺を出して、カッツケのウドンセットで攻めています。水面直下に見える魚はがさベラなので難しいと苦労していましたが、とうとう攻略して初物を釣り上げました。
この後はコツを掴んだようで、釣果を伸ばしていきます。さすがですねぇ。一方の僕はといえば相変わらず釣果ゼロのまま。
ようやくはっきりとしたアタリが出て、これは!とあわせたら、ぐんぐんと竿を絞ってくれます。やったぁ。頑張った甲斐があったよ。
ようやく初物が釣れました。よかった。抱月12尺で魚を掛けた感想はやっぱり硬い。手元から穂持ちにかけて力漲るパワーロッドです。もっと先調子なのかな…?と思っていたのですが、そこはへら竿で意外に手元寄りで曲がります。竿を立ててためているだけで浮いてくる感じもちゃんとあって嫌いじゃないです。むしろ好きかも。
しかしながら釣果が続きません。えさに手水を打ってほどよくバラける感じにしないとウキにサワリが出ません。ところがサワリが出てきたと思ったら、ワカサギがつついているだけでアタリに繋がりません。時折アタリが出てもカラツンばかりでへらまで辿り着いていないようです。さっきの一枚はなんだったんだろ。
次第に終了時刻の15時が近づいてきます。釣れないなぁ、アガリ一枚が釣れないかなぁ、とボヤいていると、エノさんがアガリだよ~と言って、魚を取り込んでいます。最後にまくってツ抜けしたとのこと。いいなぁ。
エノさんの写真を撮った後、自分のウキを振り返ると、ふわ~っと上がってツン!と落としました。おっ!とあわせると、鮎川湖のへらが情けを掛けてくれたのか、ギュン!とヒキが伝わってきます。
残念ながら2枚の釣果で終わってしまいました。最後の一枚はエノさんの写真撮影をしたので随分と待ったハズです。これからワカサギがつつく弱いアタリは見送って、へらのアタリが出るまで持てるしっかりしたえさ作りがキモだったかも?と推察されます。
しかしこのままでは釣り納めというには納まらないなぁ。年内にまたどこかに行かねばなるまい…、特に五天聖19尺に入魂しなければ年が越せません。
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