鮎川湖へ秘策を持って挑むも返り討ちに遭うの巻
去る2010年12月26日にエノさんと鮎川湖へ釣行したのですが、エノさんのダイワへらF18尺、僕のダイワ五天聖19尺による入魂の儀式はあえなく失敗となりました。エノさんはカッツケダナのウドンセットに活路を見出したものの、僕は12尺両ダンゴの底釣りで2枚のみ、という貧果に終わってしまったことは、既にお伝えしたところであります。
その後エノさんより違う場所じゃなくて、やっぱり、鮎川湖を攻略してこそ男の子。尻尾を巻いて撤退はダメだ!進軍せよ!との叱咤激励のお言葉を頂きまして、共に再び鮎川湖へリベンジマッチを挑むこととなりました。
コレまでの釣行から、とにかくワカサギ対策を考えねば釣果は覚束ないことだけはハッキリしました。
そこで考えた対策は中層を泳ぐワカサギに対しては底釣りがやはり効果的であると考え、その1が両ダンゴの底釣りでえさを練り込み気味にして、ワカサギの攻撃を耐え切ったところでへらぶなに食わせるというものです。まぁ王道な対策ですね。
しかし変わった工夫でなんとかしたいと考えるワタシとしては、その2両ウドンの底釣りに活路を見出すという変化球攻めでいきたいと思います。
そもそも麩えさの漂う粒子に激しくワカサギが反応していると仮説を立てるならば、粒子が漂わなければ良いのではないか?と打開策の端緒を見出しました。漂わない粒子といえば昨今流行の粒状ペレットです。常々これをウドンのまぶし粉として使っているワタシとしては、至極自然な発想と言えましょう。
さらに両ウドンの底釣りなのに、主流であるわらびうどんを使用せず、タピオカうどん(魚信)のみを使ってきました。一般にタピオカうどんが使われないのは粘りが強くまぶし粉が剥がれ難いためと言われています。
しかしながら全く剥がれないわけではなく、水深の深いところではむしろ剥がれ難い方が良いのではないか?18~21尺という深い水深に粒状ペレットを届ける役割を担わせるには適任ではないか?と白羽の矢を立てたわけです。
ただ前回の釣行ではエノさんよりウドンにさえワカサギがつついてくるとの言質を頂いています。これは白いウドンが水中で目立って攻撃(捕食?)の対象となっているのではないか?と疑い、今回はギャバンのタピオカスターチを使用して、透明感のあるウドンを作りました。これにより不必要にワカサギにアピールすることなく、粒状ペレットをへらぶなに食わせる作戦です。
ギャバンのタピオカスターチは、魚信の一袋が25gであることを参考にし、24.5gを使用しました。さらに重さを付ける為の味の素を0.5g入れ(6振りでした)、水を魚信の標準水量である100ccの配合で、電子レンジで作りました。
ダイワのプロフェッショナルウドンメーカーで搾り出す際には18~21尺の水深を考慮し、4mm径のノズルで極太に絞りました、特選わらび職人に漬け込んで、事前の準備は万全です。
さて午前4時に集合し、5時30分頃に到着すると既に駐車場の奥はいっぱいで、14人の先客が居ました。予想通り初釣りの人が多く混雑が予想されます。先行き不安だなぁ。
事務所にある釣果ノートを見ると、最近の竿頭は両ウドンの底釣りもあります。これは…!僕の目論見は決して的外れでは無いのかも?
