トップ釣行記

精進湖へ行ってきました

暑い夏は山上湖で涼を得ながらへらぶな釣り

2012-08-25

 エノさんから毎日暑いから山行こう!とお誘いを受けまして、精進湖へ行ってきました。

 夜も明けきらぬ3時に集合し中央道を走ります。河口湖畔のコンビニで買い出しする頃に明るくなってきました。夏休み最後の週末とあって、こんな早朝にも拘わらず、若いコ達で賑わっていました。
 5時過ぎに精進湖畔のニューあかいけに到着し、入漁料、ボート代を支払って、お昼のお弁当の配達をお願いします。その際に、ご主人に最近の釣りの状況を聞くと今日例会で入っているのは14人。浮島ロープなど手前の方は小さいけど数が釣れる。コタツや葉山下新ロープなどの奥の方は、数は出ないけど型はいいとのことでした。

 湖畔に下りると例会の人達は既に出船した後です。ブラックバスを狙うルアー釣りの少年達が結構居ました。精進湖だと岸は溶岩で結構険しいし、手漕ぎで一周できる程度の規模ですから、ボートから狙う方がいいような気もするのですがね。
 今日はバスバギング用のフライロッドは持ってきませんでした。ボートに荷物を積み込んで、いざ出船です。湖上はモヤってあまり遠くまで見通せません。

いかにも夏の山上湖に来たって感じ
いい雰囲気です(5:43)

 先に出船したエノさんを追って沖まで漕いでいくと、黒岩、コタツと各ロープに結構人がいました。どこに入ろうか?と話して、岸に向かって左側が空いていた葉山下の新ロープに入りました。先行者がロープのやや右寄りに2人居て、その左側、振れ止めロープを挟んで右にエノさん、左に僕が着船しました。

モヤってますね
右にエノさんです(5:44)

 正面は緩やかなワンド状になっている陸釣りの有名ポイント葉山下です。既に4~5人が釣りを始めていましたし、僕が準備をしている最中にも4人組がやってきました。

何にも見えません
釣り座の風景です

 今日はチョウチン両ダンゴをやります。例会では水深が浅いところが多いせいか普段あまりやりません。せっかく精進湖までやってきたのですから、山上湖っぽいチョウチンの釣りを堪能したいところです。
 エノさんは14尺の竿を出してチョウチン両ダンゴをやる、とのことですので、僕はタナを変えて状況を探ってみるか、と準備を始めます。
 竿は征興弧弦 輝水16尺です。道糸0.8号、ハリス0.4号60-75cm、ハリは上下ともバラサ6号、ウキはリコーサーバンスさみだれPCトップ深宙用11番を付けました。
 えさは単品爆釣!両ダンゴB:同A:水を240cc:120cc:120ccで作って吸水させてから、同A120ccで仕上げました。

 釣りを始めたのは、6時半頃になっていました。えさを打ってみると、PCムクトップのウキなのに最初ナジみません。おかしいな?とえさをグイグイ練り込んで、ようやくナジミが出るようになりました。始めはせっせとへらを寄せるために大きめのえさを付けて打っていきますが、全然アタりません。サワリもわずかです。

 長いハリスでゆっくり落とし込んで、その途中、へらぶなにえさを削らせるとウキがカッカッと止められて、そこからジワジワとトップ先端までなじんで、なじみ切ったらドスン!と消し込む。そんな釣りを夢見ていたのですが、どうやらそんな地合ではないようです。
 エノさんの感想はえさがもたない、水面直下に魚が見える、タナに居るのは他の魚種っぽい、タナがもうちょっと上かもしれないとのこと。やはり苦戦されているようです。

 さらに久しぶりのチョウチンとあって、またもや病気が出てしまいました。えさを振り込むと竿先にウキが絡んでしまうという悪い癖です。この日は本当に酷くてほぼ毎投絡んでしまう状況でした。
 ここでヤケにならず、落ち着いて傾向と対策を考えます。この症状が出るのは竿先直下にウキがくるチョウチン、竿下の底釣りです。そして竿が長くなるほど、頻発する傾向があります。これまでに考察したところでは、竿先が返ってしまう、即ち、竿先でウキを弾いてしまうのが原因ではないかと思っています。竿が長くなるとつい、竿先で弾いてえさを送り出してしまうので、振り込みの最後の瞬間に手首を使ってしまうのです。

 ウキを弾かないように、そっとえさを水面に置くように、と気を遣いながら振り込むようにすると、随分とウキ絡みが無くなりました。しかしチョウチンが一番振り込めない人って言うのも珍しいんじゃなかろうか…(苦笑)。
 そんなわけですっかりえさを打つペースが遅くなってしまいました。こんな状態じゃせめて1ボウルくらいは打たないと状況は掴めないよね…と思っていたら、1ボウルめの残りが少なくなってきた頃、ウキに動きが出てきました。ようやく魚が集まってきたのかしら?とえさを少し小さめに付けてみると、良いアタリが出ました。

ようやく
初物釣れました(8:13)

 ようやく初物が釣れました。えさを小さく付けるとへらぶなの反応が良いようです。大きく付けてしまうと、途端にウキの動きが鈍くなりました。

ふむ。食い切れんか
小さいえさで2枚め(8:36)

 ところがその後が続きません。小さいえさだとへらを寄せきれないのか、さりとて大きいえさだとアタらないし。セッセと打つより仕方無い、とえさ打ちを繰り返すと、ようやく浮きが動く、といった感じです。

む~どうしたこっちゃ
久しぶりの3枚め(9:26)

 この後は釣れ続かない、もどかしいペースです。サワリ自体が少ない、というかいまいちタナに魚が薄い印象、と言ったら伝わるでしょうか。

さわりのみ、ってのが多いんですよ
4枚め(9:59)

またアタリが出始めました
5枚め(10:13)

ここは連続ヒット
6枚め(10:17)

 ウキにいいサワリが出てきたらアタリが出る、という感じだったのですが、良いサワリを出す手立てが分りませんでした。大きめのダンゴえさを付けるとダメなことだけは分りましたが、小さめのえさを回転良く打っても、ボソやネバ、硬め軟らかめを試しても、傾向が掴めませんでした。後から思えば、回遊してきた時に食ってたのかな?水面直下には魚影がチラホラ見えましたので、回遊は意識していませんでした。

 いいかげん、16尺に見切りを付けようか、と思ったところに、ニューあかいけのご主人からお昼ごはんが届けられました。
 周りの人の状況はどうです?と尋ねてみたら、浮島ロープの底釣りの人が80枚釣って、お昼ごはんを食べに早揚がりしてきたよ。釣れ過ぎるものだから、この後釣りを続けようかどうしようかって悩んでたという、なんとも景気の良い話をしてくれました。

いつもお願いしています
ニューあかいけの配達弁当(10:51)

 お弁当を受け取って、少し早いお昼ご飯です。外で食べる食事は格別ですね。もうちょっと工夫が報われる釣況だと、美味しさが倍増なんですけど(T_T)。
 食べ終わったら、16尺竿を仕舞って、ダイワの抱月硬式12尺を取り出します。仕掛けは変わらず、ウキだけリコーサーバンスのさみだれPCトップ深宙用の9番と小さくしました。

 えさを打ってみると、12尺はサワリが出るのが早いです。これは良いかな?と思っていると、16尺と同じように、決めアタリが出ません。12尺のタナの方が魚が多いようですが、あんまり素直じゃないのかも?

 あまりにアタリが出なくなったので、釣り方を変えます。チョウチントロ掛けセット、通称ヒゲ天です。竿とウキはそのままで、上ハリスを12cm、下ハリをトロ掛け4号にして、下ハリスを18cmにしました。
 バラケえさはダンゴチックな感じが良かろう、と、段差バラケ:単品爆釣!両ダンゴB:水を360cc:240cc:120ccで作りました。食わせは掛けコブ11。去年のものだから繊維が切れちゃうかも知れません。

 ちょっと大きめにえさ付けして、ウキにサワリが出るまで打ち返します。サワリが出るようになれば、少し小さめにしてみました。イメージとしては、ぶら下がっているバラケというかダンゴを、へらぶなが泳ぎまわったり、口から水を吐いてハフハフすることでハリから落とす、と。そこでハリから落ちたダンゴを吸い込むところにトロロの下ハリがある、という感じです。
 従ってバラケが落ちた直後が最大のチャンス!と凝視します。一呼吸置いてもアタリが出なかったら、さっさと打ち返します。

 トロロの効果があったか比較的強いハッキリしたアタリが出ました。でもバラケが落ちた直後ではなく、少し残っているようなタイミングで(笑)。

う~ん?
ようやく7枚め(13:01)

 これでペースが上がるかな?と思ったのですが、後が続きません。再びえさを打ち直して、良さそうなサワリが出たら続けて釣れました。

釣り方云々じゃないのかも?
8枚め(13:32)

これでイケるかと思ったのですが
9枚め(13:37)

 この2枚を釣ったら、またサワリが途切れてしまって、ペースが長続きしません。特にイメージしていたバラケが落ちた直後のアタリがちっとも出ません。今日はそういう感じじゃないようです。
 あまりに穴があいてしまうので、寄せ効果が足りないかとバラける麩を追加したりもしたのですが、やはりそういう方向ではないようです。カバンの中から角麩の一発を取り出して下バリに付けたりと試したのですが、バラけるえさで勝負するにはやはり長い下ハリスとの組み合わせだったような気がします。もちろんダンゴにガツガツ当たる感じなんて程遠い…。

 そして忘れた頃に群れがやってきて、パタパタと釣れる、と。そんな感じでした。

長かった
ようやくツ抜け(14:16)

釣れる時と釣れない時が極端です
11枚め(14:34)

 結局回遊待ち、といったところでしょうか。野釣りだからそんなもんなんでしょうが、なかなかツラい展開です。

回ってこ~い!
また間が空いて12枚目(15:16)

 まさに思いだした頃にアタリが出る感じで、ポツポツと絞っていきました。夕方15時を過ぎる頃から太陽が傾き、周りの人が終了したこともあって、活性があがったようにも感じましたが、ペースはあまりあがりませんでした。
 小さな群れが回ってきたらポツポツと釣れて、すぐさまいなくなってしまう、の繰り返しだったような気がします。

ちょっと活性があがってきたかな?
最後になった13枚目(15:34)

 ふと見るとエノさんが終わり支度を始めていました。アガリ一枚を狙っていいですか?とエノさんに泣きの一投をお願いしたものの、都合10投くらいしてしまいました。ごめんなさい。結局アガリ一枚を釣ることなく終了です。

 久しぶりの精進湖で久しぶりのチョウチンは課題も多かったですが、涼しい環境で充分楽しい釣りができました。うっかりパラソルを差すのと日焼け止めを塗るのが遅れてしまったので、足が随分と焼けてしまいました。強い日差しには充分な対策が必要ですね。

Copyright (C) びぃ,2012-09-27,All-Rights Reserved.