6時30分になり東桟橋にお客さんが入っていきます。ドコにしましょうか…と相談しつつ、岸向きのの14番、エノさんは右に一席空けた16番の釣り座に入りました。
先月26日の釣行ではこの目安より一尺くらい増水していたので、15尺竿の底釣りで始めます。
竿はダイワの二天粋 渡月15尺、道糸はDUELのSMOOTHへら0.5号、ハリスは0.4号30-40cm、ハリは上下ともオーナーのアクト4号、ウキはくし玉 幸の13番(ボディ径5mmの細身です)です。
えさは前記の極太タピオカウドンです。まぶし粉にペレ匠デカ粒を使ってみました。
底立てをして釣りを始めたのは1時間ほど経った頃でしょうか。早速えさを打ち込んでいきますが、ウキはさっぱり動きません。時折ワカサギがつついてる?と思うくらいの弱々しいサワリが数度出るくらいです。
とにかく寒く、エノさんのえさボウルに張った水にいつの間にやら氷が浮いていました。こんなの見たの初めてです。えさが凍るなんてもんじゃないぞ、こりゃ。
2時間くらいえさを打ってみましたが、あまりにウキが動きません。桟橋には30人くらいの釣り人が入っていますのでこれは人災と見て、竿を18尺に変更し沖撃ちに活路を求めます。
エノさんは浅いタナのウドンセットを試していますが、前回にも増して難しいと苦労されています。インスタントウドンの感嘆や角麩を駆使してもワカサギの猛攻にさらされています。
竿はシマノ惜春18尺、道糸は0.8号、ハリスは0.4号30-40cm、ハリは上下ともオーナーのアクト4号、ウキはくし玉 幸の13番(ボディ径5mmの細身です)です。
えさは両ウドンでは寄せ効果が足りないとみて、両ダンゴに切り替えます。ペレ底:真底:水を各25ccで作りました。
両ダンゴのえさに手水を打って柔らかくして、バラケやすくするとワカサギがつついてくるようです。ワカサギの反応が出てくると少し練り込んで粘り気を出し、ワカサギの攻撃にも耐えられるようにする対策その1作戦で狙ってみると、1目盛りツン!と入ったアタリが出ました。
この写真でもお判りの通り、桟橋には人がずらっと並んでいます。それでも釣る人は宙でも底でも釣っているので、何かしらの対策があるのだろうと思います。とはいえ両ウドンの底釣り作戦の夢が破れた今、他に手立てがありません…。
とにかく手水を打って柔らかくしたえさでサワリを出し、少し練ったえさで食わせようとするのですが、練ったえさを打ってもへらぶなが居なければアタリは出ません。アタリが出なければ寄せ直しです。
この日は底釣りでやってもワカサギの攻撃が少なく、ハリ掛かりしませんでした。宙釣りでやっているエノさんは相変わらず消し込みの派手なアタリを合わせて掛けています。底付近が良くなかったのかしら?
それでも2節ほどズルッと入るアタリが出たのであわせると2枚目が釣れました。エノさんはワカサギのアタリかと思ったと仰ってましたが(笑)。
左後ろの沖向きに座ってらっしゃる釣り人が一人入れパク状態になっているようです。見ると随分長い竿を振っておられます。聞こえてくる話では24尺だとか。この桟橋から釣る場所では最深部になります。そんな長竿持ってないし…。
終了時刻が迫ってきた頃、チク!と綺麗に1目盛り入ったアタリでようやく3枚めが釣れました。冬の釣りらしい小さいながらもいいアタリでした。
そろそろ終わりが近づいてきたねぇと話す頃、お互いに3枚釣って、あと2~3投でえさがなくなりそうになってきました。アガリ一枚が釣れないかなぁ…と話していたら、エノさんが本当にアガリを釣りました。さすがマクリのエノさんです。
結局これをシオに終了です。エノさんが4枚、僕は3枚とまさにリベンジのつもりが返り討ちです。ホウホウの態で帰路に着くことになりました。
帰り道は上州屋川越店に寄って反省会(笑)です。エノさんは捲土重来を期して(?)ダイワのへらF21を購入です!以前から狙っていた&新春初売りでお買い得とはいえ、この行動力にはビックリです。今度は21尺竿でやろうよ、びぃちゃんの翼と振り比べができるよと笑っておられましたが、21尺竿が気持ちよく絞れる釣り場…。鮎川湖が良いかと思ったのに、この2連戦でこの有様ではトホホです。どなたか良い場所を紹介して頂けませんか?(笑)
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